見出し画像

生命の単位「細胞」を遡る

われわれ生命体の単位は「細胞」とも言えます。
実際に、生物の機能における最小単位は細胞だ、という説もあるようです。

ということは、その細胞の歴史をたどることで「生命の起源」を探求することもできます。

ちょうど、それを紹介する記事をみかけたので載せておきます。

ようは、
原細胞から複雑な生体現象を担う細胞へ進化するためには「リン酸化」という化学プロセスが重要、
という話です。

原始的な細胞は、脂肪酸で出来た「小胞」だったようです。
文字の通り「小袋」です。WIKI載せておきます。

脂肪酸だけだと単純な機能しかなく、代謝(外部から栄養を取り入れて活動に変換)のような生命活動のエンジン的役割を担うには「リン脂質型の小胞」に育つ必要があるようです。

以前に、エネルギーを産むミトコンドリアの話をしたので、参考までに載せておきます。これはこれで深堀しがいのあるテーマです。

今度はこの「リン酸化」という化学プロセスを獲得することになった理由ですが、脂肪酸とグリセロールから形成される環状リン脂質という部位がそれを創発したのではないか?という説です。

もう少し言えば、この部位は、金属イオン、温度、pH(酸性度合い)に対する耐性を備えることができるようです。
これによって、多様な小胞を産む母胎になったのではないか、ということですね。

ちょっと難解ですが、その流れを元論文の図を1つ載せておきます。

生命進化を調べると、この「リン」と少なからず遭遇します。

もっといえば、地球外生命体を探すシグナルとしてすら認められています。
昨年のニュースを1つ。

そして、地球での生物進化をたどるときも、この「リン」がより複雑な生物を生み出すきっかけになったのでは?という話もあります。

ちなみに、私は地球外から生命の種が飛来した説、が好き(あってほしい)です。

完成体としての生命でなくても、その起爆剤としての「リン」がやってきた痕跡はあります。

しかし、この「細胞」という当たり前の単位から生命を眺めてみるのは何気に盲点でした。ちょっと情報のアンテナを張ってみたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?