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アスペルガーのサイン: あなたが知るべきよくある7つの症状

Youtubeのチャンネル、"the Aspie World"

 Youtubeのチャンネル、"the Aspie World"は、同サイトによくある他のアスペルガー解説動画チャンネルと比べて、かなりPOPでキャッチーだ。チャンネルオーナーのダンさんも一般的なイメージのアスペルガーと比較しても、気さくな兄ちゃんという感じて、見た目はメタルコアバンドのギタリストっぽい。彼の動画には結構参考になるものも多い。今回の記事では、彼のチャンネル、the Aspie Worldの"Signs of Aspergers: 7 common symptoms (You Need to Know)を紹介する。


 

  症状①: Stimming (自己刺激行動)

 stimmingは、アスペルガーに多く見られる症状である。反復的・儀礼的な行動・姿勢・発声のことを指す。手をひらひらする、手を握る、体を前後に揺らす、足を地面にタップし続ける等の行動がstimmingに当てはまる。肉体的な反復行動が、アスペルガーの緊張を和らげている。

症状②: Routine (ルーティン)

 アスペルガーが、自分独自の日課(ルーティン)を厳格に守っていることもよく知られている。アスペルガーはルーティンが大好きだ。同じ時間に毎日起きたり、毎日同じ服を着たり、同じ位置で同じチャンネルを毎日見るなどだ。ルーティンは、アスペルガーの生活の隅々に存在する。スマホの操作手順から昼食を取る時間帯など生活の全てが儀式化されている。
 このルーティンが何らかの理由で崩された場合、アスペルガーはパニックを引き起こし、時としてmeltdown (メルトダウン)[今後記事化予定]に繋がる。厳粛なルーティンを守っている人物が、何らかの理由でそのルーティンが崩され、大きなストレスを憶えてパニックになった場合、その人物がアスペルガーである可能性は十分に高い。ルーティンを崩された場合のパニック症状は、その人物がアスペルガーである兆候を示す非常に重要な特性である。

症状③: Repetitive Eating (特定の物を繰り返し食べる/ *偏食[意訳])

アスペルガーは食の選択肢が非常に少ない。言い換えると、かなり食に細い。少ない選択肢から好みの物を常に食べている。多様なメニューから選ぶというより、大好きなメニューを飽きもせずに、ほぼ毎日毎食、常に食べているこの症状は、アスペルガー症候群を示す重大なサインだ。特定の物を繰り返し食べたり、食の好みが細いので、勿論食べ物の好き嫌いが多い。所謂、偏食だ。

症状④: Echolalia (反響言語)

誰かの言葉や文章を繰り返す。テレビや映画で聞いたセンテンスを真似して、それらを繰り返し発する。ダンさんもテレビや映画で聞いたフレーズを先ずは頭の中で、次に口に出して(又は囁いて)繰り返すことがあると言う。アスペルガーの特徴として、声には出さずに囁く程度で(明らかに口は動いている状態)で繰り返すのだと言う。反響言語もアスペルガーのよくある重大な症状だ。ダンさんも他人に指摘されるまで気付かなかったようだ。

アスペルガーはアメリカ英語を話す?

 メディアを通した反響言語の副次的作用として (これもアスペルガーによく当てはまることなのだが)、アスペルガーはアメリカ訛りの英語を話すことが多い。何故なら、アスペルガーはその語彙力や会話形式をアメリカのテレビ番組やハリウッド映画から学ぶからだ。そのため、アスペルガーは、ほんのりとだが、アメリカ人ぽい。ダンさん自身はウェールズ出身でウェールズ訛りではあるが、それでも周囲からは、かなりアメリカ人ぽく思われているようだ

追記

[追記: 丁度このポストを書いてる時に、「自閉症は津軽弁を話さない」著者の松本敏治先生から私のtwitterへ返信が来た。

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 ダンさんは、動画の5:20〜5:48の間に、ダンさんは自身のちょっとしたアメリカ訛りについて述べています。]

症状⑤: Socialising Issues (人付き合いに関する問題)

 アスペルガーは、人付き合いにおける不文律を理解出来ない。意図せずとも、会話で相手を傷付けることが往々にしてある。誰が喋る番か?どのくらい喋るべきか?これを言ったら失礼か?深入りし過ぎか?これを言うのは適切か?等と言った社会的なエチケットを理解出来ない。
 特にダンさんは、会話のキャッチボールの順番や会話の切り方に困難を覚えるようだ。低いコミュニケーション能力、人付き合いに関する問題は、アスペルガーの際立った症状の1つである。

症状⑥: Sensory Sensitivity (感覚過敏)

 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚など、感覚が過敏で苦手なものがある場合は避けなければならないほど困っていて、ストレスとなっている。感覚過敏は、アスペルガーのよくある症状の1つだ。照明の光が眩しかったり、音に敏感であったり、特定の匂いがダメであったり、服の首元のタグの触感が嫌であったり、症状は人それぞれだ。

症状⑦: Not Getting Jokes (冗談が分からない)

 アスペルガーは冗談が分からず、言葉を文字通り受け取る。例えば、英語には、"It's raining cats and dogs" (土砂降りしている)という慣用句があるが、アスペルガーは、これを文字通り受け止め、「空から猫と犬が落ちてくる」と勘違いする。ダンさんによると、スラングもなかなか理解し辛いようだ。
 また、英語圏におけるコミュニケーションにおいては、sarcasm(皮肉)は、重要な位置を占めているが、アスペルガーはそれを理解出来ない。ダンさん自身も、スーパーで買い物中にレジのキャッシャーが面白いことを言ったが、それを冗談と受け取れず、トラブルになりかけたと言う。

終わりに

 以上が、"Signs of Aspergers: 7 common symptoms (You Need to Know)"の要約である。この7つの症状には、自分が当てはまるものもあれば、自分には当てはまらないものもある。皆さんには当てはまるものが有るでしょうか?次回のポストでは、1つ1つのサインを自分の経験を土台にして検証していこうと思う。

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