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連載 YMCAキャンプ100 #02 キャンピングの目的と教育的価値
1920年、六甲山の山麓で始まったとされるYMCAキャンプは、
今年で100周年を迎えます。
連載#01 Founding Fathers
連載#02 キャンピングの目的と教育的価値
日本人の生活に、最も緊要なものは何かと言うならば、それは社会性の欠陥である。問題は吾々日本人に、協同的な自治生活、或いは協同的な動作を成す機会が乏しいから、上述のような諸点は、キャンピングによって、青少年学生の頭
連載 YMCAキャンプ100年 #01 Founding Fathers
1920年、六甲山の山麓で始まったとされるYMCAキャンプは、
今年で100周年を迎えます。
連載#01 Founding Fathers
“この三十年間に、日本における組織的な夏期キャンプは、施設に於いても、指導の方面でも非常に発展して来た。戦前には、多くの少年少女が夏になると盛んにリュックをかついでキャンプに出かけたものである。”
手元に、古ぼけた一冊の本がある。
Russell L.
『神戸とYMCA100年』を読む #01戦前・戦後のYMCAと、私たちがまだまだ取り組んでいないこと
「青年にあたたかい握手を」
神戸YMCAの初代理事長である村松が、ニューヨークのYMCAで受けた感銘が、神戸YMCAを産んだ。
1986年に執筆された「神戸とYMCA百年」は、戦前、戦後のYMCAの変遷を知る上で優れた書物であり、今だからこそ読み解きたい。
#01は #00から続き「緒言」の解説を続ける。
時は明治。
近代化が始まる過程で、日本のYMCAは始まった。
1886年、ニューヨ
『神戸とYMCA100年』を読む #00「青年にあたたかい握手を」- 私たちの原点
神戸YMCA、神戸キリスト教青年会は1886年(明治19年)に設立された。
緒 言
村松吉太郎は貿易商であったが、輸入は取り扱わず、岡山の花むしろなどを主として輸出していた。
ある日、ニューヨークのリバーサイド教会の入り口で立派な紳士に肩をたたかれた。「もし、ニューヨークで友達がいないなら、ここをたずねてごらんなさい」。紳士が紹介してくれたところこそYMCAであった。
時は明治。
一人の実
キャンプ場で考える戦争のこと #01 終戦の日に、荒れ狂う台風が洗い出してくれたもの
「戦後民主主義教育の実践」の場として、余島キャンプ場はスタートした。
おそらくまだ戦争の色が強く残った1949年、余島キャンプ場はプレキャンプを実施する。
そして翌年の1950年キャンプ場開設から現在までずっと、キャンプが続いている。
日本では、YMCAが1920年に、現在のサマーキャンプの原型となるキャンプをスタートしたとされている。
「青少年の生活そのものは、教育的に指導することができ
キャンプ場で考える多様性のこと「仕事の話だけしていればいい」
「仕事の話だけしていればいい」
こう言われると、どんな印象を受けるだろうか。
「なにか冷たいな」
と思った方は、とても共感性の高い方かもしれない。
今日参加したアカデミーで、ひきこもりの方に「工場」を作り、働く場を提供して、ビジネスを展開している方々に出会った。
「人に合わせた働き方を作るには」と題されたディスカッションには、実に多くのヒントがあった。
世の中には様々なコミュニティがある
Camp Counseling #01 教育としてのキャンプ
オーガナイズされたキャンプは、多くの教育的な要素を提供する。
すべての教育の目標は、人々を幸福で、健康で、健全な、社会に貢献しようとする人間に発展させることである。
残念なことに多くの人は、教育を教室の中で行われるものだと限定している。
しかし、起きてから寝るまでに起こるすべての体験も、教育の一部なのである。
学びとは生涯続くプロセスである。
年齢や場所を問わない。
しかしながら、学びは伝
Camp Counseling #00
キャンプカウンセリングとは何か?『キャンプカウンセング』は、戦後日本の組織キャンプの始まりから少し遅れて日本に翻訳され、多くの指導者に読まれた。
それから版を重ね、第八版が2012年に Karla HendersonとJoel Meierによって出版された。
To A. Viola Mitchell (1904-1984)
Who provided inspiration, ideas and