大人のおしゃれ

そばで支えたいのに支えられない辛さ

日本では虐待とか、児相と警察の連携とか
そういう話題が尽きませんし、
世界のもっと過酷で残酷な状況を見聞きする
たび自分にできる事は何かと常々思う毎日です

我が家でもそれが他人事ではない
自分の育児そのものを見直す事件が起きました

長男があるトラブルを起こしたのです

彼の名誉に関わることも含まれるので、
詳細は語りませんが、
本来の彼らしからぬ行動に誰もが驚きました

真っ先に自分のこれまでの育児を疑いました

何しろ、昨年までおよそ7年の間我が家は
男だらけのシングル家庭だったからです

目が行き届いていなかった

そんな後悔が真っ先に頭をよぎりました
多分、多くの親たちが同じことを感じると思います

ただ、意外なほど冷静な自分がいたのも事実です
叱ることも、怒ることも後回しにして、
事情を聴くことに徹しました

一通り聞き終えた後、僕が息子にしたある質問
で事態の深刻さを痛感しました

「君をそこまで駆り立てたのは”なに”?
”なに”がそんなにモヤモヤさせていたの?」

すると、彼は悔しそうに1年半前に起きた
ある事件のことを口にしました

・保護と隔離のはざまで

昨年の正月に長男はある友人の家に出入りしていました
ちょっとやんちゃな所もある男の子らしい子です

その子の家である事件が発生していました
報道されるような事件ではありませんでしたが
息子がその子の家に出入りしていたこともあり
当時の担任から状況の説明を受けました

今でもその時に見せられた写真の光景が
頭から離れないほど僕にとってはおぞましく
そして、恐ろしいものだったのですが、
息子がその空間に実際にいたのかと思うと
その精神的なショックは計り知れません

今にして思えば、息子はそうした彼の状況が
分かっていたからこそ、常に一緒にいたのだ
と思います

そして、事件が発覚し彼も保護されましたが
その後も学校に通い続けていたそうです
しかし、学校に来ても隔離され一切の関係を
断たれてしまいます

これが息子にとっては最大のショックだった
ようです
思えば当時息子はこんなことを言っていました

「○○さぁ、学校には来てるんだけど、別の教室
に連れていかれて、絶対みんなと一緒にさせて
もらえんのよね…
今、○○が一番辛いはずなのに、一緒におられん
てどうしてなん?」

この「どうしてなん?」を僕は甘く考えて、
「どうしてなんやろかね?」くらいの返答しか
できませんでした。

結局彼とは、誰1人別れを告げることすら
許されないまま別れたのです
小学校卒業直前の話です

・モヤモヤの種は思わぬところで実をなす

この時の僕の受け止め方がまずかったと
今思えば分かるのですが、息子はずっと
モンモンと抱え続けていたのです

友達とは辛いときにそばにいてあげるもの

こうしたことは、親でなくとも誰もが
社会全体で言っていることでもあるので、
息子もそうあるものだと思っていました

が、それができない
というよりも、強制排除と息子は感じたことでしょう

そんな想いを抱えたままだと大人でも
不満で胸がいっぱいになり、
どこにそのストレスをぶつけたらよいか分からなくなると思います

それが息子の場合1年半経って現れた
そういうことだったのです

・個人情報の保護に秘められたリスク

息子からこの話を聞いたうえで、
叱るべきことは叱りましたが、
その一方で息子の想いも間違いではありません

僕は翌日息子が学校に行った直後に
早速動き出しました

まずは当時の担任に連絡をして、
改めて当時の状況を確認し、
なぜ、彼を完全に隔離し(卒業間際)
共に卒業させず、
さらに別れすら告げさせなかったのか

すると、そこで帰ってきた返事に僕は
驚きました

「個人情報保護の観点からお答えできません。
というよりも、私たちも児相からの指示で
動いたので、なぜあのような指示だったのか
分からないのです。」

つまり、控えめに言って、

理解できない指示をただ実行しただけ

というわけです
では、その周りの児童たちへのフォローは
どうだったのかという問いに対しては

「そのようなことは指示されていなかった
ので、気が回らず申し訳ありません」

というものでした。

では、児相はどうなのかというと、

「警察も介入していることで、個人情報保護
の観点からお答えできません。
こちらが指示した事実に間違いはありませんが
彼に関わる児童たちのフォローはそちらでして
ください。
理由が知りたいと言われてもお答えできない
ので、親として注意を他にそらしてください。」

まるで理解できない言語で会話しているような
気分でした。

つまり、本人を保護するのが児相の役目
であって、友達のアフターケアは無関係
というわけです。

加えて友達のアフターケアの際は、
核心には触れないまま、
注意を他にそらすのが親の務め
そういうことを言ってきたのです

これをかなり控えめに言うと、

臭いものにはふたをするのが親の務め

というわけです。(実際、こういうことですよね?とまとめたら、電話口の担当者は「そういうことになります」と言い切ったのですから愕然としました)

・現実を受け入れて考える

僕がこの話を書いたのは、あなたに問題提起したかったわけではありません

【情弱】という言葉があるように、
今を活きる僕たちはあまりにも世間知らずです

個人情報流出を批判する一方で
保護される個人の繋がりごと遮断される現実
があることを知っている人はどれほどいるでしょうか?

関係各所の連携を批判する一方で
連携して起こりうるリスクに対応できない現実
があることを知っている人はどれほどいるでしょうか?

僕達が生きる現代という世界は、
役立つモノや情報に溢れる一方で、
過剰に溢れたモノや情報を処理しきれなくなっています

そうした1つ1つが「臭いモノにはふたをする」
温床となっているのもまた事実です

であるならどうするか?

僕は、死ぬまで学び、考えるしかないと思います
なぜなら、そこにこそかけがえのない個性が宿るからです

その時々に出くわした状況と歩む方向は
その人々、時々、環境で違います
その違いが血肉に宿ることで
個性となり、
その個性をさらに磨くことで魅力となり、
輝き続けることで人と人が互いに尊重しあえる社会になるのだと僕は信じています

前回の終わりにも書きましたが、

自分を知り
相手を知り
状況を知る

こうしたことが魅力を高めることに繋がります
なぜなら、それによって行動が変わるからです

そのためにも現実を受け入れてそして、考える
こうしたことがより意味を成してくるのです

魅力を高めると聞くと
ついついキラキラしたものを想像しがちですが
現実を知るということは決してキレイごと
ではないということです

だからこそ、決して独りにならず、
支えてくれる仲間を見つけ、
共に寄り添うことが必要なのです

今回は僕自身の経験を交えてお伝えしましたが
僕のインプレッションコーディネートでは
個別のバックグラウンドまでひっくるめて
取り組んでいます
でないと、本当の意味であなたの魅力が引き出せないからです

もし、自分の魅力に限界を感じているようでしたら
ぜひ、一度ご連絡ください

Twitter :@jamsdean_hisui ノマドな美容師 石田 孝一

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