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“完璧主義”は治さずに利用する!

どうも、コハラです!

まずは、『アニワル+(プラス)』の紹介として…
はじめましての方は、コチラの記事を読んでいただきたいです!


また、コチラの記事も合わせて読んでいただけると…
ぼくが創作活動をする想いや考えなど、ぼくの事を知っていただけるかなと思います。

有料記事である『アニワル+(プラス)』のお試しとしても、ぜひご一読を!


さて、それでは本題に入りますね。
今回のテーマは…
「“完璧主義”との向き合い方」です。

完璧主義の“原因”と“対策”を、ぼくの経験からお話していきたいと思いますが…
これは、科学的根拠のある“情報”というより、ぼくの経験から得た学びをお話する“体験談”に近いので、そこはあらかじめ伝えておきますね。
悩みを解決する“答え”ではなく、“ヒント”になる記事になればと思っています。



まず最初に…。
完璧主義に関して、“原因”の部分で言うと…
「自分にとって“大切な事”ほど、完璧主義になる」という気づきが、最近ありました。
これはあくまで、“ぼくの事”なので…
当てはまらない方も、もちろんいます。


どうゆう事かと言うと…。

ぼくは前に、今回の『アニワル+(プラス)』のような記事をブログに書いていました。
それは、投稿した『アニワル』の漫画を補足するように、ぼくの想いや考えをまとめた記事なのですが…
テーマは違えど、この『アニワル+(プラス)』とやっている作業自体は同じです。

その時のぼくは、比較的軽い気持ちで、日記のように自分の想いや考えを書けていたのですが…
しかし…。
『アニワル+(プラス)』で記事をまとめようとした時…
急に“プレッシャー”を感じて、完璧を求めてしまいました。

「下手な事は書けない…」「価値ある記事にしないと…」
…と、自分で自分を追い込んでしまうようなプレッシャーです。

ブログと同じ作業をしているのに、なぜ今回はそうなってしまったのか、原因を考えた所…
今回のお話の“核”にもなる、「自分にとって“大切な事”ほど、完璧主義になる」という気づきがあったのです。

今回の事で言うと…
“お金”(信用)がそれに関わってきます。

ブログは書くのに気が楽です。
それは、読むのに無料ですし、仕事でもないので…
たとえ、書いた記事が面白くなくても、「無料なので文句を言うな!」という強気でいられますから。(笑)

現在のぼくのブログは、アドセンスもアフィリエイトもしていない、日記のようなものですので…
そこに「もっと価値のある記事にしろ!」と文句を言われる筋合いはないですからね。
不特定多数に見られるブログだし、『アニワル』を広める創作活動でもあるのですが…
文句を言われても「ただの日記だし!」という、“言い訳”(心の保険)ができます。(笑)

しかし…
今回の『アニワル+(プラス)』の記事は、それと全くの逆です。

読むのにお金を払う必要があるので、「面白くなくても文句を言うな」とはならないのです。
仮にブログと同じ内容だとしても、そこに“対価”が発生した以上…
それは“日記”ではなく“商品”になるからです。

商品である以上、その対価に見合った価値を提供する必要がありますし…
『アニワル+(プラス)』は、「役立つ体験談」というコンセプトでもあるので、価値のないものを提供するワケにはいかないのです。
それは、ぼくの作家としての“信用”や“ブランド”にも関わってくる大切な事ですので、言い訳は通用しません。

その結果…
今まで気楽に書けていた文章に一気に重みが増して、それがプレッシャーになったのだと気づきました。

前回の『アニワル+(プラス)』の記事である…
「手っ取り早く“自信”を手に入れる方法と“自己肯定感”の高め方」

この記事を完成させるまで…
実は、2日ほどかけています。
もちろん、他の作業の合間だったり、常にその記事だけの作業をしていたワケではないので、実質は数時間かもしれません。
それでも、ブログを書いていた時よりは、格段に時間をかけました。

