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【図解ホテル】sequence |MIYASHITA PARK 宿泊レポート

先日話題の宮下パーク内のホテル
三井グループの新ブランド
「sequence」に宿泊。

ちょっと興味があったので
バンクベッド(2段ベット)ルーム
を選んでみました。
(しかも4人部屋。笑)

三井グループのホテルは
あまり調べても図面がないので、、、
部屋でガッツリ採寸し図面化しながら
色々考察してみました。

→これは良い!参考になる!(パクろう!笑)というメモ。
→これはどうかな、、?自分ならこうする!というメモ。

などなど、
sequence のステイ体験について
自分の目線で記録した記事となっています。

☑︎宿泊しようとしている方
☑︎ホテル設計関連の方々
☑︎ホテル運営者、事業者の方々
にとって
何かの参考になれば幸いです〜。

Instagramにも一部写真を
まとめているので参考まで。


▼1.施設概要

まず、施設概要はざっと下記のとおり。

最寄駅: 東京メトロ「渋谷」駅B1出口 徒歩3分、JR「渋谷」駅ハチ公口 徒歩7分、東京メトロ「明治神宮前<原宿>」駅7番出口 徒歩8分建築主:三井不動産株式会社
統括設計:株式会社竹中工務店
施工:株式会社竹中工務店
用 途 都市計画公園、駐車場、物販店舗、飲食店、ホテル
敷地面積 4,515.29㎡
建築面積 3,855.76㎡
延床面積 29,830.01㎡
構 造 鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造)
基礎工法 現場造成杭
階 数 地上18階、地下2階、塔屋1階
高 さ 75.10m(最高75.10m)
開 業 ホテル:2020年8月1日(当初:2020年6月11日)

画像1

宮下パークよりホテルを眺める

ホテル内の付帯施設は
大きく下記の3施設あり、

ロビーラウンジ一体の
カフェバー「VALLEY PARK STAND」(4F)

朝食ダイニングを兼ねた
レストラン「Dongxi Restaurant&Sakaba」(5F)

まだオープンはしていないのだけれど
最上階レストラン「SOAK」(18F)

付帯施設についてはまた後ほど記述。
何より宮下パークとセットの施設なので
一体利用は欠かせませんね。

▼2.客室タイプ

客室タイプ一覧は下記のとおり。

画像2

sequence公式HPより抜粋

13種類もありややこしいですが、
もう少し分かりやすく整理すると
下記A〜Dの4タイプとなります。

A:バンクベッドルーム
2〜6名定員と複数タイプがあり
合計:16室
(1フロアのみ。全体の6.6%
アレ、そんなもんなんですね)

B:ダブルルーム
クイーン、キングなど
ベットサイズや部屋の大きさで
タイプが複数あり
合計:145室
(コレがメインで56%)

C:ツインルーム
部屋の大きさによって
タイプが分かれています。
合計:75室
(全体の31%)

D:スイートルーム
客室最上階17階に配置。
合計:2室

以上総合計で240室

先程の外観写真でみると
ざっとこんな構成。

画像3

6Fだけバンクベッドで高さが必要なために階高が高くなっているのが良く分かります

それでは早速今回宿泊した
No.3、バンクベッド4の部屋について
みていきます。

▼3.バンクベッド(2段ベット)ルーム

宿泊したバンクベッド4は
30㎡程度、サイズ:W970 D1950
バンクベッドが2つという構成。

イメージが湧きやすいので
先に写真を添付します。

画像4


画像5

bunk bed4(601号室)

お〜なんか開放的ーってイメージですよね。

コツコツ作成した
図面メモもまずはお見せします。

画像6

bunk bed 4 平面図

画像7

bunk bed4 断面図

アプリ版noteは拡大機能がなく、
細かすぎて見えないと思うので
文章でもわかるように
図面での気付きを項目ごとに整理します。

(おっきく
図面みせろよ...!という方は
ブラウザ版からご覧いただくか、
下記Twitterから確認できます...)


