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鏡で火は起こせるのか!?


鏡で火おこし??


災害時に火をつけるものがない!!

虫眼鏡で焦点を定めて黒いものに宛てるともこもこ煙がでる・・・という実験を経験したことは、みなさんあるのではないでしょうか?

災害時にライターがない!
そんな時はおそらく虫眼鏡もない!

寒空の下暖を取るため、もしくは料理をするため、
火は生活に欠かせない必需品です。

何もない状況で目についたもの・・・
それは鏡。

鏡も光を反射させることができる!
だったら鏡でも火おこしができるのではないか?
と思い、鏡で火おこしに挑戦してみました。

虫眼鏡と火おこしの原理

虫眼鏡の凸レンズを通じて光を集めて、その焦点を黒い紙などに合わせて
”熱を持たせる”というのが、虫眼鏡を使った火おこしの原理です。

それはレンズから取り入れた光が1点に集中しやすい=熱が集めやすいため成立するのです。

鏡で光を集めて、火おこしをするのに十分な熱を持つことはできるでしょうか?

鏡でじゅうぶんな光は集まる?


答えは「△」です。
鏡1つでは、太陽の光を分散させて反射させるだけで、虫眼鏡のように1点に集中することはないので、普通に考えれば無理です。

しかし、子どもたちにはどのくらいの光が火をつけるのに必要なのか知ってもらいたい!

鏡での火おこしを絶対に成功させたい!

まずは場所探し

鏡で火おこしを行うのは容易ではありません。

まずは火おこしができる場所を見つけること。
できるだけ地面が乾いていて、太陽の光が強くあたる場所選びが重要です。

万が一、風吹いて火がどこかにうつらないように周りに燃えやすいものがないところを選びました。

また、火や熱で草や土、生き物を傷つけないよう、岩や石を利用したり、厚い板などを敷いて地面が焦げないように配慮しました。

火口(ほくち)えらび

虫眼鏡でもそうですが、黒いものに光を集中させたところで、火が燃え上がるわけではありません。

火口(ほくち)となるものが必ず必要になります。
火を燃え上がらせるには火種になるような麻のひもをほぐしたものや、柔らかいワラなど、燃えやすいものが黒い紙などの下に敷く必要がありました。

そしてその火種から、火が移せるように、燃えやすい渇いた枯れ枝や枯れ葉なども用意しました。

いよいよ鏡で火おこしに挑戦!


木や枯れ葉の上に、ほぐした麻のひも、その上や中心に黒い紙を置いていよいよ鏡を使った火おこしに挑戦します。

もちろん1枚の鏡では火をつけることはできません。
キャンプでは子どもたちが協力して、みんなで協力しながら複数枚の鏡で同じ場所を狙って光を当てていきました。

たくさんの鏡を使って光を集めると、光が集まったところがどんどん暖かくなってきます。子どもたちは太陽の位置をみながら、うまく角度を調節して光を集めていきます。

それでもなかなか火はつきません。。。

鏡の火おこしは失敗か・・・?


光を当て続けても、全く火が上がることはありません。

どうしたらいいのか・・・

光を当てているうちに気づいたことがあります。
”角度によって1枚の鏡でも十分に光を集める場所がある。”

これは鏡によって個体差があるかもしれませんが、角度によって鏡前面の反射によって光を集めるのではなく鏡に反射した光が細い線のようになり光を集中して集めることができる角度があることに気づきました。
(伝わりづらかったらすみません・・・)

その光が集中する場所を、全ての鏡で集めていきます。

そうすると・・・
煙が上がってきました!!!

ついについに・・・!!

鏡で火おこしの結果は・・・?


煙がもくもく上がってきました
子どもたちは「煙だ!!!」と大騒ぎ。

大人たちは火口をその煙の中心に当てていきます。

そうすると・・・火が付きました!!!

鏡で火おこしは成功したのです!!


所要時間は1~2時間。
その日は雲から太陽が出て来ては消えるという天気だったので時間はかかりましたが、なんとか火を起こすことに成功したのです!

達成感に包まれた現場に、「やってよかったな」と思った瞬間でした。

みなさんも「鏡で火おこし」挑戦してみてくださいね!

※鏡で火おこしは、間違って目に光が当たってしまったり、まぶしすぎて見えづらかったりするので、必ずサングラスを装着しましょう。


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