いや…
正確には、「時間がかかってしまった」という表現が正しいのかもしれません。

それは…
誤字脱字がないか、間違った意味で言葉を使っていないかなどの正確性のチェックをしたり…
価値のある記事にしようと、少しでも読みやすくしたり、イメージしやすい例えや表現を模索したりと…
何度も何度も何度も記事を書き直していました。
書き直しすぎて、一周回って元に戻った事もあるくらいです。(笑)

ブログを書いた時は、一度か二度見直して手直しを加える程度だったのに…
“商品”となった瞬間…
少しの事も気になって、“完璧”を求めてしまっていたのです。


実は、こうした経験は、初めての事ではなく…
ぼくのファンコミュニティである「PIXIV FANBOX」でも、当初は同じような状況に陥っていました。
それは、“商品”ではなく、“支援の特典”という形の違いはありますが…
それでも、今回同様に、「お金を払って読める記事」というニュアンスでもあるので…
記事として書く以上、「面白い記事にしないと!」というプレッシャーを感じていました。
なので…
ぶっちゃけ、何度も何度も書き直して記事にしていたりします。(笑)

ただ…
FANBOXに関しては、“救い”があるので…
そうした“完璧主義”になりすぎないでいられました。

そのおかげもあって、今では気楽(前よりは)に文章を書けています。

この“救い”とは…
「“やり直し”ができる事」です。

FANBOXの記事は、後から何度も編集ができるようになっているので…
誤字脱字があっても、書き直したくなっても修正がいくらでもできちゃいます。
その“やり直し”ができるおかげで、心理的なプレッシャーが軽くなり…
「ダメなら書き直せばいいや」という気持ちでいられるのです。

この「“やり直し”ができる事」は…
ブログでももちろん出来るし…
購入された後のこの『アニワル+(プラス)』の記事でも、実はできます。

それでも、「ダメなら書き直せばいいや」とならないのは…
やはり、“商品”として対価をいただいているからだと思いました。

「ダメなら書き直せばいいや」はぼくの勝手な都合で、購入してくださる方には関係のない事ですから。
FANBOXでは、「記事の購入」ではなく「支援の特典」という形の違いがあるので、心理的負担はまだ軽いです。

しかし、購入して読む記事となると…
「満足のいく“商品”を提供しなければ…!」という想いが、より強く出てしまいます。
最初から、「自分が納得できる100点のものを提供しなければ…」というプレッシャーが生まれて、それが完璧主義に拍車をかけるという感じですね。
良くも悪くも、自分で自分を追い込んでいるのかもしれません。

今回の“気づき”である…
「自分にとって大切な事ほど“完璧主義”になる」は、まさにそれです。

「対価に見合う“価値”を提供できない」とか、「面白くないし役立たない」とか、“信用”や“ブランド”を損なう事が、何より恐れている事で…
今回の事で言うと…
その作家としての“信用”や“ブランド”が、「自分にとって“大切な事”」になります。
フリーランスで創作活動をしている限り、この“信用”や“ブランド”はめちゃくちゃ重要ですから。

それに関わってくる事には、どうしても気楽にはできない…
それどころか、必要以上に完璧さを求めてしまうのです。

逆に…
ぼくは、自分にとってどうでもいい事は、テキトーになります。(笑

テキトーに決めるし、こだわりも何もありません。

要するに…
「自分にとって大切な事は、完璧にしたい!」
「興味のない事や関係のない事は、テキトーでもいい。」

…という感じですかね。
なんて自分勝手で、都合のいい考え方なんでしょうか。(笑)


この“完璧主義”に関しては…
前に『アニワル』で描いた事があるので、その対策も自分なりに理解しているつもりです。
ただ…
それでも、意識しないと今回のように自分を見失ってしまう事があるので…
今回、その戒めの為にも記事にしました。

そして…
完璧主義については、前に『アニワル』でも描いた事があるのですが…
次は、その“対策”について、ぼくが実践して効果があった方法をお話していきたいと思います。


