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キングダムハーツのプーの物語が心にくる話


この記事は下記の若干のネタバレを含みます

・くまのプーさん

・キングダムハーツ   


お久しぶりです。全然更新してないですが、私は生きてます。婚活話って誰も傷つけないように書くの難しくて、「人を傷つけてまで書く内容か」ってところでグルグルしてて保留にしています。なので、私の中で整理がついたらまた穏やかに更新しますね。

今回は全然別の話です。ご存知の方も多い「キングダムハーツ」、本当に今更なんですが少しずつプレイしてます。3をやって、今1やって、もうすぐラスボスです。キングダムハーツはスクエニ×ディズニーという当時(今もなのかな……)イケイケドンドンなコラボで話題になり、めちゃくちゃ売れたゲームです。主人公のソラが、嵐の中で離れ離れになった友達を探しつつ世界の扉を閉める冒険に出る話なんですけど、とにかくプーさん回がやばいんです

キングダムハーツの中のプーの位置づけ

ソラが冒険を続けているとマーリンという魔法使いに会います。マーリンの家には一冊の絵本があります。それがプーの絵本なのですが、マーリンの家の絵本だけだとプーが1人でぼんやりしているだけです。各ダンジョンでちぎれたページを見つけて、仲間とはぐれたプーを仲間に会わせてあげるというシナリオです。プレイヤーのメリットは比較的容易にレアアイテムが手に入ることだけで、何か急展開があるわけでも隠れた設定が見られるわけでもありません(たしか)。じゃあなんでそんなに心にくるのか。それはプーさんのストーリーにあります。

キングダムハーツの「プー」はクリストファーロビンとお別れした後のストーリー

プーと会った時、プーは「何もしていないことををしてます。なんでそんなことをするのかというと、プーはクリストファーロビンとお別れする時クリストファーロビンから「何もしないことをしてほしい」と言われます。

クリストファーロビンはこれから学校へ行き大人になる。そうしたら「何もしないこと」はできなくなる。だから僕の分までプーは「何もしないこと」をしてほしい。

プーは仲間とはぐれてもずっと何もしていないことをしているのです。まずここで心にきます。

忠犬ハチ公か…………!!!!!

いや、茶化してないんですけど。自分が仲間とはぐれて不安でも寂しくても探しにいかず(できず)プーは何もしないことをするのです。クリストファーロビンに頼まれたから。もう2度とクリストファーロビンには会えないかもしれないのに(映画とかでは会ってるんですけど)。

でも、プーはここでソラという新しい友達に会えます。クリストファーロビンに代わるお友達、ソラがちぎれたページを見つけてくれたのでお友達も帰ってきました。クリストファーロビンにはまだ会えないけど、ソラが遊びにきてくれる!また楽しい毎日のはじまりだ!

……でも、幸せはそう長く続かないのです。ソラはあくまでもちぎれたページを集め終わったらもうその世界に用事はないから。もうソラには会えない。会えたとしてもプーの物語は進まない。そこでプーはソラに伝えます。

「大丈夫だよ、ソラ。僕にまかせて。ソラがプーを忘れてもプーはソラを忘れない。そうすれば大丈夫だよ」

「ソラ 忘れないで 僕はここにいるよ 僕たちはずーっとここにいるよ-」

そう、プーは「ずっとここにいる」のです。ずっとここにいて、出会いと別れを繰り返すのです。で、そんな話が私の皆も覚えがありまして……

プーはいつか絶対にお別れするイマジナリーフレンド

私はぬいぐるみが好きな子供でした。兄弟姉妹も多く、あまり親から気にかけてもらえない子供で(虐待とかではないです)、発達も遅くぬいぐるみ=イマジナリーフレンドが友達でした。ぬいぐるみと遊んでぬいぐるみと寝る生活。でも、そんな生活は長くは続かないんです。私は小学生になり、中学生になり、成人して社会に出ます。人付き合いも増えます。イマジナリーフレンドのことは忘れてしまいます。私にも私にとっての「プー」がいました。

でも、私の例って別にそんなに珍しいことでもないと思ってます。みんな昔プーみたいな友達がいて、忘れ去られていく。当たり前なんですけど。プーの物語は絶対に「別れ」で締め括られるんです。他の物語は大人になっても一緒に歩んでいけるけれど、プーの物語だけは歩めないんです。プーは子供だけの特権だから。かつてプーがいたことを懐かしむことができたとしても、それはプーの物語の主人公になれるわけじゃない。もうあの頃のプーの物語の主人公にはなれないんです。

そして、プーはずっと誰かのイマジナリーフレンドで、悲しいけれど現実に現れてはくれません。だからプー自身もいつも誰かを見送って終わるんです。ソラのように、クリストファーロビンのように、私のように。でも私は大人になってしまったのでプーと遊んであげられません。子供ができてプーと遊んであげられたとしても、その子も5日大人になります。

だから、あのゲームの終わりでプーが「ずっとここにいるよ」と言った時に私は泣いてしまいました。プーはずっとここにいる。私たちのことを忘れることもできずに、取り残される。プーの物語は別れだけ、それってまるで「死」かのような……。

話のオチを見失いました

まあ、そんなわけでキングダムハーツのプーの物語はどうにもならないしそういうものだと分かっていてもとても悲しいなと思ってしまいました。

ごく親しい人にはこの話したんですが、まっっっったく共感を得られなかったのでnoteに書きます。

で、今回はプーの話で終始したのですが、ディズニー愛が本当に強い作品で、他のキャラも本当に大事に描いてあります。もしこれ読んで、もう一度プレイしたいなとか、「昔のゲームだけどやってみたいな」と思った人がいたら嬉しいです!

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