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⚫︎奈良の似顔絵⚫︎薬師如来像@薬師寺、金堂


[Global NARA] 2001 No.17

グローバル奈良 第17号 2001年3月発行(表紙+裏表紙)イラスト、表紙の言葉/中田弘司

表紙のことば
天武天皇が皇后の病気平癒を祈って発願 した薬師寺の薬師如来像(諸病から衆生を救い上げる為手には水掻きがある!)。如来さんは慈悲の「慈」を担当表現されているらしいので、日々のゆるい悩みの前 では、大変厳しく感じる。がんばろ~っと!

企画・編集・発行/奈良県企画部文化観光課

現在この像は、漆黒の単色ですが、薬師寺の公式サイトによると、造立当初は鍍金が施され金色に輝いていたそうです。そのイメージと共に、多色を使って薬師如来のたくましさを意識して描きましたが。いかがでしょうか?

薬師如来【国宝】
薬師如来は正式には薬師瑠璃光如来といい、東方に位置する浄瑠璃浄土の教主です。藥師如来は人びとの病気や災難を除き、健康と幸福を与えてくださる仏様として信仰を集めています。
薬師寺の薬師如来は、像高254.7㎝、いわゆる丈六像の大きさを誇ります。手には水掻きのような曼網相まんもうそう、法輪の模様の千輻輪文せんぷくりんもんが、胸の中央には卍文様、足には千輻輪文や双魚文などの文様が線刻されています。 これは『観仏三昧海経』などに説かれる如来の特徴を表現しています。古代の金銅彫刻でここまで繊細に表現された仏像は希有であり、天武天皇・持統天皇の思いを現代に伝えてくださいます。造立当初は、 鍍金が施され金色(こんじき)に輝いていましたが、現在は一部をのぞいて漆黒の姿になっておられます。

奈良薬師寺 公式サイトより

先日、大安寺と唐招提寺と合わせて、改めてうかがった参拝記です。








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