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全損とは?【概要編】

皆さんこんにちは。元損害保険会社員のKoh+です。


今回は自動車事故でたまに出てくる言葉、【全損】について

できるだけ短く、5分程で読めるようにまとめました。

あくまで概要編なので具体的な実例、内容、実体験などは別記事で触れようと思います。

ぜひ全損について知ってお帰りいただければと思います。




全損には2種類ある


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修理しきれないほどの損傷を受けた物理的全損
事故による修理費が保険による補償金を超えてしまう経済的全損


一応全損にはこの2種類あるのですが、私が実際に事故対応していた際の多く(99%)は、経済的全損でした。

おそらく皆さんが今後の人生で遭遇する全損も、経済的全損の方だと思います。


普通に考えて、修理しきれないほどの損傷負う、となるとかなりの大事故になるので、まあそうそうありません。

日本の修理技術はかなり優秀なので大体の傷は直せてしまいます。




全損に遭遇する状況

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これも大体決まっています。

単独事故で車両保険を使った際に全損と判定される
(庭の木やポール、ガードレールに激突。脇道運転で田んぼに転落)
相手がいる事故での全損

①過失割合があるパターン(3:7で相手の方が悪い事故)
②0:100で相手が100%悪い事故(追突など)


全損に遭遇するとしたら大体これらのパターンですね。




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わかりやすく例をあげてみましょう。


【例】

あなたが信号待ちをしていたら、後ろから相手方に激突された

かなりの勢いだったので、バックドア、リアフェンダー、リアバンパーなど後ろ側全般を損傷

修理費は60万円

しかし10年ほど前の車だったので相手保険会社から認定された時価額は50万円だった

時価額50万円 ー 修理費60万円 = ー10万円

修理費が時価額を超えてしまったので、全損ということで50万円までしか相手保険会社から支払われない

つまりあなたは、自分の車を修理するのに何も悪くないのに10万自腹を切らなければならない


なんとなくイメージできたでしょうか。怒るところまでがセットです、はい。




全損はトラブルになりやすい

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0:100で相手がいる全損の場合は、当たり前ですがまあ揉めます(笑)

考えてみてください。

あなたは何も悪くないのに、勝手にぶつけられて、修理するのに10万必要ですなんて言われた日には


「はあああああああああああんんんn!!!!????」


ってなりますよね?

私も事故対応をしていて


(;^ω^)(そりゃ怒るやろな、、、)


と思いながら対応していました。




まとめ

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・全損には2種類ある

・大体は修理額が時価額を超えてしまったパターン

全損は99%モメる

なんとなくおわかりいただけたでしょうか。


次回以降の記事では

・全損となったときの対処法、交渉の仕方(多分保険会社的には知られたくないやつ)

・私が対応した時の実体験(どうやって解決させたのか)

などについて詳しく触れていきたいと思います。



5分で読めたかな、、、、読めたよね、、、、???←

最後までご視聴ありがとうございました。

それではまた次回お会いいたしましょう。

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