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【どっち派】朝食パン派VSご飯派戦争、ついに女子中高生が決着をつける話。

ーまえがきー
永遠に話せて、盛り上がる、けど終着点がわからないパン派ご飯派戦争に、本日、女の子たちがケリをつけてくれます。
パン派とご飯派は共存できるのか。
ぜひ、らららコッペパンを聴きながらお読みください。
そして、あなたの意見も聞かせてください。

【登場人物】
全員、ミュージカルスクールに通う女の子。
・ゆい…小学5年生。ちゃっかり者。
・ゆうり…中学3年生。副リーダー。男勝り、なずなが大好き。
・なずな…中学3年生。天然。
・彩奈…高校1年生。スクールのリーダー。どこかずれてる。
・祭…高校1年生。彩奈の幼馴染で、良き理解者。
・輝…高校1年生。ポーカーフェイスのクールビューティ。


ミュージカルスクールのレッスン後…
帰る準備を始めるメンバーや、
自主練を始めるメンバーがいる中、
こんな声が聞こえてきた。

ゆうり「腹減った…」

床に倒れこむ、ゆうり。

なずな「どしたのゆうり。」
ゆうり「腹が…腹…が。」

そんなゆうりの前に、モップを持って立ちはだかる輝。

輝「掃除したいんだけど。」
ゆうり「お腹減った…。」
輝「…この粗大ごみ、モップ掛けしていい?」
なずな「うん!いいと思う!」
ゆうり「おいなずなぁ!助けてくれよぉ!!」
彩奈「なに、どうしたの?」
ゆうり「げっ」
なずな「彩奈ちゃん!なんかゆうりが、」
ゆうり「言わなくていい!」
輝「ゆうりが腹が、」
ゆうり「言うなって!!」
彩奈「なんて?」
なずな「お腹すいちゃったんだって。」
ゆうり「ばか!!」
彩奈「え!!朝あんなに食べたのに!?まだ11時じゃない。」
ゆうり「うう、」
なずな「え、二人朝一緒に食べてきたの?」
輝「珍しい。会議?」
ゆうり「…リーダー会議で、先生に決めてほしいことあるって言われて。昨日彩奈の家に泊まらせてもらったんだよ。」

そこにひょこっと、ゆいと祭が現れ、会話に加わる。

ゆい「えー!ゆうりん、昨日彩ちん家泊ったの!?」
祭「ずるい!祭も泊まりたかったにゃ!」
ゆうり「遊びじゃねーんだぞ。ほらもう帰る。大した話じゃないから。」
彩奈「いや、大した話あるわよ。」
ゆうり「うう、」
彩奈「あれだけ食べたのにお腹空いたの?食べたの8時過ぎじゃない。」
なずな「それだけ、今日のレッスン頑張ったってことじゃないかな?」
ゆうり「ちげーよ。」
祭「ゆうり今日、ぜーんぜんスイッチ入ってなかったもんにー。」

ゆうり、祭にげんこつ。

祭「にゃ!?にゃんで!?」
ゆうり「何かむかついた。てか彩奈も、そんなに食いつくことじゃねーだろめんどくせぇ。ただ腹が減ったってだけ。なずな、飯行くぞ。」
彩奈「行かせません。」
ゆうり「はぁ!?」
彩奈「気になるじゃない!だって、私のパン1枚あげたもの。あなた食パン3枚食べて、私1枚しか食べてないのに。私まだお腹空いてないの。おかしくない?普段あなた何枚食べてるの?」
ゆうり「そこまで興味持つことじゃねぇから!もーめんどくせー。」
なずな「ゆうり無限胃袋説!?なんか私も気になってきた!」
ゆうり「どいつもこいつも💢」
輝「こいつ、朝白米食べないと動けないんだよ。」
全員「「え!?」」
ゆうり「おま!何で言うんだよ!」
輝「なんかめんどくさかったから。」
ゆうり「余計めんどくさくなるじゃねーか!」
輝「え?」
彩奈「え、じゃあ普段パン食べないってこと?」
ゆうり「いやぁ、、まぁ、、。」
彩奈「そう…。」

