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「L」Lyon

旅日記。リヨン(フランス)
2014年2月。

「なまものが苦手」だと
カミングアウトすると

「人生の半分以上は損している」と
返されることが多い。

だけど
なまものが苦手なおかげで
命拾いしたこともある。

フランスで。

リヨン駅の近くにあった
牡蠣のお店。

一緒に旅行に行った
大の牡蠣好きの友人と

同じツアーに参加した
グループの中の3組と
牡蠣を食べに行ったのだ。

もちろん私は
何も食べられなかった。

翌日、朝食時に
2グループが体調不良だと
告げられた。

嫌な予感。

そして
ルーブル美術館に向かう最中に
もう1グループが体調不良で
バスを降りたのだ。

さらに嫌な予感。

そしてついに
ルーブル美術館後の自由行動中に
友人も体調を崩したのだ。

私だけがピンピンしているのが
とても申し訳なく感じたが

人生の半分以上を損しているわけでも
ないような気がした、命拾い説。

ただ、
体調を取り戻した友人が
日本に帰ったら牡蠣小屋に行くと
言っていたことを、今でも覚えている。

痛い目にあってまでも
また食べたくなる
美味しいものなのだ。きっと。

となると、
「人生の半分以上、損している」
のかもしれない。

もしかすると。

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