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脳を覗いてギャンブル障害が分かる!?
ギャンブルが好きな人はいますよね。
なかには趣味を超えてとんでもない額を賭けてしまう、いわゆる「ギャンブル障害」と呼ばれる方々もいます。
そんなギャンブル障害を脳で判別するシステムを京都大学が開発しました。
要は、
脳をMRIで撮影し、健常とギャンブル障害患者をAI(人工知能)で解析して高い精度を記録した、
という話です。
一見その人の性格によるものでもある程度先天的な構造による病気、であることが徐々に分かってきています。
ギャンブル障害も同様で、ギャンブル行為を制御できない精神的な疾患(神経細胞が正常に作用しない)も1つの要因とされています。
今回のシステム開発も、脳障害という前提で組み立てられていることからも、ある程度推測できると思います。(もちろん精神的な病は単一ではないので仮説ではあります)
個人的には、ギャンブル障害やうつ病(これも同じく精神疾患も影響する病気)は、本人が認めたがらないケースもありそうで、こういった脳解析がとても有効だと思います。
もちろん、その人が障害だからと自己を否定しないようにコミュニケーションをとることが先決ですが。
今回は脳のなかでも特に報酬系に関連する部位になると思います。
よく、やる気になったときに「ドーパミン(またはアドレナリン)が出る」という表現は聞いたことはないでしょうか?
これらは神経伝達物質でやる気や幸福感に影響を与えるといわれています。
そして冒頭記事のように、神経細胞(ニューロン)レベルでこういった動きを解析することが出来るようになっています。
このような脳と機械をつなぐのは、BMI(Brain Machine Interface)と呼ばれ、過去Noteでも取り上げました。
上記記事内でも触れている通り、単に覗くだけでなく、逆に電気刺激をあたえる動物実験も行われています。
今回の「ギャンブル障害」はまさにドーパミンなど報酬系と呼ばれる部位に関わります。
その報酬系での電気刺激で、最近驚きの実験結果が発表されています。
要は、
脳のデータを読み解いて学習させた結果をもとに適度に報酬を司る領域に刺激を与えると実際に活性化した、つまり報酬(動機付け)を外部からコントロール出来た、
という話です。
安易に人間への臨床実験を行うことは危険ですが、原理的には外部から脳が心地よい状態にすることは出来るということです。
どう受け止められるか分かりません。人によっては映画マトリックスの世界が垣間見えたかもしれません。
だからこそ、こういったニュースもオープンにして、倫理的な側面も併せて進める必要がありますね。(逆に感情的な議論だけでなく科学リテラシーをあげることもセットで)
少なくとも、まずは冒頭記事のような、健常でない患者への治療に使える可能性を模索してほしいものです。
無謀な人体実験というギャンブルに手を染めないことを願います。
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