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ローマで彼女とデートする日

週末。



デートの日だ。



適当な服着ていくとまた彼女に罵られる。






生涯モノクロスタイルでいい。

服を選ぶのが面倒くさい。

服を選ぶ為に頭を使いたくない。



どうせデートはローマだし…




何ならジャージで行ってやるかな。




どうせデートはローマだし…







ーーー






エスプレッソの香りが部屋中に広がる。



「あぁ、朝だ。」



コーヒーカップは熱湯で温める。

ナポリ式に拘るのはなぜかわからない。



砂糖はスプーン一杯。



カップ底に砂糖が残るくらいであまり混ぜすぎないぐらいがちょうどいい。



出来上がったエスプレッソをクッと飲み干し、
底に残った砂糖をスプーンで掻き出しひと舐め。







僕 : 「アモーレ、オハヨ」


彼女を起こしに部屋に戻る。


彼女 : 「オハヨ」


彼女が起きる。





モーニングルーティンは平日も週末も変わらない。






シャッターを開けると同時に朝日がサッと部屋に差し込んでくる。









なんて海外ドラマみたいな一コマが憧れる。



今月も今のところ毎日雨だ。






僕 : 「アモーレ、今日も雨だよ。」




僕は晴れ男だがそれを上回る強いオーラを放つ彼女は雨女だ。


彼女 : 「もう家にいようよ。」





意地でも彼女を外に引きづり出したい。




僕 : 「ショッピングセンターに行こうか!」

彼女 : 「うん!!」









勝った。









気づけば夕方だ…




何が起こったんだろう?















負けたのかもしれない。





だって彼女はイタリア人。




時間なんてない。

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