たつとも

studio83(ハチミチ)という建築設計事務所を主宰しています。2019年、事務所兼…

たつとも

studio83(ハチミチ)という建築設計事務所を主宰しています。2019年、事務所兼自宅として小さいペンシルビル購入。設計者と施主、両方の立場から体験した家づくりのあれこれを分かりやすくざっくばらんに記録します。 studio83 HP > http://s83.info/

最近の記事

解体DIY〜お金編〜

前回は、解体に必要な道具や服装についてまとめました。 今回は、お金編。 かかる費用として、主に以下の項目があります。 1)産業廃棄物の処分費 2)解体に使う道具や備品代 3)プロにお願いする場合の作業費 1)産業廃棄物処分費粗大ゴミを捨てるのにお金がかかるように、建築現場で発生するゴミ処分にも当然お金がかかります。特に、建築で使用されている建材、木材はもちろんのこと、石膏ボードや床材、扉、金物などありとあらゆるもの、は一般ごみとは区別され、きちんと処分する必要がありま

    • 解体DIY〜道具・服装編〜

      今回は、解体作業について以下をまとめてみることにします。 ⑴解体に必要な道具、服装まずは道具について。 案外道具はシンプルです。あれやこれや揃える必要なし! ◎必須なもの ①大きめのバール(とにかくこれで叩く、引っ掛けるなど、解体作業の要!) ②スクレーパー(床材などを、接着剤でついているものなどを剥がす時に使う。) ③ドライバー(ビス抜くため) ④トンカチ(釘抜くため) ⑤電動ドライバー(ビスを大量に抜くため) ⑥ほうき、ちりとり ⑦ガラ袋(解体したゴミをまとめる袋

      • 解体DIY〜after〜

        真夏の解体作業を経て、すっきり解体できた様子がこちら。 今回階段も架け替えることとなったため階段も綺麗に撤去。(そこは危ないのでプロにお願いしました。) 元々階段があった部分の吹き抜け上から見た写真↑。 4層吹き抜け、圧巻の奈落の底感。 逆に、吹き抜けを下から上に見た写真↑。 昼間でも真っ暗だった階段室に、吹き抜けを通して下まで光が届く。 神々しくすら感じる。。 (いろんな意味で感慨深いから。) 建物全景を見ると、長年の贅肉が取れて、新しく生まれ変わったかのよう

        • 解体DIYスタート!

          前回は、家中にのさばっていた雨漏りたちとの戦いに火蓋が切って落とされたところまでをお伝えしました。 雨漏りの原因を探るために、また出来ることは自分たちでやろうという意気込み(というか節約のため)のもと、基本的な解体は自分たちで行います。 ただ、前回のサンルームのように、コンクリートや鉄など、特殊な道具が無ければ解体が難しいものについてはプロにお任せしました。 それ以外の、木材でできている部分や石膏ボードの壁など、解体DIYが始まります。 まずは壊しやすそうな個室2部屋

        解体DIY〜お金編〜

          リノベーション工事スタート〜解体編〜

          長かった物件探し〜売買契約を経て、ようやく我が城となった極小ビル。 いよいよ、どんな設計にしよう!という私たちの腕の見せ所=「設計」の段階になりました! 、、、と言いたいところですが、そう単純に設計をスタートできる状況ではありませんでした。 新築と違い、リノベーションの場合に重要なポイントとして、 *既存の建物の状態を知る 古くなっているところは何処か、はもちろんのこと、見えないけれど痛んでいるところがないか、雨漏りはないか、使いにくいところはないか、など、人間で例

          リノベーション工事スタート〜解体編〜

          土地を知る①〜現状〜

          今回は私たちが購入した建物の場所の特徴を、「現在」「過去、未来」に分けてお話ししたいと思います。 このご時世に個人情報満載なのですが、そもそも事務所を兼用していますので、広報活動だと思って割り切ってお伝えしますw ・場所:武蔵野市緑町 ・アクセス:最寄駅 中央線/三鷹駅  >最寄駅より徒歩約20分(約1.7km) >最寄駅よりバス 三鷹駅から約6分、バス停より徒歩約2分 三鷹駅からの位置関係は写真にあるようにほぼ真北。 お隣の吉祥寺駅にも、徒歩なら30分程度、バス便も

          土地を知る①〜現状〜

          いざ契約へ!⑤〜実際どうなの番外編2〜

          長々とやっております契約シリーズ。 上手くまとまりませんが、とりあえず今回で最終回。 今回も、前回に引き続き、個人的に質問を受けることや、実際経験してみて分かったことなどざっくばらんに書いてみることにします。 ・不動産屋の特徴別選び方 ・お金のこと~諸経費編(火災保険、登記手続きなど) 前回、上段について書きましたので、今回は下段について。 ・お金のこと〜諸経費編 契約の段階に来ると、お金のあれこれが急に大津波となって押し寄せてきます。物件を決めるまでは物件価格だけ

