WBC予選感想 グループA,B

はじめに

中の人は野球が大好きです。日本のみならず、メジャーリーグまで見て楽しんでいます。今回は、進学の準備期間を生かして(?)、J sportsの無料登録を利用して、全グループの試合を見ることにしました。もちろん、全部を見れたわけではありませんが、途中から見たのも含めると19試合見ていました(暇人か)。そこで、今回は、それぞれのグループの試合を見た感想を書いていこうかなと思います。感想なので、温かい目で見てください。

グループA

全チームが2勝2敗で並び、最終的に失点率の差で結果が決まるという全ラウンドの中で、一番の混戦だったグループ。最終的には、キューバとイタリアが勝ち上がりました。

メジャーリーグで歴代最多セーブ記録を持っているマリアノ・リベラさんが始球式を行っていたのは個人的には、テンション上がりました(笑)

台湾🇹🇼

惜しくも最下位になってしまい予選敗退となってしまった台湾。35イニングで30失点というものの見事な投壊ぶりが敗退の原因です。打線は、プールAのMVPに選出された林立選手、埼玉西武ライオンズでプレーをする呉念庭選手を中心に打ってはいましたが…

埼玉西武ライオンズでプレーをする呉念庭選手、東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーをする宋家豪選手は、他の選手と比べてもレベルが高かったので、NPBの育成プログラムって改めて凄いなと感じるところもありました。

おまけですが、今大会の台湾の野球の醍醐味であるチアガールです。まあ…みんな可愛いです笑笑。特に1番目の林襄は、人気が高くて、1度だけ週刊ヤングマガジンの表紙飾ってましたね。(ここまでにしておきましょう)

台湾のチアガール

オランダ🇳🇱

オランダのスタメン

メジャーを代表するショートであるパドレスのボガーツを中心に、スタメン全員がメジャーリーグ経験者ということで今大会も打線が注目されました。このグループの1位通過はほぼ確定だろうとも前評判では言われていました。しかし、不安だったのが投手陣。オランダリーグの選手が多いため、それが打ち込まれないかぎり大丈夫だろうと言われていましたが、不安が的中してしまいました。オランダの選手を多く出しているキュラソー島の野球人口が減っており、かつ主力の野手メンバーも30代を超えているため、世代交代をしなければ、次回大会勝ち抜けるかどうか分かりません。

第5回大会のバレンティン

今大会を持ってNPBのシーズン最多本塁打記録を保持しているバレンティン選手が現役引退しました。ソフトバンクでは不良債権扱いされてしまいましたが、ヤクルトでの活躍を覚えている方も大勢いらっしゃるかと思います。現役最終打席は、レフト前ヒットでした。現役生活お疲れ様でした。

阪神・榎田から放った第56号
矢野さんを…

キューバ🇨🇺

予選を1位突破したキューバ。近年は、亡命者が相次いだ影響で国際大会で思ったような成績が残せませんでした。そんな中、今回は、亡命した選手も参加していいという形を取り、野球大国の復活をかけて今大会に挑んでいます。しかし、亡命したことを懸念したのか参加したのは、シカゴ・ホワイトソックスのモンカダ選手とロバート選手のみでした。他は、キューバの国内リーグやNPBなどでプレーをしている選手で構成されました。

チームの1/3がNPB経験者ということからもNPBのレベルの高さを感じさせられますが、特に8回モイネロ(ソフトバンク)→9回ライデル・マルティネス(中日)の勝ちパターンは想像しただけでも恐怖です。他にも、エースとして引っ張るジャリエル・ロドリゲス(中日)、アリエル・マルティネス(日本ハム)、ロエル・サントス(元ロッテ)、アルフレド・デスパイネ(元ロッテ・ソフトバンク)、ジュリスベル・グラシアル(元ソフトバンク)、オネルキ・ガルシア(元中日・阪神)が活躍しているのが、目立ちました。

主な亡命選手

ちなみに、キューバの亡命選手が万が一全員参加すると、アメリカやドミニカ共和国と十分張り合えるくらいの選手層になります。アストロズのジョーダン・アルバレス選手などメジャーを代表するスラッガーもいるので、1度は見てみたいですね笑。

準々決勝でオーストラリアを下し、準優勝した第1回大会以来の準決勝進出を果たしました。しかし、準決勝が行われるマイアミは、キューバと地理的にも近いため、亡命してから行き着く地として有名です。亡命選手が参加してもいいと認められたのにも関わらず、まだ出るようであれば本末転倒なので、何とかしてほしいものです。

フロリダ州とキューバ

イタリア🇮🇹

多くがアメリカ系イタリア人で構成され、監督が野茂英雄さんとバッテリーを組んだことでも知られる強打の名捕手であるマイク・ピアッザさんが指揮を執ることでも話題になりました。

