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ジャッキー・チェン世代には涙モノ、映画『ライド・オン』感想

はい。どーも。りゅうパパです。
昨日5/31から劇場公開が始まったジャッキー・チェン主演・映画『ライド・オン』を観てきましたので、本日はその感想になります。

映画『ライド・オン』ってどんな映画?

そもそも『ライド・オン』ってどんな映画かと言いますと…説明が面倒なので映画公式HPをご覧ください。

ざっくりお話すると、香港の伝説的な元スタントマン・ルオ(ジャッキー・チェン)は、現在はエキストラなどの仕事をしている。そんなルオと愛馬チートゥに友人から危険なスタントの仕事が舞い込み、再び命がけのスタントの世界に復帰する。また、ルオには、疎遠になっていた娘がおり、娘との再会と交流が描かれている…そんなお話でございます。

あ、この映画には、『ベストキッド(2010年のリメイク版)』の敵役・ユー・ロングァン。『SPL 狼よ静かに死ね(2005年)』『MEG ザ・モンスターズ2(2023年)』などのウー・ジン。てか『ポリス・ストーリー3(1992年)』から何本もジャッキー映画の監督を務めてきたスタンリー・トンもカメオ的に出演しており、ジャッキーファンには「あ、この人!」みたいなお楽しみもあります。

ジャッキー映画の集大成?

只今、私は49歳であります。そんな私は、1979年日本公開の『酔拳』こそ、TV放送世代ですが、ジャッキーがカンフー映画から過激なスタントに移行した『プロジェクトA(1994年)』『ポリス・ストーリー(1985年)』の日本公開時は、9歳とか10歳で、劇場でも観ましたし、バリバリドンピシャ世代であります。

この映画の中でも、元スタントマン・ルオが自身の過去のスタントを振り返るシーンがあり、そこでは実際のジャッキー映画の映像(ポリス・ストーリー1・3、プロジェクトAのスタントなど)が使用されており、我らリアルタイム世代には涙モノでした。

そう言えば、公開2日目。お昼の回でしたが、座席は7割ほど埋まっており、そのほとんどがおじさん・おばさん。またおじさんは、髪が薄いか、白髪の男性が多かったです(はい、私も白髪のおじさんです)。皆さんジャッキー世代なのでしょうか。

リアルジャッキーとリンクする演出

そんなわけで、虚実分からなくなる映画なんです。過去映像を観るジャッキーに娘が「このとき痛かった?」と聞くと、「昔のことだから、忘れた」と笑顔で答えるジャッキーに最高の哀愁と、リアリティを感じます。

また、親子の関係は、ジャッキーと実の息子・ジェイシーとの関係を想像させるし、個人的には、食事シーンのジャッキーの振る舞いが…「これ、ジャッキーの生活に密着した番組で見たことあるやつ!」とちょっと笑ってしまいました。

映画『カンフースタント』とセットで観るのがオススメ

去年日本でも劇場公開されたドキュメンタリー映画『カンフースタントマン 龍虎武師』は、その名のとおり、80年代の香港映画を中心にスタントマンたちのコメントとその映像を振り返る映画ですが、この『ライド・オン』とセットで観ると、より深みが増すかと思います。

この『ライド・オン』で香港スタントマンの世界に興味を持った方にはオススメです。また、『ライド・オン』の中で、ジャッキーが言う「スタントマンは”NO”とは言わない」などのセリフは、ガチなドキュメンタリー映画『カンフースタントマン』でも元スタントマンがそう発言しております。

まとめ

私は、ガチなジャッキーファンなので、比較的『ライド・オン』に対し高評価をしておりますが、物語的には臭い部分もあり、好みは分かれるかもしれません。それでも、OPのアクションから、ポイントポイントで小気味いいジャッキーアクションの見せ場もあり、コアなファン以外も純粋な娯楽作品として楽しめるかと思います。

そして、昔からのジャッキーファンには、実のジャッキー像と重なり、切なくなる映画かと思います。昨日から公開が始まりましたので、ご興味ある方は是非。

では、また。

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