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自分の当たり前、人にとっては新発見!

子どもの発達について

 ちょうど近所の美容院に行った時に、子育ての話になった。
担当してくれた方は、保育園年中組のお子さんをもっているのだと言う。もちろん、私が保育士だったという事も知っていたので、保育園の話題にしてくれたみたいだ。そこででてきたのは、我が子が今まで沢山お絵かきをしていたのに、急に描かなくなったという話題。

 それを聞いて、私は「あぁ、4歳だからね。」と思った。どういうことかというと、発達段階で4歳前後は他者との比較の力がついてくる時期だ。だから、人の絵と自分の絵を比べてしまい、今まで何も考えずに伸び伸び描いていた絵を、あぁ隣の子の絵の方がうまいわなんて、客観的にとらえられるようになってしまっただけの事である。
 だから、これで自信を無くして絵を描かなくなるなんて心配は不要だ。この他者の目を意識する力が落ち着いてきて、年長になってくれば比較したことで見えてきた自分の強みと弱みで、自分に自信をつけて、友達のことを認められる。そこから、みんなで協力しようとする力に発展していくから。
 これは、大事な発達の通過点。

 こういった知識はやっぱり保育という専門分野を学んだおかげだなっと思う。私自身が新人保育士として現場に出た時に、尊敬する先輩にどんな本を読むといいのか?と質問した時に、真っ先に勧められたのが発達の流れがわかる本だった。正直、当時の私には難しすぎるし、読む時間はないし、日々の業務に追われていっぱいいっぱいだったんだけど、現場で子どもたちと接する事でわかってきたことも多かった。
 所詮、本の知識は大まかな流れでしかなくて、実際は目の前の子どもの発達の段階に合わせて対応する必要があるから。クラスによっては、月齢が低くて、4歳児クラスだけど、3歳児の発達段階を意識しながら、自分でやりたい気持ちを受け止めつつ、周りのことに気づかせていく。そんな援助を求められた。これが、なかなか難しい。だから保育士は専門職といわれるけれど、一般的には「ただ遊んでいるだけで給料もらえていいね。」とよく言われた。(そんなことないのにな…)

 話を戻すと、美容院で私が発達の事を伝えることでなるほど!と驚かれた。そして、子ども産む前にこういう事をママが知っておくと安心だよねって話になった。他にも、なかなか公園から帰ってくれないなんて悩みには、あぁ3匹のこぶたごっこしながら帰ってみたら?とか、ただの鬼ごっこだけだと親が疲れるという悩みには、別の遊び方バリエーションを伝えたら喜ばれた。この会話の中から、私は思った。
 私の中に蓄積されてる情報って当たり前だったけど、誰かにとってはめっちゃ有益情報なんだなって。

 じゃあ、こういう情報もきっと誰かの役にたつだろうと思って載せてみる。以下の表は大まかな発達の基準と、それを促すおもちゃの例だ。これを知っていると、世の中のお母さんが我が子にあったおもちゃを選ぶ参考になるかなっと。下のおもちゃを買ってくださいとは言ってない。ただ、このおもちゃが、その時期のその子どもにとってどう役に立つかを見てほしい。そして、我が子に必要だと思えばそういう感じのおもちゃで遊ばせてあげればいい。自然と発達が促される。できるできないにとらわれずに、子どもが楽しんでいるのが重要だよ!

子どもの発達とおもちゃ

 ただし、あくまでこれは健常発達と呼ばれる子のものなので、もし発達の遅れがあるならば、その発達段階に適したおもちゃを与えてあげて欲しい。お母さんは我が子の発達の遅れに心配のあまり、無理に実年齢のおもちゃを与えようとしがちだけど、それはその子のためにならない。
 私は、発達障がいの子もそれなりに見てきた。そういう子たちは、発達段階のステップが非常に細かくなる。だからこそ、学べることが沢山あった。市販のおもちゃでは、そこはカバーできずにその子の興味に合わせて100均とかの材料で手作りをすることもある。生活そのものに価値を置いて少しずつステップアップをしていく方法もとる。手先を使うことが重要になるから、以下のおもちゃも紹介しておく。
 もし、あなたの心に響いたら、自分でおもちゃの名前を検索してみよう。そうすると、今のあなたに必要な情報がどんどんあつまってくる。

手先の発達

 前回子育てと仕事の両立には正解がないという記事を書いたけど、子育てそのものにも正解はない。親と子の相性、与えられるおもちゃ、環境、友だち、時代、いろいろな要素が複雑に絡み合ってくる。
 ただ、その中であなたの家族にとってハッピーな選択をするためにこの記事が少しでも参考になれば、と思う。
 初めて子どもという生き物に出会って戸惑っている親の皆さん。戸惑っている目の前の子どもたちは、実はあなたの先生です。子どもたちから多くを学んで一緒に成長していこう。その道のりこそが、あなただけの大切な宝物になるはずだから。
 これが、私の中の当たり前。あなたにとって新発見はありましたか?
新発見があった方は、いいねを押してくださるとすごく嬉しいな。


 

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