▽3-1.広々とした空間確保

上記にも記載したとおり、
部屋に入って最初の印象は

「お!ひろい〜!」

画像8

入って最初に見る部屋の景色

でした。
宿泊特化型スタイルだと
せまいな...と気持ちが
下がることありますよね。

こちらの部屋は30.5平米とそもそも
ひろい設定なのですが、
とはいえ4人部屋としては
かなりのフリースペースを確保しています。

ひろい〜!となるために
工夫されていることを
まとめると、

●窓面が大きく光たっぷりとれる
角部屋なので窓多くとれる
というのもありますが
印象としてかなり効いています。

サイズとしては大きい窓で
W2830、H1795 です。

納まりも良く枠も小さく
端から端までしっかり全面窓
計画されているのもディテール効いています。

●水回りコンパクト
これはある種のデメリットにも
なるのですがフリースペース確保という
観点ではだいぶ効いています。

手洗いも部屋側に出ていることも
空間のコンパクト化には効いています。

●家具の圧迫感がない
まずはメインのバンクベッド。
サイズもコンパクト(W970)
圧迫感がありません。

作りもシンプルで
50角程度のパイプで構成された
圧迫感のない構成。

また、テーブルや収納も
高さがだいぶ抑えられています。
(テーブル:H500、収納H:400)

圧迫感につながる要素としては
TVが問題になりますがここは19インチ
かなりコンパクト。

画像9

低めで統一された家具たち

作業デスクとしての利用は
できませんが、4人部屋としては
不要ですね。

また、この施設はカフェで
割と作業空間が確保されているので
そちらで代用できるとも考えられます。

●天井高さ確保
バンクベッド 部屋なので
必要なことではありますか
天井高さ2900しっかり
確保されているのは効いています。

入口側の低いほうでも2600あります。

参考までに、雑誌などで
調べてみるとバンクベッド スタイルの
OMO大塚も同じく2900確保されています。

▽3-2. 4名利用としてのポイント

肝心の4人利用としての
快適さはどうだろうか?
という観点でチェックしてみました。

●広々フリースペースうれしい
上記の通り、
広めのフリー空間があるのが嬉しい。
荷物ガサガサ整理したりすると
割とスペース食いますよね。

●洗面一つはちょっとキツイ
水回りコンパクト化により
空間広いのはよいのですが
洗面1つはちょっと厳しいかな...と。

朝とか同時利用できないのは
厳しいですね。
2箇所は欲しいなぁ〜
と感じました。

●トイレ、シャワールームの使い勝手
空間確保のためにコンパクト化は
良いのですが、
少し辛かったかなという印象。

トイレの扉が曇りガラス
なんとな〜く繋がってる感があり
プライバシーは個人的に
気になってしまいました。

画像10

ベッドの頭側と隣接していて少し気になる...

個人的にトイレすごく
気になってしまいがちなので

レイアウトはベッドから
一番遠い配置にしたい派
です笑

あとはシャワーとトイレ一体型なので
同時利用はできません。

4名で使うことを考えると
個別で入口を計画したいところ。
もちろん、そうなると
脱衣所が必要になりスペースが圧迫されて...
と悩ましいところです。

脱衣所作りながらも
空間広くするアイデアについては
こちら下記の記事にまとめています。


(なんでもなんでも詰め込むのは
スペースやコストの事情もあり
難しいところです...
きっといろんな条件を考えられて
ここに落ち着いているのだと思います。)

あとこの扉、鍵が存在しなかったのですが
なにか理由があるのでしょうか...?
(インバウンドの方々だとあまり気にしないのでしょうか...)

