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【ニュースレビュー&考察】もし自分が有名事故の担当者に選ばれたとしたら。。。

皆さんこんにちは。元損害保険会社員のKoh+です。

今回の記事はサムネとタイトルの通り、かつて自動車保険会社で事故対応をしていた私が


もし、【俳優・伊藤健太郎さんのバイクひき逃げ事件】の自動車保険担当員が自分だったら


ということを真剣に!!そりゃもう真剣に!!!考えてみました!!!!←

どうぞ最後までお楽しみください。

※本記事は筆者の過去の経験をもとに独断と偏見と勝手に作成されております。全ての保険会社がこうというわけではないので、あくまで読み物の一つとして視聴をお願いいたします。


俳優・伊藤健太郎さん不起訴 バイクひき逃げ事件

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今回の記事はこのニュースを見たことがきっかけです。

俳優・伊藤健太郎さん不起訴 バイクひき逃げ事件

不起訴になった理由としては、既に被害者との示談が成立しているから、とのこと。

個人的に思ったその他の理由としては

・現場から確かに一度は立ち去りかけたものの、その後現場に戻り事故後の対応を行ったこと
・保険会社に連絡し、示談までの相手方への補償を真摯に行ったこと

ここらへんが警察への心象アップに繋がり、加害者としての社会的責任を果たしていると認められたからではないかと思います。

ただし私は刑事関係の法律の専門家ではないため、法律関係のお仕事をされている弁護士の方のほうが詳しいのであまり当てにしないでください(笑)
あくまで想像です。



そもそも自動車保険が使えない可能性もある

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事故対応担当者として考えてみたと言ってしまった手前「アレ」なんですが、もしかすると今回の件は保険が使えない可能性があります。

自動車保険には免責事項免責事由、というものを各保険会社ごと設定しているのですが、それに引っかかってしまえば使えません。

例えば飲酒運転で事故を起こした契約者の場合
車両保険は使えず、対人対物人身傷害のみ、被害者保護の観点から使えます。

みたいな感じです。

今回の場合ですと社会的事件になり、著名な人物への事故対応なので、正直担当した保険会社の判断次第になると思います。

「故意にぶつかって故意に逃げました!!」という人の場合は保険会社は保険を使わせることはしませんが、そんなことを言う人は見たことありません。当たり前ですよね。(笑)


関連ニュースを調べてみたところ、自動車保険に関しての話は公表されていなく、そもそも任意保険に加入していたのかという話も出てこないので、ここは保険で対応するとした前提で話を進めたいと思います。(じゃないと話が進まないんじゃ。。。)



自分が担当者に選ばれたとしたら

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嫌です(^ω^)

そりゃあああ嫌に決まってるじゃないですか!!!←←←


ただでさえ人手不足&抱えている案件が多すぎるのにこんな社会的センシティブ有名人の事案なんて引き受けたくないですよ!

いくら私がヤベー事案が何故か集まる体質だとしても、これほどの事件を自分に任せるなんてあんまりだ!!



っていう感じなんですが(冷静)、こういう難しい案件は一度担当者に任されたとしても上の判断で引き上げになる場合が多いです。

これほどの内容だとおそらくそのエリアのエース級の担当員が対応するか、そのセンターを統括するセンター長か副センター長。もしくは各会社によりますが、高難易度事案を担当するチームがいたりするのでそこに対応が委ねられると思います。



これほど社会性のある事故だと、意外とスムーズに示談になるかも

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たしかに私が担当するのは嫌だと叫びましたが、この可能性も高いと思っています。

事案が複雑化し長期化するのにはこんな理由があります

・事故の損害が大きすぎて、修理や治療に時間がかかる
・双方に過失があり、過失割合で折り合いがつかない
・事故状況の供述がコロコロ変わり判断が困難になる
・被害者が、加害者の対応に対して納得できず示談を認めない
・被害者側の過剰請求

担当者的にキツイのは太字にした下2つです。


今回の事件は関係各所から色々な関わりがあり、社会からの目もあるので(世間、メディア、警察、本人、事務所などなど)もし被害者側がごねて揉めでもしたら最悪メディアのおもちゃにされる可能性があります。

これだけ世間の注目を集めてしまったのだから、被害者側の気持ちとしては、しっかりと補償をしてもらえるなら、「穏便に速やかにこのことは終わらしたい」と考えるはずです。

そういった理由で特に揉めることはなく、スムーズに示談が成立したのではないかと思います。
(あくまで想像です)



終わりに

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いかがでしたでしょうか。

今回はだいぶ駆け足になってしまったため、かなり個人的な意見や感想、偏りがあると思うので、そこだけご了承ください。


もし事故を起こしてしまったり被害を受けてしまった場合、気が動転してパニックになってしまう気持ちはすごくわかります。
ただ、自動車という一歩間違えば人の命を失わせる物に乗っている以上、何かあった時の対処や心構えは全ての運転者に持っていて欲しいと思っております。

交通ルールをしっかり守り、車に乗るリスクを考えて、快適なカーライフを皆様に楽しんでいただければと思います。

最後までご視聴ありがとうございました。

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