鈴木 茜@こびと農園
新規就農一年目の苦悩と挑戦の備忘録です
新規就農に至るまでの道のりをまとめています
こびと農園代表の鈴木 茜です。 2022年4月より、東京都武蔵野市・小金井市の2市で新規就農します。 東京都の生産緑地での新規就農は3例目。 武蔵野市、小金井市では初の新規就農になります。 また2市を同時に借りて就農するのも前例がなく波乱の連続でした。 そもそもなぜ農業に携わりたいと思ったのか。 雇用就農でもなく、農家に嫁ぐのでもなく なぜ女ひとりで独立しようと思ったのか。 なぜ農地が少ない東京の生産緑地で就農するのか。 農業を志すきっかけとなった絶望の中学生時代。 夢に
しばらく日が空いてしまいましたが、 新規就農の難しさについてのお話しです。 立場によって賛否両論ある内容で あえて書く必要があるのか迷いましたが 私の目的としては、同じ新規就農を目指す人が苦労をしないように人の失敗や苦労を見て こういったリスクがあるのかということを知ってもらい対策を考えるきっかけになればいいなと思っているので 批判覚悟の上で、あえて書き残しておこうと思い筆をとります。 はじめに 2022年4月に東京都で新規就農し 武蔵野市と小金井市の2市で農地を借りて
前回は就農地の選び方をお話ししました。 今回はつくる作物を考えるお話しですが、私の専門は野菜なので野菜中心のお話しをします。 まず大前提として作ったら売らなければいけないのを忘れてはいけません。 出口が見えなければ、自己満足にすぎず家庭菜園の延長で終わってしまうからです。 特に野菜は家庭菜園のブームで作る人も増えています。 よくコンサルタントの方もお話しされますが、作るのは簡単、売るのが難しい。 思い描いていたようにはいかないのも現状です。 世間でいうイメージと実態 話し
前回の記事では、農業に携わる手段はいくつかあることを書きましたが 今回は新規就農=実際に独立して農業をする場合に どこで農業を始めるか、様々な角度から考えて検討していくと自分にあった場所選びができると思います。 農業は土地がまずなければ始まらない、しかし始めてしまうと簡単に場所を変えることができません。 自分自身がどういった経営をしていきたいのか 始める前にしっかり検討したうえで就農地を選ぶといいのではないかと思います。 つくりたい作物から考える 私はイチゴ農家になりた
新年あけましておめでとうございます。 旧年中は多くの方にnoteをご覧いただきありがとうございました。 初めてお会いする方からもnote読みましたよ、とお声をかけていただくことが多く 人物を知っていただくための名刺代わりに役立っているのかなと喜ばしくも思います。 活字離れが進んでいる世の中で、未だに文章を書き残していくことの意味というのも考えてしまうこともありますが 私自身、文章を書くのがとても好きであることと ネットで調べたときにこんな経験している人がいるんだと後世のため
新規就農をしてみたい そこではまず何から考えていけばよいのでしょうか。 農業に携わる手段はいろいろな方法があります。 漠然とどうすればいいのか悩んでいる人は参考にしてみてください。 ※あくまで一部の事例紹介ですので、詳細は農林水産省等のHPをご覧ください。 なぜ新規就農をしてみたいのか? そもそもなぜ農業に携わりたいのか。 自然にふれることが好き? 土に触れることが好き? 家庭菜園が好き? 農業に携わるためには選択肢が色々とあります。 農業法人に就職、新規就農、親元就
前編では農地の確保、拡大がどうして難しいのかについて 掘り下げてお話ししてきましたが 後編は、都市農業の活性化と意気込んでいても 実際はともなっていないもどかしさのお話し。 意気込みとギャップ 私自身、都市農業の活性化をしていきたいと意気込んで 就農しているわけですが、前編でもお話ししたように 意気込んでいる割には、経営がどうだとか農地を拡大するには 考えたほうがいいのではと結局のところ慎重になっているという ギャップが生じています。 本来、活性化させます!と掲げている
新規就農の難しさをテーマにまとめていこうと思いますが その前になぜ難しいのか、都市農業活性化させたい 農業を盛り上げたい 意気込みはあっても実際は難しい。 新規就農の難しさの一番は農地の確保が挙げられますが なぜ難しいのか。 少し掘り下げていきます。 農地の確保 当たり前の話しですが、農業はまず土地がなければ始まりません。 野菜をつくるにもお米をつくるにも 果物をつくるにもお花をつくるにも ましてや植物工場であっても場所がなければ難しいのです。 その場所(土地)を探す