このお話のシャテは、まさに先程お話したぼくですね!(笑)

そうです。
ぼくは、“完璧主義”です。
興味のない事はテキトーに済ませるのに…
「自分にとって大切な事は、完璧にしたい!」と思ってしまいます。

それが原因で、創作活動に支障をきたしたり、人に迷惑をかけてしまった事もあります。
今思うと、「なぜあんな事にこだわってしまったのか…」と反省する事もありますが…
当時は、それが“正義”かのように、押し通していたようにも感じます。
視野が狭くなっていましたね。

ぼくは、「人に見せる場合」に、こだわってしまう事が多いのかもしれません。
先程のお話では、記事を書く作業でしたが…
この“完璧主義”は、漫画を描く作業でも同様です。

完璧主義が酷かった頃のぼくは…
漫画を描いても描いても気に入らないし、やっとの思いで描き上げても、一つのミスを見つけた途端に全てがダメに思える…。
キャラ作りでも、カッコイイ所しか描けないし、思い切った欠点を作れない…。

完璧を求めてしまうあまり…
自分の描く絵に一切の妥協が出来ず、描くキャラも「カッコ悪い事」が描けないのです。

ほぼ完成していたページでも、一部でも気に入らない所を見つけると、最初から1ページまるまる描き直していました。
その部分だけ修正液で修正すれば済むような事ですが、「修正する」という行為自体が許せなかったのです。
さらに酷い時は、せっかく完成した45pの原稿を全て一から描き直した事もありました。

デジタル作画になってからは無限に修正が出来るので、何度も何度も確認し…
むしろ、自分から間違いを見つけようとしている気さえしました。
先程のお話では、「やり直しが出来る事が“救い”」と言いましたが…
それは時に、“枷”にもなります。

やり直しがあるから、気楽に作業が出来るけど…
やり直しがあるからこそ、永遠に修正が出来てしまうというジレンマです。

しかも、アナログと違って、拡大縮小も自由自在なので…
いくらでも、気に入らない部分を見つけられます。(笑)
こんな状況では、作業は進まない!
それどころか…
気に入らない部分を見つける度にやり直すので、後退する事さえあります。
それはさすがに、精神が疲れきってしまいますよね…。
そうした状況だと、作業をする事が嫌になってしまいます。
今、こうして当時を振り返っているだけで…
なんだか、どっと疲れてきました。(笑)

そんな完璧主義に囚われていたぼくが、どうやって“マシ”になったのかと言うと…。
それは偶然の“気づき”にありました。


数年前、Twitterをはじめた頃…
ぼくは、イラストを投稿する時に、漫画のシャテのように一字一句間違いがないか何度も何度も確認して説明文を書き、イラストも同じように目を凝らして確認していました。

ある時…
その確認作業にあまりにも疲れて、間違いがあったイラストをそのまま投稿してしまいました。

「自分が納得していない作品は投稿したくない!」と思っていたので、慌てて消去しようかと思いましたが…
その前にたくさんの「いいね」をもらえた事で、消去すのが申し訳なく思い、消すに消せなくなったのと…
他の作業もあって忙しく、すでに意識がそちらに向いて気を取られている内に、消去する事を忘れていました。

そうして、しばらく経った頃…。
あの間違って投稿してしまったイラストを見返した時…
最初は、「直したい直したい」とばかり思っていた箇所が、そんなに気にならない…
それどころか、どこをそんなに気にしていたのか分からなくなっていました。

この「後から見返したら、何をそんなに気にしていたのか分からない」という事が、めちゃくちゃたくさんあります。
完璧主義が酷かった時に死ぬほど気にしていたものが…
今見返すと「どこをどう気にしていた?」と、気にしていた箇所がどこかすら分からない事ばかりなのです。

