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⚫︎奈良の似顔絵⚫︎広目天from四天王@東大寺戒壇堂


[Global NARA] 1998 No.12

グローバル奈良 第12号 1998年7月発行(表紙+裏表紙)イラスト、表紙の言葉/中田弘司

表紙の言葉
広目天は四天王の一人として、なんの私心もなく仏法守護のために立ち尽くし、遠くを見据えている。そんなふうに自分の任に徹し、気負いもてらいもなくやってのける姿は、あこがれるけれど、難しいのでただただ眺める。

企画・編集・発行/奈良県企画部文化観光課

保存修理と耐震化工事で停止していた戒壇院戒壇堂(県指定重要文化財)の拝観が再開されたので、先日改めて訪問しました。
今はもう、海外の観光客であふれる東大寺だが、裏から回って戒壇堂を訪れると、ここはとても静かで先客はおらず一人で参拝できました。

正面には小さな多宝塔、その中には多宝如来と釈迦如来。その周りを四天王の増長天、広目天、多聞天、持国天が取り囲み、にらみを効かせています。

ぐるっとゆっくり回って拝観して、一周すると寺男さんに何周でも見て下さいと言っていただき、しばらく話すと、
「多宝塔に多宝如来と釈迦如来の二人の如来がいるのは、法華経に書いている世界を表現している」
「現在の建物は江戸時代に再建されたものである」
「戒壇堂の見えない部分に補強の金具が埋め込まれている」
「四天王の下の黒い台座は免震台で、およそ18cm高くなっていて足元の邪鬼がよく見えます」などなど教えていただきました。



滝坂の道〜春日山原始林から戒壇堂へ、歩いた記事です。


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