B/Sアプローチの勧め。P/Lからの目標設定は延長線上になってしまう。
会計を勉強してみると、過去のその時々で何を重視されて、どこを大事にされていたかが分かるようになります。
例えばその昔は、お金を借りて事業をやるというのが主流でした。
いや、今もそうなのですが、今に比べて昔は、方法としてはそれしかなかった。
なので大事だったのは、担保的なものがあるのかどうかを重要視されていました。
そうすると、会計の重きは、その会社の換金価値や返済能力。
どのぐらい資産があって、どのぐらい負債があるのか。
資産と負債の差を純資産と言われたりしますが、利益というのは、純資産が増えていくその単なる差であると定義されていました。
昨年より今年の純資産が〇〇円増えた!
その増えた〇〇円を利益と呼んでいたと。
その利益の具体的な中身はしらない。
けど増えたんだからいいよね!
的な感じ。
これは会計でB/S(バランスシート)と言われ、日本語では貸借対照表と言われます。
資産がいくらあって、負債がいくらあって、純資産がいくらあるのかが知れるようになります。
事業をしているとほぼみんな記録するものになりますよね。
ただあまり見づらい。
その後の時代にやってきたのが、投資。
資本家が出てきた時に重きが置かれたのは、利益。
もっというと利益の中身ですね。
そこから配当としてお金を受け取るので、利益が出ているかどうかが最重要になります。
その利益が一時的なものではなく、ちゃんと継続して利益が出るのかが大事になりました。
そうすると、なぜ利益が出たのか、出なかったのか詳細が必要になります。
そこで、P/L(プロフィット、ロスト)、日本語では損益計算書というものが出てきました。
売上がいくらで、細かい経費がいくらで、最終的に利益が〇〇円というようなシートですね。
で、結局は両方大事なのですが、慣れているのはP/Lの方だと思います。
というより見やすいのはP/L。
そうすると、重きがP/Lの方になっちゃいます。
目標設定をB/Sベースにして、その過程をP/Lで見るのがいいのかと思います。
何を言っているかというと、目標を10年後に1億貯めるだったり、車を買うだったり。
こう言ったものはB/S項目なので、そこに焦点当てるために、じゃあいくら利益を出そうかと。
今のP/Lから、目標を考えると、どうしても今の延長線上のものになってしまいます。
今年2億だったから、来年は2,2億に!とか。
それはそれでいい時もあるのですが、たまには、考え方を変えてみるのもいいのかなと思います。
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