鈴木 茜@こびと農園

野菜の生産販売、体験、農福連携、卸売り事業etc… 2022年4月より武蔵野市・小金井…

鈴木 茜@こびと農園

野菜の生産販売、体験、農福連携、卸売り事業etc… 2022年4月より武蔵野市・小金井市のWで新規就農! 身長144cmのミニ農業女子👩‍🌾 東京農業アカデミー八王子研修農場 第1期生🌱 こびと農園HPはコチラから▷▶︎https://kobitofarm.com

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教科書に載っていない 新規就農のもどかしさ

新規就農の難しさをテーマにまとめていこうと思いますが その前になぜ難しいのか、都市農業活性化させたい 農業を盛り上げたい 意気込みはあっても実際は難しい。 新規就農の難しさの一番は農地の確保が挙げられますが なぜ難しいのか。 少し掘り下げていきます。 農地の確保 当たり前の話しですが、農業はまず土地がなければ始まりません。 野菜をつくるにもお米をつくるにも 果物をつくるにもお花をつくるにも ましてや植物工場であっても場所がなければ難しいのです。 その場所(土地)を探す

    • 番外編 日々の歩み 福祉作業所の方のお話し

      すごく嬉しいことがあったので またまた番外編にお付き合いください。 備忘録のような書き方になりますが、悪しからず。 多くの方に知ってもらいたいと思い、こちらに記録します。 こびと農園では、野菜の袋詰め作業を週に2回1時間ずつ 福祉作業所へ委託をしています。 作業場に来ていただいて作業をしてもらうのですが 障害をもたれている利用者さん1名と付き添いの職員1名で来られています。 とても作業能力が高いと紹介いただいた利用者さんですが 取り組みを始めた時からほぼ毎回来てくださり早

      • 番外編 農業と教育とは

        子どもの教育と農業について 教育に携わる方のお話しを聞いて思ったこと、感じたことをまとめています。とりとめのないお話しですが、ご興味ある方はお読みいただけたら嬉しいです。 元々教員をされていた方が、子どもの居場所づくりとして畑を運営されており 週に一度の活動日には子どもたちが畑に集まってくる。 土づくりから始まり、野菜のお世話や草取り、工作など行っている。 最初は、全く興味を示さなかった子たちが 野菜や土が生き物として捉えられた時に自分事として認識をして 積極的に畑仕事に参

        • 教科書には載っていない 都市農業の難しさ part2

          前回に引き続き、実際に都市部での新規就農をした経験をもとに 都市農業の難しさをまとめていきます。 今回は外部環境(人的)のリスクです。耳を疑うような話も多くありますが 実際に起こり得ることなので、心構えはしておいたほうがいいと思います。 泥棒問題 テレビでよく見かけませんか? 「桃が〇〇個盗まれました~ぶどうが〇〇㎏盗まれました」 かなりの量で、かなりの金額。 収穫前の農家さんがかわいそう。 犯人捕まるといいね・・・ これ、他人事ではありません。 ただ、警察に相談して動

        教科書に載っていない 新規就農のもどかしさ

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        • 新規就農一年目まとめ
          鈴木 茜@こびと農園
        • 自己紹介まとめ
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          教科書には載っていない 都市農業の難しさ part1

          新規就農してみて色々見えてきたことがあります。 私はいきなり独立するのが不安だったため 農業法人などで働いてさらに研修施設に通い準備を重ねてきました。 しかし、実際に就農してみて毎日が想定外なことばかり。 よく楽観主義とか後先考えていないと言われることもありますが これから新規就農を目指される方に同じ失敗をしないように(しないと思いますが) 等身大の私がお伝えできることをまとめていきます。 何かの参考になれば幸いです。 周りは住宅街、お客様はたくさんいるけれど 私の畑は

          教科書には載っていない 都市農業の難しさ part1

          農福連携に取り組むー農福連携技術支援者の資格取得ー

          前回までのお話しでは、こびと農園で取り組んでいる農福連携についてご紹介となりましたが 今回は、農福連携に取り組むにあたって、自身の知識を深めるべく 農福連携技術支援者の資格を取得したお話しです。 ご興味ある方はぜひ読んでいただければ参考になるかと思います。 農福連携技術支援者の資格とは 農福連携技術支援者とは、農林水産省が認定している資格であり国家資格ではありません。 農福連携の現場で、農福連携を実践する手法を具体的に助言・指導できる専門人材を育成するための研修会になりま

          農福連携に取り組むー農福連携技術支援者の資格取得ー

          農福連携に取り組むー作業内容・工賃の決め方 後編ー

          前回の農福連携を始めるにあたり、作業内容はどのように決めるのか お話しさせていただきましたが 今回は工賃の決め方についてお話しします。 あくまで、参考程度にしていただければ幸いです。 ぶっちゃけ参考となる資料がない! かなり衝撃的なタイトルになりましたが、 これが現実です。参考となる資料や事例が本当に少ないのです。 特に、作業工賃の決め方については 取り組む事業所や委託内容によっても異なるため 詳しくは農林水産省HPを参考にしてください。 https://www.maff

          農福連携に取り組むー作業内容・工賃の決め方 後編ー

          農福連携に取り組むー作業内容・工賃の決め方 前編ー

          前回は農福連携に取り組み始めたきっかけ、どのように作業を依頼するかのお話しでした。 今回は具体的に、障害特性に応じた作業の考え方、工賃の決め方についての お話しです。 前回の記事↓↓↓ 作業内容を検討する 人それぞれ得意不得意があるように その人が抱えている障害の特性に応じてどういった作業が得意なのか ベストパフォーマンスで作業に取り組めるにはどうしたらよいのか 予め、施設の担当者と相談しながら考えていくとトラブルも減るのではないかと思います。 まず、自身の日常作業に

