こどもになる573話：おばあちゃんとお手玉とさな保育。

雛祭りの日に
だいすきな故郷のおばあちゃんと
お別れしました。

娘が生まれた日が過ぎ
おばあちゃんの命が亡くなりました。

4月から家族離ればなれになる前に
おばあちゃんの粋な計らいだと思った。
こどもたちみんな連れて帰れる感謝と
もう最後なんだなっていう寂しさと

助手席の息子がなぜか卒業式に歌う曲流し
女子のパートも歌ってて
なんでか思ったら
「妹も転校やから一緒に卒業や」って
運転しながら、私はぐちゃぐちゃになった。

末っ子は、大阪に帰ってきてから
様子がおかしかったけど、教えてくれた。
「自分が死ぬんはこわくない」
「ママに会えなくなるんがこわい」
「こわいの考えたくないのにずっとある」
「こわいの、いつ終わるん？」

私もそんな時期あった。思い出した。
私は、言えなかった。
どうしていいかわからん気持ちも
自分の言葉で伝えてくれる娘が愛しい。

生と死を考えてる。大きくなったね。
ここを越えたら、きっとぜんぶ安心になる。
学校行けなくて、食べれなくて
心配だったけど…
末っ子を職場に連れて行ったら
みんな優しくみんなが家族でいてくれました。

イレギュラーはどんどこやってくるけど
それをも楽しむ！くらいのキモチ…
おばあちゃんから教えてもらいました。

私はこれからも
おばあちゃんが作ってくれたお手玉と
一緒に、さな保育の理念を伝えていきます。
誰かの一番不安な時に寄り添う。
そんな当たり前をたいせつに…

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