当時は、「ここを直したら完璧になる!」と思っていたのですが…
後から見返すとそんな事は全然なくて…
それは「良くする“こだわり”」ではなく、ただの「不要な“気にしすぎ”」という事に気づきました。
実際に、ぼくが「これで完璧になる」と修正しまくった部分は、誰も気づかず…
それどころか、「前のが良かった」と言われる事さえありました。
自分の中で「完璧にする事」が目的になるくらい視野が狭くなっていて、本来の“良さ”が消えてしまったんですね。

自分が信じて何度も修正していた行為は、他の人からすれば修正の差はなく、ただの自己満足で…
「完璧にしよう!」「これなら完璧だ!」という“完璧”とは、全てぼくの“思い込み”にすぎなかったのです。

それを“こだわり”というならカッコいいですが…
その作業と時間をかけたコストの割に、作品の質が向上しないのであれば…
費用対効果の面では、“こだわり”ではなく“気にしすぎ”と言えるのかもしれません。

後から自分で見返して、「完璧を目指して修正した箇所が分からない」というのはその証拠ですね。
ちゃんとした考えや思惑があってこだわったのなら、そうした部分は覚えていますし…
「こうする事で良くなる」という説明も出来ますから。

仮に、その時は完璧に出来たとしても、時間が立つにつれて自分も成長したり価値観が変わって、完璧に思えなくなってしまう事もあるし……
修正した事でよくなる事もあれば、修正した事でダメになるパターンもあります。

結局…
「“完璧”なんてものは存在しない。」という事ですね。

当たり前な事ですが、それを心から実感する事が大切で…
完璧主義をコントロールする為に必要な最初のステップでもあると思っています。

そして次は、肝心の…
完璧主義の“対策”ですね。
それが、『アニワル』で描いた…
「妥協を繰り返して“許容範囲”を広げる」という対策になります。


この方法に関してはケースバイケースで、一概に言える方法ではないのですが…
「SNS投稿にイラストを投稿する」というぼくのケースを例にお話します。

その方法は至ってシンプルです。

①自分的には“完璧でない作品”を、思い切って投稿する
②直したい所を見つけても、グッと堪えて我慢してそのままにする
③やり直したくても、『まあいっか!』と頭の中で呟いて終わった事にする


コレです。(笑)


①自分的には“完璧でない作品”を、思い切って投稿する

感覚的な事で言えば…
常に100点満点しか投稿しなかった作品を、意識的に80点くらいの段階のものでも投稿するようにしました。
それこそ、ラクガキとかですね。

まずは何より、「完璧なものしか人に見せたくない」という上がりに上がりまくったハードルを下げる必要があります。
先程もお話したように、完璧なものは無いので…
「完璧なものしか人に見せたくない」という自分のハードルが高すぎる事は、生産性を著しく低下させてしまいます。

漫画を描き始めた頃に、「絵が上手くなってから本番の原稿を描こう!」と思って…
中々、漫画が完成しないという“漫画家志望あるある”は、コレに通じるお話ですね。
本来は、“下手でもいい”ので完成させて作品をどんどん描いていく方が、学びも経験も得られるものが圧倒的に多いので、早く成長できます。
この“下手でもいい”というのが重要で、そうして心理的ハードルを下げる事で…
どんどん次に行動しやすくなるのです。

それを、SNSでの投稿でも同じくやってみたのです。
「下手でも良いので、あえて投稿する事で、人に見せる心理的ハードルを下げる」という感じです。
最初は、100点満点しか投稿しなかった作品を、80点くらいの段階のもので投稿してみて…
それに慣れてきたら、さらに下げて60点くらいの作品を投稿してみる。
そうして段階的に、ハードルを下げていきました。



②直したい所を見つけても、グッと堪えて我慢してそのままにする

もちろん、自分の中で100%満足できていない作品を投稿するワケなので…
めちゃくちゃ“やり直したい願望”が湧いてきます。(笑)
それを、グッとこらえて忘れる為に、他事に集中しちゃいましょう。
漫画を読んだりゲームをしたりと。

