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【超短編戯曲】魚屋殺人事件(300字)

刑事「大変です。魚屋の親父が殺されました。」

警部「『ぎょ』とでも言って欲しいのか。で、凶器はなんだ?」

刑事「はい。光り物です。」

警部「ほう、鰯かね、鯵かね。」

刑事「それが、鯖なんです。」

警部「なに、鯖だって、それはやっかいだな。」

刑事「どうしてです?」

警部「犯行時間をサバを読まれてはかなわんからなあ。」

刑事「しかし、目撃者の証言がありまして、どうやら隣町の魚屋が出入りするのを見たそうです。すぐに捕まえて、事情徴収しましょうか?」

警部「いや、ちょっと待て。魚屋だけにちょっと泳がしておこうじゃないか。」

刑事「さすがは警部。これで網にかけるんですね。」

警部「そうだ。きっと大漁だぞ。」

笑いあう二人

続く

【超短編戯曲】魚屋殺人事件(300字)

これは以前連載していた300字戯曲のリメイク。

忙しい時こそ

バカバカしい笑いを。

何の意味も、得にもならないが

少しでも心が安らげば幸いです。

と、自分に言い聞かせる。

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