●TVについて
そもそもこのホテルでTVいるのか?
という考え次第ですが
サイズとしては19インチなので最小限。、

空間の広さにはだいぶ
寄与していました。

4人みんなでみよう〜!という
利用はそこまで想定されていない
ように感じます。

●小上がりスペース部分の工夫◎
バンクベッド〜窓面にある
小上がりゾーンがうまくて

靴を脱いで上がれる
心理的なゾーニングができていて、
ベンチ的にみんなで座れたり
H400あがっているので
荷物を下に収納することもできる。

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画像12

荷物置き場にサイン入れるのセンス良い...!

4人で旅行となると
みんなの荷物スペースはなかなかの問題。
しっかり考えられていて参考になりました。

「Luggage’s bed is here!」
のサインはグッときました。

下記呟きのとおり、
不思議の国のアリスを
思い出してしまいました。


▽3-3.インテリア

●ブランドカラーでやんわり統一
sequenceのブランドカラー?の
ネイビー〜ブルー要素で統一されている
(と勝手に思いました)

画像13

↑sequence公式HPより

画像14

画像15

画像16

あからさまではないが、やんわりネイビー〜ブルー匂わせる程度の色合いが綺麗

●シンプルな構成
色合いも含めてシンプル。
小上がり部分にのみ
フローリング
を使う程度で
柄物もなく、綺麗な空間で好印象でした!

●床ビニル系シート
室内と廊下共にビニル系のシート
だったのですが
廊下は若干音が気になるかな...と。
(気にしすぎかもしれませんが)

●些細なアート
メインではありませんが
ちょっとした遊び心、という程度に
アートが飾られています。

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あとは先程の荷物置きと同じスタイルで
窓面にもサイン。

画像18

この文字あるだけで
風景も絵になるし
写真撮りたくなるし

こうしてSNSにまんまとあげてしまうので
ナイスアイデアですね...

▼4.遅めのチェックインアウト

17:00チェックイン
14:00チェックアウト。

結構お得感がありよかったです。
15:00チェックインって
平日とかだとあんまり使えないし...

結構このポイントについては
Twitterでも、いいね!
とコメント頂いた方も
いらっしゃいました。


それとセットでよかったのは、

朝食が12:00までやっていること。

画像19

5F 朝食会場  Dōngxī

もはやランチじゃん、
的な時間ですが

これなら夜な夜な渋谷で飲み明かしても
安心な時間ですね....

現在は感染対策で
ブュッフェは扱っていないようですが
メニューもなかなか豊富。

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sequence公式HPより


画像21

2300円、しっかりモーニング!
(もはや朝昼兼用)

お腹いっぱいになり、
まだチェックアウトまで時間あるし、
と思い昼寝してしまいました、サイコ〜笑

▼5.カフェバー、フロントエリア

4Fが宮下パークの屋上から
地続きになっている、
カフェバーとフロントフロア。

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もちろん宿泊していなくても
利用できるパブリックエリアで

割とノマドワーカー的な方々が
多いイメージがありました。

部屋の中にデスクなくても、
ここで十分作業可能。
Wifiも安定しているように感じました。

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一番奥にはフロントエリアがあり
セルフチェックインスタイルとなっています。

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チェックイン、チェックアウト
ともにセルフ。

事前登録すれば顔認証機能も有り!
これ、NECさんのシステムかと思いますが
ルームキーも顔認証で対応できる
ホテルが増えてほしいな〜と。

早く普及することを願っています〜!
(カードとか持ち歩きたくない派)

本人確認や対面業務関連は
自治体によって保健所の規定が
厳しいところもありますが

コロナウイルス対策という観点でも
3密回避、対面回避にもつながりますし
なんとか緩和されることを願います...

▼6.最後に

以上、sequence Miyashita Park の
宿泊レポートでした。

18階の最上階レストランは
まだオープンしてなく
残念ながらまた次回。

シンプルな構成で、
変にコテコテしてなく
流行りに流されてるわけもなく
でも遊び心も忘れず。

という印象でした。

また違うホテルも時間つくって
色々レポートしたいと思います。
ありがとうございました。



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