          農福連携に取り組むー作業内容・工賃の決め方 前編ー

          農福連携に取り組むー作業委託を依頼するー

          今回から少しテイストを変えてまとめていこうと思います。 基本は変わりませんが(笑) こびと農園では農福連携に力を入れようと挑戦しておりますが その背景や思いなどは以前の記事にまとめております。 実際に取り組むにはハード面、ソフト面でハードルが高いのですが まずは挑戦してみようとできることから取り組んでいます。 偶然なる出会い 私は就農当初から農福連携に取り組みたいと周囲に話していたのですが 偶然、隣の商店会の方と知り合った際に 福祉作業所で作業がなくて困っている事業所が

          農福連携に取り組むー作業委託を依頼するー

          自身の経験を活かしたお仕事-体験農園の講師を引き受ける-

          前回の記事では、江戸川区での体験農園の講師を引き受けたお話をしましたが 今回は、小金井市で開園した都民農園の講師を引き受けたお話です。 私が小金井市で就農することが決まってきた頃。 ちょうど、小金井市で新たに都民向けの体験農園が開設される準備が進んでいました。 一般的に行政が開設する一般市民に貸し出す農地としては、その地域に住んでいる市民向けの市民農園、区民農園がありますが、 都内全域の都民を対象とした体験農園になります。 体験農園は、運営側が資材や種苗などを用意し 作付

          自身の経験を活かしたお仕事-体験農園の講師を引き受ける-

          自身の経験を活かしたお仕事-体験農園の講師を引き受ける-

          以前の記事で、体験農園の講師を引き受けた経緯などお話させていただきましたが その仕事内容など、具体的にどんなことをしているのか 実際の仕事はどうなのか お話させていただこうと思います。 現在、江戸川区が運営している体験農園と 小金井市が運営している都民農園の2ヶ所で 講師のお仕事をさせていただいていますが 今回は江戸川区の体験農園についてお話します 江戸川区 体験農園の講師を引き継ぐ 江戸川区では区民農園、体験農園の運営や 収穫体験の開催など積極的に行われています。 体

          自身の経験を活かしたお仕事-体験農園の講師を引き受ける-

          イベント運営の大変さ

          こびと農園では年間通した農作業体験に加えて 単発で収穫体験も行っています。 当初、イベントも定期的に開催していこうと思っていたのですが やはりコロナ禍でもあり、ためらわれました。 屋外のイベントであればなんとかできるのではないかと 単発の収穫体験を企画したのですが・・・ まさかのアクシデントに痛い目を見ます ワンオペのイベントは絶対無理!!! キックオフはじゃがいもの収穫体験を コラボ企画として、お惣菜屋さんと市の協力の元で開催しました。 集客、周知、企画運営を引き受け

          イベント運営の大変さ

          就農2年目に入りました

          4月1日で事実上の就農2年目となりました。 あっという間の1年目を終えて、今想うことを綴ります。 目次はなしの長文になりますので悪しからず。 最後までお読みいただけたら嬉しいです。 先日、研修先であった東京農業アカデミー八王子研修農場の2期生が卒業されました。 研修生全員が無事に卒業されたことを知り 私たちの代はそれが叶わなかったので嬉しく思います。 また、新たに仲間であり、時にライバルとしての新規就農者が増えることは とても刺激を受け、私もさらに頑張らなくてはと気が引き締

          就農2年目に入りました

          会員制農作業体験サービス その中身は?

          前回までは農作業体験サービスを利用された方のお話しを中心にお伝えしましたが では実際にどのような体験内容で課題や可能性について探っていきます。 いわゆる体験農園ではない よく勘違いされやすいのですが いわゆる体験農園ではないということです。 あくまで、畑の作業を切り取って体験してもらおうという いわば畑で習い事。 収穫体験のように単発で畑に触れるより、もう少し農家目線で畑をより身近に感じてもらおうという狙いです。 体験農園は指導を受けながら自分のエリアで作物を作るのが一

          会員制農作業体験サービス その中身は?

          番外episodeー地主さんから土地を守れないと言われた話ー

          前回の続きは次週のお楽しみにしていただいて。 今回は番外編ではありますが、少し感じたことをお話しします。 地主さんから土地を守れないと伝えられる 私が農地をお借りしているところは いわゆる生産緑地であり使用貸借で契約を結んでいるため 簡単に言うと、無償で貸借契約を結ぶ代わりに 地主さんから返却を求められたら期限内(約6カ月)に原状回復をして返却すること。 それは貸借契約を結ぶ際にお話ししていたことで分かっていることではありますが 先日、地主さんの奥様と雑談していた中でこ

          番外episodeー地主さんから土地を守れないと言われた話ー

          会員制農作業体験サービス 見えてきたもの

          会員制農作業体験サービスを周りの反対もありながら それでも始めたものは後を引けないと 4月からスタート。 そこで見えてきたものとは。 農業を体験したい人は子どもだけではない 私が新規就農するときはまさに新型コロナウイルス流行の真っ只中。 おうち時間が増え、休日の過ごし方も変化していました。 当初、家庭菜園のブームや地元の農家さんに注目が集まるなど 農業に興味を持つ人が増えていた時期でもあり 子どもに体験させたい人が多いのではないかと想定していました。 しかし実際に集まっ

          会員制農作業体験サービス 見えてきたもの