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野菜炒めを作れる時点ですごい!すでに料理上手になるためのノビシロだらけだし、無限レパートリーの始まりです!

わたしたちは料理研究一家です。

そう名乗って活動を始めて早8年。家族で「くらしをなりわいに」と取り組んでこれたのも、日常を楽しめているからだと思います。

夫婦という切り口だと結婚して12年目に突入。お互い料理好きで出会ったものの、妻マミィの料理は本人が楽しみつつ継続した結果、身内ながらすごいなと思うことばかり。

今、きっと多くの方がおうちで過ごして直面している問題は「ごはん何つくろう・・・?」ではないでしょうか。

私たちも同じく「ごはん、どうしようかね?」という会話がよく出ます。繰り返すうちに、献立の決め方について色々と発見が増えました。

無限のレシピと思えるほど毎日料理をするマミィの様子を、夫として観察もする中で気付いたこと、料理を楽しむヒントを記録していきます。

おうちで過ごす時間が増える中、ひとりでも、家族とでも、日々の食事を楽しめるきっかけにつながれば嬉しい限りです。

今回は料理レパートリーに悩む方へ届けたかったことです。

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日本は家庭料理大国。そういっても過言ではない。

これは古川家が始まったときから変わらず言っていることです。

最後、夕飯で食べたものって思い出せますか?・・・はい・・・では「日本食」を食べました、という方はぜひコメントや写真を共有くださいませ(笑)

日本の料理環境は世界的に見ても特殊です。というのも、自炊率の高さはもちろんですが「日頃から他国の料理を自宅で作っている」という習慣があるからです。

国民食と呼ばれるカレーやラーメンも、もはや日本食といっていいぐらいに独自の発展をしています。しかし、元をたどり日本で誕生した料理かと言われると違います。

直近の食事を振り返ってみたください。朝はパンを食べ、昼はラーメンを食べ、夜にパスタという方もいらっしゃることでしょう。

これってすごくないですか?

ひとたび買い出しにでてみれば、海外の料理で活躍する調味料やスパイスが簡単かつ安価に手に入ります。レトルトや冷凍食品のコーナーとか、見慣れてはいますけど冷静に見ると、すごい状況に思えてきませんか?

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家庭料理大国の料理番はとても控えめ

そんな状況で体調や季節や価格のバランスを見ながら食材を調達。そして自宅で調理してできあがったのは他国の料理で、これがわりと一般的なんて矛盾してると思うのですが、すごいことだなと。

「得意料理はありますか?」と、日々の食卓を任せられた料理担当の方に聞いてみました。自信をもって答えてくれた人はあんまり・・・というか、ほぼいません。

共働きで仕事がお忙しかったりで、「週末に少し・・・」とか「できあいが中心で・・・」とか「野菜炒めぐらいなら・・・」とか、申し訳なさそうに答えるんですよね。

いやいや、ひとり分は自由に食べればいいと思うし、忙しい中で自分以外の人とかお財布のこととか全部を考えた上で食事を用意するって、とてもハイレベルなことなんです。断言します。

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野菜炒めぐらいなら・・・なんて、とんでもない!

特に料理の腕前を謙遜して「野菜炒めぐらいなら・・・」と答えられた方。これは広い年代で出てくる料理名なんですけど、作ったことがある時点で既に相当な腕前を持っておられます。

・調理して食べられる野菜を複数選んで入手
・それぞれ調理に必要な分を取り分け、残りを保存
・食材の洗浄や皮むきなどの下処理
・食材ごとの特性に合わせて食べやすく調理しやすい状態に加工
・食材を加熱する器具、火加減を踏まえて準備
・油を使って温度を上げつつ複数の食材を加熱調理
・塩、コショウなどで味覚に合わせて味付け
・料理を盛り付けられる適切な食器を用意
・食器の洗浄やごみ処理など後処理

ね?すごくないですか?

これを何となくとか、特に考えずできてて「野菜炒めぐらいなら・・・」と仰るなら、それは野菜炒めに失礼ってもんです。

古川家は「料理」と「調理」をわけています。調理は食材を加工して食べられるようにする過程のみを指します。

料理は、食べるまで食べた後など食事の前後に必要なことも踏まえての過程を指します。料理という場合は、もっと広い範囲で考えている、ということですね。

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野菜炒めから始まる無限レパートリー

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料理研究一家のマミィが作る様々な古川家ごはん。いつも食べる側でもある夫のダディが見て気付いた、料理に対する考え方や楽しむコツなどを書いてい…

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