祭「…ゆうり、なんか彩奈に言ったの?」コソコソ
ゆうり「言った。」
祭「なんて?」コソコソ
ゆうり「…」

~回想 今朝・彩奈の家の朝食~
彩奈母「ゆうりちゃん、いっぱい食べてってね。」
ゆうり「はい、ありがとうございます。」

目の前に出される、トースト2枚と目玉焼き。
顔が引きつるゆうり。

彩奈「これね、お母さんが毎朝焼いているものなの。」
ゆうり「え!すご!パンって作れんの!?」
彩奈「そう。だから焼き立て。めっちゃ美味しいの!私これがないと毎朝始められないの。(パンの匂いを嗅いで)良い匂い。ゆうりもパン好きでしょ?」
ゆうり「ま、まぁ、、、好きかな。」
彩奈「そうよね!やっぱ朝はパンよね!パンに限る!」パクパク
ゆうり「そ、そうだな…」

ー今に戻るー
ゆうり「こだわり強そうだったから、つい合わせて…。」
祭「やっかいにゃ…」
彩奈「全部…嘘だったのね…」
ゆうり「!!!い、いや、美味しかったのは事実なんだ!だって、彩奈の分1枚貰っちゃったわけだし!!…まぁ、パンって腹にたまらないからってだけなんだけど。」
彩奈「ふーん。」
ゆうり「ただ、ほんとに、朝は私は、白米と納豆食べなきゃスイッチ入らないってだけで!」
彩奈「うん、ソウヨネ、ワカッタ、ヒトニハ イロンナ カンガエガ アルモノネ。」
なずな「カタコトだ!!」
祭「彩奈はほんと嘘つくのへたにゃ。彩奈、昔から変に食のこだわり強いから、パン派以外受け付けないんだにゃ。今回はゆうりがご飯派のくせに彩奈の生き甲斐ともいえるパンを枚奪ったみたいだから尚更。」
ゆうり「その情報、もっと早く欲しかった…。」
ゆい「あああ、彩ちん元気出して!ゆいもパン派だから!!」
彩奈「え!?そうなの?」
ゆい「うん!パンっていいよね、上にのせるもの次第でいろんな味に変えられてさ、飽きないしさ!」
彩奈「うん、そう、そうなの!パンっていいわよね、ゆい!!御飯はそれができないからね!!」
祭「あ、よかったー。彩奈元気になったにゃ。」
ゆうり「…いや、ご飯だって味かえられるし。」
祭「ゆうり?」
ゆうり「ふりかけとか、納豆とか、明太子とか、いろんなもので味かえられるし!むしろジャムより幅広いんじゃないか?知らんけど。」
輝「どうしたこいつ。」
祭「丸く収まりそうだったのにー!!」
ゆうり「だっておかしいだろ!考えはそれぞれだし!!それに彩奈、覚えてるからな私。今朝「朝パン食べるの、お洒落な感じしない?」って言ったの!」
彩奈「言ったけど。」
ゆうり「それって、ご飯派がださいって言ってるってことだよなぁ?」
祭「にゃんと!」
彩奈「そこまで言ってないわよ、ゆうりもパン派だと思ったから共感を求めただけであって。」
ゆうり「どんな理由であれ!私の白米をバカにしたことに変わりはぬぁい!!」
彩奈「バカになんてしてないわよ!そんなこと言ったらゆうりだって、お腹にたまらないってバカにしたじゃない!」
ゆうり「事実を言っただけだ!知ってるか?パンってめっちゃカロリー高いんだぞぉ、それにお腹にたまらないから、デブまっしぐらだ。やーいデーブデーブ。」
彩奈「なっ!!!」
ゆい「悪口!!それタダの悪口じゃん!反則だよゆうりん!」
ゆうり「悔しかったら言い返してみろ。」
輝「こいつお腹空いてたんじゃなかったのか。」
なずな「それを忘れちゃうぐらい、ご飯VSパンに夢中になっちゃってるね。」
祭「食い意地にゃ。」
ゆい「お米に言い返す…うーん、お米は…そうだな、お米も美味しいんだよな。。」
彩奈「朝にパンは準備時間が少なくて済むわ。お米は炊くのに時間がかかるから。」
ゆい「それだー!!」
ゆうり「くっ、ド正論…。おい、お前らはどっち派なんだよ。」
祭・なず・輝「「えっ」」
祭「祭はー…祭は…。(皆の顔を見渡し)ごめん彩奈!!」

祭はゆうりの横についた。

ゆうり「よっしゃ!!」
彩奈「そうなの祭!?」
祭「幼馴染なのにずっと言えなくてごめんにゃ…許してにゃ…。」
ゆうり「いいじゃんいいじゃん!なずなは!?」
なずな「私は…」