普段の生活をしていれば、生きていく上で他にも様々な作業があり、大なり小なり選択や決断の連続なので…
そうして時間が経過するうちに、“やり直したい願望”が低下していきます。
これは、暇な時ほどアレコレ悩み事を考えてしまうのと似ていて…
時間があるからこそ、色々と気にする事がでてくるのです。

どんな人間も、一つのこだわりを永遠に思い続けられる時間も余裕も無いですので…
雑に言うと、時間が解決してくれます。(笑)

その“やり直したい願望”が低下するまでは苦しいですが…
自分の中で“妥協”を覚える為にも、必要な“修行”でもありますね。


③やり直したくても、『まあいっか!』と頭の中で呟いて終わった事にする

“妥協”を繰り返していくと、100点満点しか許せなかった自分の“許容範囲”が少しづつ広がっていきます。
そうなってくると…
多少のミス(自分だけが気になる所)があって、やり直したくなった時に…
念押しで「まあいっか!」と自分に言い聞かせます。(笑)

考えれば考えるほど深みにはまって、気になる部分を見つけてしまうのが完璧主義の思考なので…
「まあ、いっか!」と言い聞かせる事で、それ以上考えさせないようにするのです。

この「まあ、いっか!」のマインドは凄く大切で…
何か失敗しても、「まあ、いっか!」と言い聞かせる事で、落ち込むダメージも軽減できます。
一種の“自己暗示”ですね。(笑)



ざっとですが…
この3ステップを続ける事で、ぼくは無理矢理に“許容範囲”を広げていきました。

そうすると、“完璧主義”を“こだわるレベル”でコントロールできるので…
例えば、SNSで投稿する時に…
ラクガキは「レベル20」で、雑でもミスがあってもいいやという軽い気持ちでサクッと投稿し…
『アニワル』は、「レベルは100」で、誤字脱字やミスをチェックしてちゃんとした形で投稿する…
…という感じで、使い分けています。

それは、例えば…
LINEで「興味のない人に送る文章」と「好きな人に送る文章」で、“こだわるレベル”を変えるのと同じですね。(笑)
(余談ですが…
この興味のない人と好きな人に送るLINEの文章の時間のかけ方もまた…
「自分にとって“大切な事”ほど、完璧主義になる」という現象かもです。)

このように、自分で“こだわり”をコントロールすればいいのです。

「完璧主義を治そう!」とすると、意識してしまって余計に色々と気にしてしまうし…
完璧主義が治らない事で、自己嫌悪してしまう場合があります。
ぼくがそうでしたから。

なので…
「完璧主義を治そう!」と意識はせずに…
「気づいた時にはマシになってた!」くらいの軽い気持ちの方が生きやすくなるかなと思っています。

そういう意味でも、「治すのではなく使いこなす」という感じですね。



どんな資質も、良い面と悪い面の両方があります。
完璧主義の「こだわる」とか「気にする」という資質は、扱いが難しいですが、“武器”にもなるので…
完璧主義の良い面を利用して、長所に出来れば素敵だなと考えています!


正直…
今でもぼくは、“完璧主義”です。
こうして偉そうに語っておきながら、未だにコントロール出来ていない時もあります。

でも…
治そうとはせず、受け入れました。
これもぼくの“個性”ですし、“武器”にもなりますから。

扱いは難しいですが、「上手く向き合っていけばいいんだ!」と学んだので、それを今回のお話で描きました。

ちなみに…。

「自分にとって大切な事は、完璧にしたい!」
「興味のない事や関係のない事は、テキトーでもいい。」

という答えから…
「自分にとって“大切な事の価値”を下げれば、完璧主義になりすぎなくて済む」とも考えています。

ぼくが漫画を描いていて完璧主義が酷かった時…
あの時の漫画もまさに、「自分にとって大切な事」でした。
それは、「この作品で自分の人生が変わるかもしれない」とか「賞を取れるかもしれない」と、自分で“価値”を上げていたのです。

