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宇宙滞在記録更新! そしていつかは宇宙で・・・
宇宙はあこがれを持つ神秘的な場所であると同時に、生存が難しい極限空間でもあります。
したがって、大体過去の宇宙飛行士滞在期間は数か月ぐらいが定番です。
最近、その宇宙滞在記録が更新されたというニュースが飛び込んできました。
2月4日に従来レコードの「878日11時間29分48秒」を塗り替え、現在も更新中です。
現在の帰還予定は今年の6月で、予定通りで行けば1110日滞在というとんでもない記録が誕生します。
今回はWikiの経歴を見る限りエンジニアです。
5回目の経験ということもあり、やはり経験に基づくテクニックがあるのでしょうか?それとも先天的なもの?
宇宙に長期滞在することがいかに大変か、私も未経験なので完全に腹落ちしているわけではなりませんが、ある程度想像はできます。
以前に宇宙での生活について触れたので載せておきます。
上記から、宇宙で暮らすうえで大変なリストを再掲しておきます。
1.無重力:骨量の現象、筋肉の減少、循環機能の変化
2.地場:影響なし
3.真空:与圧空間(宇宙服など)が必要
4.大気組成:宇宙機システム、宇宙服表面の浸食
5.宇宙放射線:放射線被ばくの蓄積、DNAの損傷
6.広い視野:天体観測、宇宙通信において好条件
7.軌道上温度環境:キャビン、宇宙服の温度制御が必要
8.宇宙残滓(ざんし):衝突エネルギーの衝突、または回避操作が必要
9.閉鎖環境:健康状態のモニタ、セラピー、クスリの服用などが必要
1については今でも研究が進められており、特に骨密度についてはあまりよくない状況で、今後の長期滞在での課題となっています。
それについて過去にも触れたのでの関心のある方はこちら。
筋肉は過去投稿にある通り筋トレ(ISS内に常備)である程度補えることができますが、1つだけトレーニングでは対応できない個所があります。
知能をつかさどる脳です。
脳の影響についての研究もおこなわれており、1つ記事を紹介します。
ようは、
脳全体が無重力で押し上げられ、脳室と呼ばれる空間が広くなり、復活には地上帰還後3年を要する、
という話です。
脳室とは、脳内のメンテナンス空間として知られています。
これが人体にどのような影響を与えるのかはまだ分かっていませんが、メンテナンスの仕方が変わるため、長期的には無視できませんね。(それがプラスかマイナスかは別に)
ただ、今後の本格的な宇宙開発が進むと、いつまでも地球環境に慣らし続けるのも限界があります。
相当長期な話ですが、地球外での生活に本格的に適応するには、宇宙空間での生殖という選択肢もありえます。(いったん倫理的な話はさておき)
まさにSF的な話ですが、実際に計画しているベンチャーもいます。
スペースボーン・ユナイテッド(SpaceBorn United)は、早ければ2024年に生殖実験の計画があるそうです。
上記記事内では、1994年のスペースシャトル(コロンビア号)で、8匹の日本のメダカが卵から孵化するまで成長させ、地球帰還後も異常はなかったようです。
人間が行うと、単なる生物学的な問題だけではなく、倫理的な問題もはらみますが(地球帰還が難しくなるリスク)、長期的な視点ではいくつか考えなければいけないテーマです。
ある意味宇宙開発が次のステージに突入したことを象徴するテーマです。
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