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華浴衣によせて二〇二四

 ご無沙汰しております。来福です。

 昨年より新たな記事を書く余裕がなかったのですが、ご報告と感謝の気持ちをお伝えしたいというのを合わせて再び投稿させて頂きました。

 2021年、日付を見るとこどもの日でした。

 当時、推し文豪を追いかけて辿り着いたのは戦前に発刊された『文藝春秋』でした。その中に見つけたとある広告。
 それが『文壇の華浴衣』でした。
 何気なく当時Twitter(現X)知ってる人いるかな~? くらいの感覚で呟いたのが正直なところではあります。が、気が付けば有志が集まり、調査を始めることとなっていたのです。私自身、初めての経験ばかりで、随分とメンバーには世話をかけたことかけたこと。
 詳細は当時の記事を読んでいただいた方が早いかと思われます。

『文壇の華浴衣調査報告』
●其の壱
●其の弐
●其の参
●ひとまずファイナル
(番外編もありますがひとまずは主軸のみを)

 2023年、この調査は一区切りすることとなり、以来私自身心身共に余裕がない生活を送っておりました。師走の中頃にその生活も落ち着きを見せ、年が明け漸く自分のペースを取り戻し始めることが出来るようになって。そして春、思わぬところで再び華浴衣の話題に触れることとなります。

日本文学第七十三巻 第四号
日本文学協会編集・刊行


 その中での

『文豪に育成される読者――「文豪とアルケミスト」から考える文学知の社会との還流』大木志門(敬称略)


本屋から取り寄せほやほやビニールもかかったままで撮影する落ち着かなっぷり(笑)

 にて『文壇の華浴衣』の一連の調査が取り上げられていたのです。
 私はそれを調査メンバーから教えて貰い、本屋さんで取り寄せて拝読させていただきました。非常に嬉しいお言葉を頂きまして、調査の色どりが更に深まったこと、感謝致します。
 それに伴って、なのか華浴衣調査の報告noteの方も読んでいただけている様子が伺え、嬉しい限りです。まごまごとしたことも多かったですが、力強く支えてくれ私以上に様々な成果を上げてくれたメンバーの皆や、見守ってくれた皆様、また突然のメールに丁寧にお答えくださり、ご協力下さった各文学館等施設の皆様方のお陰で、あの調査は実り多きものとなりました。改めて、深く感謝をお伝えしたく思います。

 今でも、時折アンティーク着物を扱うお店や、着物市へ行くと、何気なく探してみたりすることがあります。調査時には実物に辿り着くことは出来なかったですが、浴衣の特性上可能性は低いとはいえ、もし巡り会うことが出来たなら幸せですね。
 ただ。
 一生解き続けるパズルのような、人生のスパイスを見つけられたということ自体、幸福なのかもしれません。
 今回はご報告までに。
 一緒に追いかけてくださった読んでくださっている『あなた』にも、楽しいひとときを共有して頂けていれば、幸い至極でございます。

●学会誌『日本文学』の購入ページ
バックナンバー (server-shared.com)

●この度の『日本文学』掲載論文の姉妹編論文が大学機関リポジトリにアップされたとのことです。
WebOPAC Local書誌詳細 (u-tokai.ac.jp)

【華浴衣調査メンバーにも一言頂きました】※()内はXアカウント

セイさん(@050304Sei)
軽い気持ちで華浴衣を調べる事に協力しましたが、ゲームから文学者へ好意を持ったように、調べる事で興味が無かった文学者に興味を持つ事になり文学を身近に感じられる貴重な体験をできました。そのきっかけをくれたふくらさんに感謝しています

秦月結さん(@hanashigu_ume)
複数人での自由研究はとても楽しく、また貴重な経験になりました! ずっと気にかけて見守ってくださった記念館さん、関係者の皆様、本当にありがとうございました。 きっかけをくれたふくらさん、メンバーもありがとう。 鏡花特化記事はご興味ある方はご覧ください。秋聲記事も…そのうち…。
「文壇の華浴衣」泉鏡花編|秦月結 

midoriさん(@haru_3d)
わー! 面白いことになっていますねぇ! いち特務司書としては少し驚きつつも、調査継続へのモチベが上がりました。ご紹介いただきました大木先生ありがとうございます! そして今も共に継続して調査を進めてくださっているメンバーに改めて感謝いたします。 これをきっかけに次の発見へと繋がったら嬉しいですね🍀

六月一日(くさか)さん(@kusaka6_1)
まずは華浴衣の調査にて突然の問い合わせ、質問にご回答くださった皆様、ありがとうございます。ご回答から得られた情報を基に調査メンバーであれこれ意見を交わし合ったこと、資料の少ない戦前の様子や文化を知っていくことの面白さを経験できたこと等とても勉強になりました。 この調査メンバーでの調査は一旦区切りを迎えましたが、引き続き私個人の方でこの華浴衣の調査を続けたいと考えております。その時はどうぞよろしくお願いいたします。

――関わった全ての皆様の行く道に、多き実りがありますよう。



 
 
 

宜しければサポートお願い致します。 サポートは調査活動等に使わせて頂きたく思います。