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実のところ、コロナ禍で消費者はどう変わったの?ーーキーワードは「こだわり」と「徹底探索」

コロナの感染が落ち着いてきて、ようやく、ようやく日常を取り戻しつつあります。

とはいえ、コロナ前と全く同じ日常が戻ってきたのかというとそうではありません。リモートワークやおうち時間の増加、人付き合いの現象など、この3年間で人々の生活様式は大きく変容しました。

気になるのは、こうした変化によって、消費者の消費行動や購買意欲がどのように変わったのかです。

果たして人々は今、節約思考が高まっているのか、どんなものならお金を投じてもいいと思っているのか。お店を経営している人なら気になるところですよね。

何となく「こんなふうに変化したんだろうな」という空気はニュースやSNSなどで感じとることができても、実際の統計調査を見てみると全く違った!なんてことはよくあります。

そこで今日は、「日本の消費者はどう変わった(野村総合研究所)」に掲載されているデータを参考に、コロナ禍で変わった消費者の意識や消費行動についてざっとまとめてみたいと思います。


プレミアム消費が再び伸びている

まずはこの数年間で、消費者がどんな基準でものやサービスを選ぶようになったのかということについて見ていきます。

以下は、消費スタイルを「安さ」「こだわり」で4つに分類し、コロナ前とコロナ禍ではどのように変化したのかを示すデータです。本書では別の表現が使われていますが、便宜上わかりやすい言葉に変えています。

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