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心理的安全性の確保って、何をやればいいの? | パワハラ防止の不動産屋(その5)

心理的安全性は一日してならず~東村山の不動産会社

前回、「心理的安全性を高めることでハラスメントを防止 | パワハラ防止の不動産屋(その4)」で、職場における心理的安全性への取り組みがハラスメント防止にもつながる点を述べました。
 
では、具体的に何をやったらいいのでしょうか。小さなことから地道に継続するということでいえば、月並みですが明るく元気なあいさつや「ありがとう」の感謝をはっきり伝えるくせをつける、部下を呼び捨てや○○ちゃんなどではなく、さん付けで呼ぶなどといったことが挙げられるでしょう。
 
それはそれとして、私(阿部)が一つお勧めしたいのが「マイヒストリーの会」を職場で開催することです。
 
マイヒストリーの会とは、私の友人でもある深川薫さんが主宰していた「普通の人の人生に黙って耳を傾ける」という会です。雑誌『ビッグイシュー』でも取り上げれました。「自分の人生を90分語って心を開いて、仲間の人生を90分聴いて心を通わす」というのがテーマになっています。

仲間の挫折や苦労を知ることで得られる理解~東村山の不動産会社

一人の上司や同僚、部下の生い立ちやどんな子どもだったか、学生の頃はどうだったか。どんな夢を持っていたか、趣味やプライベートのことから将来の夢などにみんなでじっと耳を傾けるのです。
 
仲間の挫折や苦労を知ることで、相手の価値観やこだわりも理解できるようになるでしょう。何よりも、普段一緒に仕事をする仲間の半生に触れることで、その人がいとおしく感じられるようにさえなる場合もあります。
 
そんな相手に愛のない叱責やハラスメントを働くことができるでしょうか。結局のところ、何でそんなことを言うのだろうとか、どうしてこんなことにばかりこだわるのだろうなどと、相手に対して不満を感じる源泉には「相手がわからない」ということがあるのです。
 
人はわからないものや自分の理解できないものに対しては恐れを感じたり、不安になって攻撃的になったりするものです。

「生意気な上司や部下にも、かわいい子ども時代があった……?」(笑)。職場で行うマイヒストリーの会、ぜひお勧めします。

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