マイク・ピアッザ監督

注目の選手は、大谷翔平選手の同僚であるデビット・フレッチャー選手、昨年のロイヤルズのプロスペクトであったパスカンティーノ選手。ラインアップの中で、このパスカンティーノ選手以外は、正直長打が見込める選手がいませんでした。しかし、その分しっかり繋いでいく野球を展開していくことで勝っていきました。そして、他の監督よりもピアッザ監督はここが勝負どころだと思ったところで切り替える場面も見られました。以前の日本のスモールベースボールに若干近いような印象も受けました。

ヨーロッパ勢唯一のベスト8に入り、若い選手だけでなく、元メッツのマット・ハービー投手といったベテランの活躍も目立ちました。これからに期待したいですね。

デビット・フレッチャーと大谷翔平

パナマ🇵🇦

このグループAをかき乱したのが初出場となったパナマ。とは言っても、メジャーリーガーは、レイズのベタンコート選手を始め、何人かいるため、決して弱いチームではありません。このチームがビックリしたのは、守備の堅実さ。WBCのような短期決戦では、小さなミスが大きな命取りとなります。パナマがあと一歩で準々決勝まで行ったのは、間違いないなく一人一人の高い守備力があったからでしょう。特に二遊間が強かった印象があります。

グループB

日本が所属するグループB。こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、正直なことを言うとこのグループが一番レベルが低かったです。日本は、世界のTOP4に入る強さを誇りますが、なんにせよ他のチームが弱すぎるのが現実でした。

日本🇯🇵

散々ニュースなどで報じられているのであまり触れません笑笑。

今や日本の不動の1番・センターに定着しているラーズ・ヌートバー選手。前々からの評判通り、非常に選球眼が良く、守備でもかなりの貢献を示しています。今や彼のことを批判する人は、ほとんどいませんが、メジャーリーグを少し見ている私からすると嬉しいばかりです。

個人的に今大会、一際目を引くのが、DeNAの今永投手の絶対にまともに捉えられないとしか思えないストレート。回転数もほとんどが2500を超えている超上質なボールを投げ込んでいます。

珍プレー好プレー大賞…?

韓国🇰🇷

3大会連続で予選敗退となった韓国。最近の韓国の事情によると、日本よりもすごいと言われる学歴社会の影響でスポーツで飯を食おうとしている選手が減っているため、韓国の国内リーグの投手の下のレベルになると日本の甲子園常連校の投手よりも下という話もあるくらいです。そして、国内の投手力が弱いことを象徴しているのがこのランキング。

そして、野手。1番のカーディナルス・エドマン選手、2番のパドレス・キムハソン選手、3番の若きスター・イジョンフ選手はまだ若いのでいいですが、それ以降が30代中盤以降のベテラン選手といったここも全く世代交代が進んでいません。

【WBC】悪送球の韓国系米国人エドマンに対して韓国で批判の声「二塁にボールを送るな」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

韓国と言えば、負ければ戦犯探しをするのが恒例行事ですが、ヌートバー同様の理由で選出された2021年のナショナルリーグ・二塁手部門のゴールドグラブ賞受賞者であるエドマン選手にも矛先が向けられています。ヌートバーとは全く異なる扱われ方ですが、こんなのだと次回大会も出てくれるとは到底思えないですね。

一人 気を吐いたイジョンフ(左)

オーストラリア🇦🇺

初の準々決勝進出を決めたオーストラリア。「レッツゴージョージレッツゴー」がTwitterで話題になりましたね。日本戦だとあまり目立った結果はありませんでしたが、他の試合だとどちらかというと力で押し切っている野球を展開している印象がありました。韓国やチェコに一発で試合をひっくり返すシーンも見られました。オーストラリアは、日本と季節が反対にあることからWBCは、シーズンが終わったときに始まります。そこが、他の国よりラッキーなところです。今大会は、病気のため出場していませんが、ホワイトソックスのクローザー・ヘンドリクス投手がいるともっと落ち着いた試合展開ができるようになるかもしれなかったですね。

中国🇨🇳

ソフトバンクでプレーした真砂勇介選手が代表入りした中国。日本の社会人チームにボコボコにやられて負けるシーンも見られました。残念ながら、本大会は全敗で次回大会は予選から勝ち抜かなければならない状況になりました。投手陣は、日本戦で17四死球、韓国戦で10四死球と制球面が大きな課題。ただ、投打共に選手は若い選手が多く、MLBもアカデミーを開設するなど世界一の人口を持つ中国から卵を見つけようとしています。今後とも期待したいですね。

真砂勇介選手

チェコ🇨🇿

スポーツマンシップの塊だと大絶賛だったチェコ。野球だけで飯が食える環境ではない中で、ヨーロッパではオランダ、イタリアに次いで強いと言われるスペインを撃破し、予選を勝ち上がってきました。体の大きな選手が多く、しっかりとした技術面やトレーニング方法を教えたりしていけば、もっと強くなるのではないかといった能力の高い選手が多い印象を受けました。

ちょっと長くなったので、グループC, Dはあとで書きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?