彩奈の隣につく。

ゆうり「なぬっ!?」
なずな「えへへ、パンって、遅刻しそうな時も食べながら外出れるからいいんだよね~」
ゆい「わかるー!さっすがなずっち!!」
ゆうり「…。」
祭「まさか、大好きななずながあっちに行ったから、心が揺れてるとかじゃにゃいでしょうねぇ。」
ゆうり「揺れてる。私あっち行っていい?」
祭「ふざけんにゃ。」
彩奈「輝は?」
輝「私は食べない。昼と一緒。」
ゆい「へー!輝んるん、だからスタイル良いんだ。」
なずな「ねー。私もそうしようかな。」
祭「でも、朝食べないのって逆に太るっていうよに。」
なずな「そうなの?」
彩奈「輝のそのスタイルの良さは遺伝ね。」
ゆい「にくい!遺伝が憎い!」
彩奈「さぁ、3対2ね。」
ゆうり「くっ…」
なずな「…ねぇ凄いこと思いついちゃったかもしれない!!!」
ゆい「どうしたの?」
なずな「ご飯派とパン派の共存方法!!」
彩奈「共存??」
ゆうり「共存なんてしなくていいし!」
なずな「でって、どっちにも良い所があるのに、争うなんておかしいよ!これはいっそ、共存の道を探すべきだ!」
輝「またすごいのが飛び出してきそうな。」
ゆうり「まぁ、できないだろうけどな。」
彩奈「とりあえず聞かせて。」
なずな「うん!あのね、パンにご飯を乗っければいいんだよ!!!」

ゆうり「…は?」
輝「それはつまり、ジャムの代わりに、ご飯をのっけるってこと?」
なずな「そう!!」
ゆうり「…味あるか?それ」
なずな「…。」

ゆい「はい!」
輝「はい、ゆい。」
ゆい「米粉でパンをつくったらどうかな!?これぞ共存!」
ゆうり「結果パンじゃねぇか。却下。」
ゆい「割といいと思ったのにー。」
ゆうり「だったらパン粉で米だな。」
ゆうり以外((シンプルにまずそう))
彩奈・輝((てか作れないよ))

祭「じゃあちょっと違うかもだけど、ご飯にジャム、パンにふりかけ!」
彩奈「パンにふりかけはちょっとおいしそうかも…」
祭「でしょでしょ!」
ゆうり「でもご飯にジャムは壊滅的にまずそうだな。」
なずな「うーん。良い共存方法ないかなぁ。。」
ゆうり「まぁ、無理なんじゃね?お互い主食なわけだし。」
ゆい「これじゃあゆい達とゆうりん達、一生敵同士だね…。」
ゆうり「…不味くはないし、美味しいんだけどな、パン。」
祭「うん。朝じゃなかったらいいにゃ。」
ゆうり「お腹にたまるようにさえなればな…。」
彩奈「私も、嫌いじゃないのよ、ご飯。ただ、パンの手軽さと味が好きで。」
なずな「そうなんだよねぇ。」

間。

祭「…餅?」
ゆうり「ん?」
祭「白米は、餅にゃ!パンの上に、味付けした餅を乗っけるってのはどうかにゃ!?」
ゆい「…それ、普通においしそうかも!」
祭「でしょでしょ!」
彩奈「確かにどっちも餡子合うしね!」
輝「それ正解かもしれないな。」
なずな「それに、チーズとかのせてもおいしそう!」
ゆうり「いいかもな!なっとうもありだよな!」
彩奈「それは好みによるんじゃないかと。」
ゆうり「はぁ?」
ゆい「なんかそれで、いろんな味試してみたい!」
なずな「え!じゃあさ、これからこの後みんなで、試食会しようよ!」
祭「それナイスにゃ!」
彩奈「じゃあうちに来てよ、焼き立てのパン、皆に食べてもらいたい。」
なずな・ゆい「「いいの!?」」
彩奈「ええ。」
ゆい「やったー!」
輝「ほら、じゃあ掃除するから。」
なずな「手伝うよ!」
輝「ありがとう。」
ゆうり「お腹空いたぁ~」
輝「ほーら早くどけ。」
ゆうり「はーい」
祭「なんか、嵐のように解決したにゃ」
彩奈「くだらなかったわね(笑)」
祭「…彩奈ってほんとに、変な子(;'∀')」

おしまい


ーあとがきー
書いてる途中に考えた、パンお餅のせ(カロリーえぐそう)
皆さんも思いついたパンと御飯の共存法を教えてください。
ちなみに私は毎朝白米と納豆を食べないとスイッチが入りません。





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