試験や大会で緊張しやすくなるのと同じですね。
自分にとって大切な事ほど緊張してしまいます。
試験や大会は本番一発勝負なので、完璧主義であってもやり直しができず…
嫌でも諦めるしかない状況が生まれます。

しかし…
漫画を描く作業は、ある意味何度でもやり直しができてしまうので…
自分の中で、諦めがつかないのです。
要するに…
制限がなく、時間があるほど、完璧を目指しやすい状況になります。

だからこそ、自分の意思でメンタル的にも作業的にも区切りをつける事が大切なのです。
それこそが、“こだわるレベル”で、完璧主義をコントロールするという事でもありますね。


そうして、自分の中で締切を設けたり、やり直す回数の制限を決める事で区切りをつけるのも対策の一つですし…
自分にとって“大切な事の価値”を下げる事も、有効かもしれません。


ぼくの事で言うと…
もし、「人生の集大成として、究極の一作を描く」となったら…
ぼくは、めちゃくちゃこだわって、それこそ何日もかけて完璧を目指してしまいます。(笑)

人は選択肢が一つの事しかないと、それを失わないようにと必死にしがみつこうとしてしまいます。
それがダメになったら全てがダメに思えてしまうので、執着し続けてしまうのです。
仕事でも恋愛でもそうですね。

それと似ていて、ぼくも一つの作品に重きを置きすぎると、自分にとっての価値が上がりすぎて完璧を目指してしまうのです。

その対策として、ぼくが実際にやっている事は…
一作しか漫画を描いていないと、「それが全て」だと価値を上げてしまうので…
『アニワル』以外にも、エッセイ漫画や他の創作漫画を、並行して定期的に描くようにしています。
連載する作品が複数あれば、一つの作品に対するこだわりを分散させる事ができますから。

それと…
『アニワル』は一話完結なので、話が独立しているのが救いになっています。
続きもののストーリー漫画だとそうはいかず、今後の展開も考える必要もあって、その回の漫画に対する想い入れ(こだわり)も強くなり、価値が上がります。
「この伏線を仕込んでおけば良かった…」と、後悔する事もありますので。

ぼくが描く漫画は、基本的に話が独立した一話完結なので…
「今回の話がダメでも、次からリスタートできる」という風に思う事ができるで、一話にかける心理的負担が軽いのです。

そういう意味でも…
完璧主義のぼくには、一話完結のスタイルが合っているのかもしれません。

そうして、自分が完璧を求めてしまう事柄は、なるべく分散させて想い入れ(こだわり)を弱くしたりすると良いかなと思いました。
それが…
「自分にとって“大切な事の価値”を下げれば、完璧主義になりすぎなくて済む」という考え方です。

そんな感じで…
実は、この記事自体も、自分なりに色々と駆使しながら完璧主義をコントロールして書いています。
「ミスってもいい」「下手な文章でもいい」と、“妥協”して投稿していますし…
ミスっても、「まあ、いっか!」と、明らかなミスだけ、後から見返して修正しています。
完璧を目指すと、永遠にこの記事を投稿できないので。(笑)

その為、今回の記事では…
「完璧主義との向き合い方」というほどの“向き合い方”を、きちんとお伝え出来ていないかもしれません。
あくまで“ぼくの経験”から得た事をお話しているので、再現性がなかったり、転用できないかもしれません。

そうした反省や学びは今後に活かし…
『アニワル+(プラス)』では、“こだわるレベル”をさらに上げて加筆修正して、きちんとまとめたいと思います!
そうして、“下手でもいい”ので完成させて…
どんどん次に向かって創作しながら成長していきます!

そして…
そんなぼくの想いや考えが、同じような悩みを持つ方の力になるよう、これからも発信していきますね!


また…
今後、新しい情報や知識を得るたびに、この『アニワル+(プラス)』の記事をアップデートしていく事もあります。
ぼくと同じような悩みを持つ読者さんと一緒に、成長していきたいと思います!

では、また!


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