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アイディアの出し方

 社会で働いていると、なんとしてでも良いアイディアを出さないといけないことがありますよね。私は大手日系メーカーで商品企画として働いていますが、本気でアイディアを出さないといけない事が2ヶ月に一回ほどあります。それは大抵新商品のアイディアだったりするのですが、そんな時はアイディア出しの為に必ずやっている事があります。本日はそんな内容です。

 アイディア出しの為にやっている事、それは「とにかく喋りながら歩く」です。アイディア出しの為のウォーキングなので歩く事が主役です、歩く事に特化した格好が好ましいです。今の時期はできるだけ薄着が好ましいですね。帽子も忘れずに。リュックを背負っていると背中が汗まみれになるので、カバンはウェストポーチの類が好ましいです。それでも相当暑いので、昼間の時間帯は避けて、早朝や夕方にしましょう。

 持ち物はとにかくシンプルに。家の鍵とスマホくらいが妥当かと思います。今時は喉が乾いたらスマホで飲み物を購入できるので、お財布すら要らないかと思います。

 装備が整ったら、後は歩くのみです。同じコースをぐるぐると回るのではなく、同じ道は二度と通らないようなコースで、だいたい1時間から2時間くらい歩くのが好ましいです。もちろん、疲れたり暑くなったら十分に休んでください。歩いている間は、とにかく独り言を言い続けます。

・今解決しないといけない課題はなんなのか
・何故その課題が発生しているのか
・その課題解決が何故自分に任されているのか
といった”そもそもの話”から一人でぶつぶつと話し続けていきます。一人で話していくと、自然と課題が整理され始めます。

その次は、
・この課題解決を本当に求めているのは誰なのか
・何故、これまで誰も課題解決できなかったのか
などを考え、一人でぶつぶつと話続けます。ちなみに、このnoteで箇条書きで書いている考えるべき内容は仮の内容なので、鵜呑みにしないでください。伝えたい事は「考えるべき事を歩きながらぶつぶつと呟き続けてください」という事だけです。

 ぶつぶつと歩きながら喋っていると、自然と課題が整理され、そこから素晴らしいアイディアが出てきます。ただし、人間の記憶力はあまり頼りにならないので、せっかく出てきたアイディアは歩き終わった時には忘れてしまっています。なのでメモを取る必要があり、そこでスマホを使います。最近のスマホは音声入力の性能が素晴らしいので、喋りながら思いついたアイディアや整理できた課題は、その場で音声入力でメモをしましょう。もちろん、一度立ち止まって。それを繰り返すだけで、課題は自然と整理され、そこから素晴らしアイディアが出てきます。以前、こんなツイートをしました。

 この歩きながら喋ると言うのは実は理にかなった方法とも言われています。歩いていると、様々な情報が目や耳や鼻で得られるので、適度な刺激があり、脳が活性化されるそうです。また、喋ると言うのは自分の脳で考えている事を言語化するということなので、自然と頭の中を整理することにもなるそうです。この「歩く」と「喋る」という行動を組み合わせた行動こそ、アイディア出しにとって有効な手段なのだと思っています。

 私がこの手法に気づいたのは約5年前です。当時、会社から特別に在宅勤務を認められていた私は仕事しながらダイエットしたいと思い、何かを考える時間は外で歩く様にしました。すると、自分でも驚くほどに課題が整理され、そこからアイディアが生まれる様になったので、それ以降は重要なアイディア出しが必要な時は必ず歩く様にしています。約5年間の間で、この手法を元に世に出た新商品は7つもありますし、販売施策や商品戦略などは幾ら生まれたか把握しきれません。言い換えると、クリティカルなアイディアが生まれた源には、必ずこの手法があります。

 この手法は、私の同僚・メンバー・友人には伝えていて、皆さん良い結果を得られています。このnoteを読んでくださった貴方も是非試してみてください。

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