大好きな彼と別れた傷。大学3年後半。別れても20年くらい続く関係性へ。
(前回の記事で5年後にタイムスリップしてしまいましたが話を戻し)
はじめて
ちゃんと付き合えた彼とは、
大好きでもベタベタするでなく、
まるで魂の伴侶のように、
お互いに何でも話して、
お互いに興味を持ち続けた
こんなにお互い違うし、
私がワイワイ騒ぎたくても彼が静かだから、
ウズウズする時もあるけど、
それでも、そうしながらも、
一生一緒に暮らしていくことが
自然に感じられた
相手がどう思うかとか、
いつか変わるかもなんて不安は1つもなかった
私は
それくらい信じきっていたというか、
落ち着いていたというか
彼は
私よりも私のことをわかっている人
私が彼を
同じように理解する事は
きっとできなかった
彼はいつも生と死のことを考えていて、
生きるのが辛くなる時があって、
私はそのように思ったことが1度もないから、
心底理解するというところまでは行けなかった
それがいつも悔しいなと思っていた
理解したくて仕方がなかった
彼が私を私以上に理解してくれるように、
私も彼のことを彼以上に理解したかった
でも少しだけ、
どう思われていたか分かることがある
彼からの手紙を読むかぎり
私の愛情が
彼を救っていたらしい
そして、
彼が人を愛する幸せを初めて知ったから、
私を一生忘れないって書いてあった
彼はシャイだから、
直接言葉で何かを言ってくれることが
無かった記憶
でも何も言ってくれなかった代わりに
こうして手紙に文字で残ったから、
よかったのかもしれない
言葉は忘れてしまったら
もう思い出せない、消滅だ
文字は残る
でも、文字が残っても書いた本人が忘れていたら、それも消滅と同じことなんだろう
私たちは大学4年生になる手前で
カップルを解消することになった
就職活動が始まって、
私のことを私以上に心配する彼は、
私が海外へ行こうとしないことに
日々お説教のような感じになってきて
私には、良かれ悪かれ、
私なりの感覚と言うものがあり
確かにワクワクした気持ちでは
就職活動ができなかったけど
ただ、
それは後になってみれば必要だった
凹みシーズンであって、
凹み就活で選んだ道に
後悔しないこともわかっていた
でも彼にはそれが伝わらなくて、
当時の私もうまく説明できないというか
結果的にうまくいくんだなんて言う自信もなかったから
ただただオーラが暗かったんだと思うし
彼は私をどうにか
私らしく就活、就職させたかったんだろう
彼に問い詰められて、
いやな空気になる電話が増えた
そんなある日
「もう、別れたほうがいいな。」
と彼に電話で揉めた流れで言われた。
私の中に全くなかったフレーズ。
それが彼の口から出たことで、
当時はわからなかったけど、
私の心の扉が閉じた
自覚してなかったけど、
深く傷ついた
とにかく
翌日会おう、昼飯食おう、
って言われて
呆然としたまま
何をどうしたのか覚えていない
私の次の記憶は、ランチの光景だ
ちょっと息苦しい感じで、座ったら、
彼が
「別れるって、撤回する」と言った
私はまた別れるって言われるのが嫌で、
撤回を受け入れなかった
1度でもその言葉が彼の口から出た事で、
とにかく心が閉じた
「うそだろ...別れるの?」
彼はニヤッて笑ってたけど、
私が笑わないから
すぐ真顔になった
私
「ま!友達なのは変わらないよ!
もう手も繋がない、Hもしないってこと。」
彼
「うそだろ...考え直してくれよ。」
私
「いや、もういい。」
そして私は
傷ついたまま、
そのあと新しく出会う
明るい男に流れた
(この大好きな元彼は、
ここから先20年以上、
やりとりが続くことになる。)