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野菜にはこんなに種類があるんだ!サラダがおいしい!!-Ep4-

農業高校を卒業後、大田区にある青果物流通会社に就職しました。
学生気分から一転。社会の厳しさを知ることになります。
入社して半年後に同期は半分以下になっていました。

24時間365日。物流は止まらない

24時間365日休みなく動き続ける物流業界。
入社当初はそのハードさについていけずに辞めていく同期が
後を絶たず、社会人の厳しさを痛感しました。

私もついていくのに必死で何度怒られ何度涙したことか(笑)
それでも大好きな野菜に囲まれて仕事をするのは
辛かったけど幸せだったので続けられたのかと思います。

サラダってこんなにおいしいんだ

初めて見る変わった野菜。鮮度よく産地から運ばれてくるみずみずしいレタス。
実家では和食が基本で西洋野菜は全く食べたことがなかったので
サラダを初めて食べたとき
世の中にはこんなにおいしい食べ方があるのだと驚いたことを
今でも覚えています。

休日には1人で取引先のレストランを食べ歩いて
どんな飲食店が、どんな野菜を使って料理を提供しているのか。
知れば知るほど面白く、変わった野菜を買っては食べ比べたりしていました。

また産地視察にもよく同行させてもらい
関東近郊の産地に足を運び、収穫体験や生産者の話を聞くなかで
それぞれこだわりを持って作られている農家さんが多くいらっしゃることも
知るきっかけとなりました。

人に頼めない。自分で抱え込んでしまうくせ

商品部として、仕入れ業務を任せていただき
最初は本当に右も左もわからず苦労しながら
それでも結果を出したい一心で一生懸命になっていたころ。
自身の性格が首を絞めることになります。

責任感が強すぎて人に頼めない。
自分では何もできないのに自分で何とかしようとしてしまう。
思い込み、失敗を恐れる異常な確認行動。
熱中しすぎて周りが見えなくなってしまい
自分が正しいと思いこんでしまっている時期がありました。
今となってはその当時の自分を冷静に分析できますが
当時は必死すぎて心に余裕がなかったんだろうなと思います。

このままでいいのか。本当に自分がやりたいことは?

日々の業務をこなす中で、やはりいつかは生産者になりたい夢をあきらめきれませんでした。
とは言え、人脈もなければどこで農業をするのかもよく分からず
ただぼんやり農業したいな…と夢見ているだけでした。

そんな私に声をかけてくださったのが、当時、外部顧問として来ていた農業コンサルタントでした。
「今担当しているクライアントで人手が足りないから
農業に興味があるんだったら一緒にやってみないか。」

場所はまさかの熊本県。
縁もゆかりもなく知り合いも親戚もいない。
でも話を聞いていると、まさに当時の私が夢を描いていた農業スタイルだったので
これはチャンスかもしれないと思い
「私行きます!」
と親に相談する前に即決していました。

周りにもぎりぎりまで言わずに驚かれましたが
私の性格は決めたらすぐ行動!なので迷いはありませんでした。

憧れの農業ができる!!
夢をいっぱいにふくらませ
新天地で心機一転頑張るぞ!と
決意も固く、飛行機で飛び立ったのでした。


まさかすぐにその夢が儚く散ることも知らずに…


つづく

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