生きている短歌(10首)


さあどうだ
行くも
帰るも
自分次第
これからの生を
如何に使わん


一度きり
刹那に散りゆくも
いいさ
紛れない
「今」を
感じながら


「運が悪けりゃ死ぬだけさ」
また明日も
そう言いながら
生きていくのさ


大好きな
歌を歌おう
公園で
下手くそだって
かまわないから


将来も
何も得てない
僕だから
つくれる歌を
歌っていきたい


宵の更け
漆黒に揺れる
そのほとり
吸い込まれ
僕は
水になったよ


うとうとと
眠るように
人生も
終えられたら
とか
思っちゃったり


逃げ出した
心が救いを
求めたのが
詩歌であった
短歌であった


その生に
燃やす命
その声が
紛れない
君が
生きているあかし



恥じるほど
稚拙なこの身
世に晒し
三十一字の
今を生きてる



(あとがき)
短歌10首シリーズ第3弾です。
今回は「生きる」篇です。
本当に読んでください。
よかったら他の短歌も見てやってください。

2019.11.24 戯瓶(ケビン)


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