独立していいものか迷っている若い人たちに、22歳で起業に失敗した経験を持つ私が伝えたいこと
今日は飲食からはちょっと離れて、起業の話をしてみます。
若いうちに起業を経験してみるべきか、それとも起業なんてしないで勉強の時間にあてるべきか、という議論をしばしばネット上で見かけます。
いろいろな考え方があるとは思いますが、私のおすすめは前者で、興味があるなら若いうちに起業に挑戦してみたらいいんじゃないかな?と思っている派です。
ただもちろんリスクもあります。
なので、これから起業してみようかな、小さいお店でも始めてみようかな、なんて考えている人たちに私からひとつだけ言いたいのは、
「退路は断たないでください」
です。
起業するために全てを捨てて人生を賭ける、みたいなこと、ぜんぜん必要ありません。今はとくにそんな時代です。
商売を辞めたあと生活苦に陥っていたら、きっと後悔してた
私は20歳のときにマンションの一室で美容サロンを開業し、そのあと大阪随一の繁華街に移って店舗を持ったのですが、2年後の22歳で早々と撤収してしまいました。
実にあっというまの2年間で、今考えると、あのときもっとああしておけばよかったな〜と後悔することも多いものです。
はっきり言って、初めての起業は失敗だらけでした。
ただ店を持ったこと自体には全く後悔していません。むしろやりたい!と思ったあのときに挑戦してみて本当に良かったです。
なぜ2年という早さで辞めてしまったにも関わらず、全くといっていいほど後悔していないのか。
それは失敗から学んだことが山ほどあるということのほかに、おそらく店を辞めたあとに「借金まみれ」とか「なにもかも失って人生どん底!」みたいなことにならず、単なる人生の一通過点として良き思い出になったからなんです。
これが、やめたあとも借金だけ残って返済するのに何年もかかってたり、そのせいで自分が次にやりたかったことにもチャレンジできなかったりしていたら「あんなことやるんじゃなかった」と思っていた可能性は大いにあります。少なくとも人に勧めることなんてまずできなかったはず。
冒頭で「退路は断たないでください」と書いたのは、私自身のこうした経験に基づいています。
商売なんていつどうなるかわからないものです。
災害や、景気の悪化や、今回のパンデミックのような事態が、運悪く開業からすぐに起こってしまうことはありえます。
やってみて「なんか違ったな」とか「向いてないな」って思うこともありますし、目論みが外れて思うように収益が上がらないことだってもちろんある。まぁたいていはコレが圧倒的に多いと思います。
そうして事業を畳まざるを得なくなった場合でも、生活苦を強いられたり、住む場所や働き口がなくなったりしないように、いつでも引き返せる状態にしたうえでの起業を私はおすすめしたいのです。
使えるものはなんでも使う
では退路を残して起業するにはどうすればいいのか。方法はいろいろあります。
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