すごく嬉しいことがあったので またまた番外編にお付き合いください。 備忘録のような書き方になりますが、悪しからず。 多くの方に知ってもらいたいと思い、こちらに記録します。 こびと農園では、野菜の袋詰め作業を週に2回1時間ずつ 福祉作業所へ委託をしています。 作業場に来ていただいて作業をしてもらうのですが 障害をもたれている利用者さん1名と付き添いの職員1名で来られています。 とても作業能力が高いと紹介いただいた利用者さんですが 取り組みを始めた時からほぼ毎回来てくださり早
子どもの教育と農業について 教育に携わる方のお話しを聞いて思ったこと、感じたことをまとめています。とりとめのないお話しですが、ご興味ある方はお読みいただけたら嬉しいです。 元々教員をされていた方が、子どもの居場所づくりとして畑を運営されており 週に一度の活動日には子どもたちが畑に集まってくる。 土づくりから始まり、野菜のお世話や草取り、工作など行っている。 最初は、全く興味を示さなかった子たちが 野菜や土が生き物として捉えられた時に自分事として認識をして 積極的に畑仕事に参
前回に引き続き、実際に都市部での新規就農をした経験をもとに 都市農業の難しさをまとめていきます。 今回は外部環境(人的)のリスクです。耳を疑うような話も多くありますが 実際に起こり得ることなので、心構えはしておいたほうがいいと思います。 泥棒問題 テレビでよく見かけませんか? 「桃が〇〇個盗まれました~ぶどうが〇〇㎏盗まれました」 かなりの量で、かなりの金額。 収穫前の農家さんがかわいそう。 犯人捕まるといいね・・・ これ、他人事ではありません。 ただ、警察に相談して動
新規就農してみて色々見えてきたことがあります。 私はいきなり独立するのが不安だったため 農業法人などで働いてさらに研修施設に通い準備を重ねてきました。 しかし、実際に就農してみて毎日が想定外なことばかり。 よく楽観主義とか後先考えていないと言われることもありますが これから新規就農を目指される方に同じ失敗をしないように(しないと思いますが) 等身大の私がお伝えできることをまとめていきます。 何かの参考になれば幸いです。 周りは住宅街、お客様はたくさんいるけれど 私の畑は
前回までのお話しでは、こびと農園で取り組んでいる農福連携についてご紹介となりましたが 今回は、農福連携に取り組むにあたって、自身の知識を深めるべく 農福連携技術支援者の資格を取得したお話しです。 ご興味ある方はぜひ読んでいただければ参考になるかと思います。 農福連携技術支援者の資格とは 農福連携技術支援者とは、農林水産省が認定している資格であり国家資格ではありません。 農福連携の現場で、農福連携を実践する手法を具体的に助言・指導できる専門人材を育成するための研修会になりま
前回の農福連携を始めるにあたり、作業内容はどのように決めるのか お話しさせていただきましたが 今回は工賃の決め方についてお話しします。 あくまで、参考程度にしていただければ幸いです。 ぶっちゃけ参考となる資料がない! かなり衝撃的なタイトルになりましたが、 これが現実です。参考となる資料や事例が本当に少ないのです。 特に、作業工賃の決め方については 取り組む事業所や委託内容によっても異なるため 詳しくは農林水産省HPを参考にしてください。 https://www.maff
前回は農福連携に取り組み始めたきっかけ、どのように作業を依頼するかのお話しでした。 今回は具体的に、障害特性に応じた作業の考え方、工賃の決め方についての お話しです。 前回の記事↓↓↓ 作業内容を検討する 人それぞれ得意不得意があるように その人が抱えている障害の特性に応じてどういった作業が得意なのか ベストパフォーマンスで作業に取り組めるにはどうしたらよいのか 予め、施設の担当者と相談しながら考えていくとトラブルも減るのではないかと思います。 まず、自身の日常作業に
今回から少しテイストを変えてまとめていこうと思います。 基本は変わりませんが(笑) こびと農園では農福連携に力を入れようと挑戦しておりますが その背景や思いなどは以前の記事にまとめております。 実際に取り組むにはハード面、ソフト面でハードルが高いのですが まずは挑戦してみようとできることから取り組んでいます。 偶然なる出会い 私は就農当初から農福連携に取り組みたいと周囲に話していたのですが 偶然、隣の商店会の方と知り合った際に 福祉作業所で作業がなくて困っている事業所が