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≪お義母さんあなたが大嫌いです≫不倫、借金 怒涛の始まり その3

前回で5社つまんで300万(利息含め)の借金が出来たことをご説明しましたが、ではその後どうなったか今回は書きたいと思います。

主人と主人の兄は相も変わらず姑を責め立てるだけで直接的な解決策を見出せませんでした。相手の男も責任があるとはいえ、法的にはなんら支払う責任もないわけだし実際のところ、その交際相手が払えるはずもありませんでした。

交際相手の場所を突きとめて2千円札をゲットした翌日から、主人は毎日溜息を洩らし、夜も何度も起きてしまうようで、朝方まで何度かタバコを吸ったりトイレに行ったりしていました。主人も主人の兄も結局のところ支払うしかないと思っていたようで、その姿勢に見かねてやれやれと私が腰を上げました。

とはいえ私自身何をどうすればいいかもわからないので、無料の市役所の法律相談や、1時間迄無料の弁護士相談に姑を連れて2人で相談に行きました。
どこにいっても帰ってくる答えは同じ。「自己破産させるしかない」と。
自己破産となったら当然病気の舅にも知られるし、デメリットしかありませんでした。まずそれ以上に自己破産しろって簡単に言うけど300万で自己破産するという事が、納得いかない…という気持ちしか私にはありませんでした。確かに300万円は大金だけれど、3000万で自己破産するならわかるけど300万って…という思いが強く…どうしても納得いきませんでした。その後もありとあらゆる相談できる人(もちろん専門家)を捕まえては、なんか他に方法が無いか聞いたが、皆がみんな自己破産するように薦めてきました。

話は少しそれますが、この話を読んで皆さんは、自分がこのようなことに巻き込まれた場合、どの程度周りの人に話しますでしょうか?私はこういうこと話せない達の方です。友人にも言えないし、自分の家族にも言えない。そういう所があります。なぜかというと例えば一時的な感情で、姑の悪口を私の両親に言ったとします。まじめなうちの両親は表面上は、もうあちらの家に嫁いだのだから旦那さんを大事にして一緒に助け合って解決しなさいという事でしょう。ただ、心根では、姑の事を良くは思わないでしょう。一旦そう言った見方で人を見てしまうとずっとそういう見方は変わらなくなるものですし姑の心象が悪くなることで私の両親も付き合い方に気を使うと思うからです。私自身嫁姑問題と世の中ではよく言いますが、姑はかなりイカレていますが、結婚して現在に至るまで1度も自分の両親に、主人の両親の悪口を言ったことはありません。もちろんこの事件の事も言ったことが無いのです。もちろん主人の悪口も言ったことがありません。

そして自分の境遇を言えない最大の原因は、今の主人とは2回目の結婚だったからです。最初の結婚は本当にままごとのようなもので私が未熟でした。我慢も努力も足りず2年もかからず離婚しました。その結婚で子供いなかったので離婚自体はあっけなく成立しましたが、真面目な両親は相当にショックを受けたと思います。それ以降は極力心配をかけたくなかったので我が家の諸事情は一切報告しませんでした。
そんなこんなで姑の頭がおかしい行動も誰にも話したことが無かったのですが、6つ離れた妹とは数か月に1回ランチをしたり、先祖の墓参りなどに行くのですが、姑の事件から1か月後、妹と墓参りに行った帰りに、普段は、そういう話はしないのですがどうしても言いたくなって「恥ずかしい話なんだけど…」と前置きして事の次第を打ちあけました。すると黙って聞いてい妹が一言「債務整理すれば?」と言って来たのです。

現在は、過払い金だとか債務整理という言葉はコマーシャルでやっていたりと何かと普通に出てくるようになりましたが、当時は全くそのワードは表に出ておらず、債務整理自体何のことかわかりませんでした。今だと普通にある程度の人が知っていますが、あの頃は本当に一切紹介されていない、マニアックなワードでした。妹は金融関係の会社に勤めていたことがあったので知っていたので私に教えてくれましたが、あの時の妹の助言が無ければと思うと本当に、相談してよかったと思わずにはいられません。あの時、墓参りに行って先祖が妹に相談するように促してくれたのかもしれません。

債務整理という言葉を妹から聞いて、急ぎ帰宅後に必死にネットで調べまくりました。ここではまぁ、詳しくは説明しません。債務整理とは、借入先の金融会社と交渉して借金を無理なく返済できるようにする手続きみたいな感じです。これをやると大体の金融会社は応じてくれます。この場合、通常は司法書士や弁護士に頼むのですが(これを任意整理という)、私は自分で調べて直接簡易裁判所に出向き申請する特定調停にしました。費用は確か1社につき2千円か3千円くらいだったので5社で1万5千円くらいでした。
やるのって実はそれだけなんです!すごくないですか?全然難しくありませんでした。姑を簡易裁判所に連れていき、手続きしてそれからは待つだけ。
特定調停の場合、簡易裁判所の調停委員が間に入って手続きを進めてくれるので、直接交渉をする必要がなく最終的にこういう形で返済することになりましたよ!という感じで教えて頂き今後支払いをしていくという感じなので何も怖いことはありません。で、結局300万円がいくらになったかと言うと70万になりました。それを1社にまとめてきわめて少ない金利だけつく形で返済していく算段まで調停委員がしてくれます。
結局は、姑は自己破産することなく70万円を1社で少しづつ返済し完済できました。

ここまでの段取り。全部、私がやりました。全然専門的なことはわからない私でも、妹から「債務整理」というワードを貰い、googleで検索して調べて簡易裁判所に相談に行き1万5千円で解決したのです。

弁護士の言う通り姑を破産させていたらどうなっていたのでしょう?
本当にね皆さん、私が言いたいのは1つだけ。セカンドオピニオンって言うじゃないですか?1つの病院の言葉だけ聞かないで他の病院の意見も聞くってやつですね。それと一緒です。無教養は、損をするだけです。

まずは、納得するまでここまでか??と思うまで調べる事。周りに相談すること。己も勉強すること。とにかく納得いくまでとことん追求することが大事です。頭がおかしくなるほど抗って抗ってここまでか!!??と思った時にひょんなところから天の助けが現れてくることがあるのです。
あの時は、弁護士が1つも教えてくれなかった債務整理という言葉を教えてくれた妹に感謝しかありません。



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