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【読書感想】書くことの本質とは?|自分と向き合い、言葉で紡ぐ意味

文章術の本はたくさん出ていますが、その通りに実践してバズるかどうか、自分に合っているかどうかはまた別の問題。

例えば起承転結やプレップ法といった定番の型がありますが、これらが小説や詩など芸術的な作品を書くのに、適さない場合もあるでしょう。

「文章術=バズる」「テクニックがわかれば稼げる」は間違っているのかもしれません。

私がnoteに投稿する理由はなんだったのか?

単純に「面白そう」からスタートしたはず。

でも、だんだんと「なぜここまで時間を費やして、なんにも文章力もないのに、投稿してるのかな?」という疑問にぶち当たるようになりました。

と、同時に私以外にも、こんなに多くの人がなぜ「書く」事に夢中になるのかが気になり、その点にアプローチしている本を探していました。

そんな中出会ったのが今回紹介する本です。

本書「読みたいことを、書けばいい」は24年間、コピーライター、CMプランナーとして活動されていた著者が経験と知識に基づいて何のために書くのか、なぜ書くのかと言う書くことの本質がかかれています。

とても読みやすい本!

読者に伝えたいメッセージがはっきりとされているから、余分な文字はそぎ落とされている。だから、本自体もさほど分厚くなく、あっという間に読み終える。おまけに、文字サイズが大きい。アラフィフの私にはその点もありがたい。

・何を書くのか
・誰に書くのか
・どう書くのか
・なぜ書くのか

書き方の型、論文と随筆の違い、もの書きにとっては調べるが9割であること、感想を書くのは1割程度よいこと、つまらない人間とはどんな人か、など、内容は多岐にわたっています。


(感想)

「なぜ書くのか」の答えが、私にはとても新鮮でした。

書くことは、世界を狭くすることだ

書くことは、生き方の問題だ

前者は、茫然とした大海原の世界を文章として創造することでそれを削っているという意味だそうです。

後者にはさらに文が続きます。

自分が読みたくて、自分のために調べる。それを書き記すことが人生を面白くしてくれるし、自分の思い込みから解放してくれる。何も知らずに生まれてきた中で、わかる、学ぶということ以上の幸せなんてないと、私は思う。

自分のために書いたものが、誰かの目に触れて、その人とつながる。孤独な人生の中で、誰かと巡り会うこと以上の奇跡はないと私は思う。

50歳近くになり、孤独と向き合うことが増えました。書くことは「孤独と向き合うための気晴らし」なのかもしれません。

「書く」ことによって、誰かとゆるくつながって、誰かと私との間にある「新しい景色」を発見する。それが私がnoteに投稿する理由なんだと改めて気づきました。

新しい景色を発見する喜び。少なくてもいい、緩くつながる誰かと共有する。

自分のために書こう、面白いと思うことを書こう。たくさんある「事実」とたくさんある「心の動き」が交わった「面白い!」と自分が思う世界を削り取ろう 。つまらない人間と思われないように、感想は最後の一振りに止めよう。

こんなことに気をつけてこれからもnoteを投稿して行こうと思います。

何のために書くのか、書くってどういうことなのか、この本を読めば、書くことの喜びが再発見できるかもしれませんよ。

(おわり)


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