          いざ契約へ!⑤〜実際どうなの番外編2〜

          いざ契約へ!④〜実際どうなの番外編〜

          土地建物の売買契約を乗り越え、晴れて極小ながら我が城を持つことができました!(感激。。) 契約の一般的な流れは、前回の記事までにざっくりとまとめたのでもし良ければのぞいてみて下さい。 今回は、個人的に質問を受けることや、実際経験してみて分かったことなどざっくばらんに書いてみることにします。ひとまずは以下のテーマについて。 ・不動産屋の特徴別選び方 ・お金のこと~諸経費編(火災保険、登記手続きなど) ・不動産屋の特徴別選び方物件探しでまずぶち当たるのが、不動産屋の良し悪

          いざ契約へ!④〜実際どうなの番外編〜

          いざ契約へ!③ローン契約〜引渡しへ

          深夜の不動産契約が無事終わり、ほっと一息。 という訳でもなく、すぐに最重要項目である住宅ローン契約に向けて動き出します。 2019/04/12:住宅ローン本申込書類提出 この辺あまり記憶がないのですが、おおよその書類は事前審査の際にデータ送信していたので、原本やその他追加書類を改めて提出し銀行へ行きました。銀行ってなんかそれだけで緊張。。 2019/04/19:ローン審査結果連絡 なんとか無事に審査通過の連絡がきました。 結果は、事前審査の条件と同条件で問題なし。

          いざ契約へ!③ローン契約〜引渡しへ

          いざ契約へ!②売買契約の舞台裏

          前回は契約の準備段階である、申込み〜ローン事前審査までをザクッとお話ししました。 今回は、いよいよ実際のお金が動き始める本契約のお話しします。 2019/03/31:いざ売買契約! 「えっ、もう契約?!」って感じしませんか?w 申込みから本契約まで、10日程度。。 人生の一大決心をそんな短期間でしなければいけないなんて、世の中の仕組みって恐ろしい。。騙されているんじゃないか、、などという謎の不安も湧いてきます。 でもここに、少し大人の事情が働いていました。 この日

          いざ契約へ!②売買契約の舞台裏

          いざ、契約へ!①申込み〜ローン事前審査

          このビルを見つけ、ようやく自分たちのこれからの暮らし方にもマッチしそうな物件に出会うことができました。 元来あまり深く思い悩んだりせず、どちらかと言うと動物的直感と勢いで決断しがちな私たち夫婦(笑) 今回もとりあえず次のステップに進んでみることにしました。今までの他のどの場面より金額的負担の大きな決断になるので、内心ビクビクしていましたが、 『スムーズに進むときは、その道が正しいと背中を押されている時。 逆に、良くない道に進んでいる時は、自然と行き詰まる。』 と言い

          いざ、契約へ!①申込み〜ローン事前審査

          物件購入の決め手

          この物件を購入してから、有難くもたくさんの方に興味を持って頂き、見学に来てもらったり、人前でお話しする機会を頂いたりしたこともあります。 そこで、よく聞かれる2大質問があります。 1)どうやって物件を探したの?>how 2)なんでこの物件に決めたの?>why よく言うところの、5W1Hで整理しました。 who(=自分)、what(=自宅兼事務所となる物件)については、決まっています。 when:いつ、については、私たちのようなフリーランス夫婦にとって、住宅を購入する

          物件購入の決め手

          住み始めています(note復帰)

          前回記事からだいぶ時間が空いてしまいました。 初回の所信表明を見返すと、恥ずかし過ぎて穴があったら入りたい気分ですが、今年も残り1ヶ月ちょうど。 当初からすると想像だにしていなかった世界になった2020年。個人的にも変わり目の年でありました。まさに、このnoteのメインテーマであるペンシルビルへの引っ越しを、2020年4月15日(緊急事態宣言が出されてから8日後)にヒヤヒヤとしながら何とか済ませ、住み始めて早、半年以上が経っています。 そんな外的要因もさることながら、

          住み始めています(note復帰)

          実際行ってみたvol.3

          足掛け3年に渡った物件探し。 その中で実際に内見したり相談したりした物件の事例3件目。 今回は、写真の真ん中の白い木造アパートがそれです。 立地は、物件の手前に見えるのが野川の土手。野川はギリギリ写っていませんが、こだわっていた国分寺崖線の高台ではありませんが、負けず劣らず見事なリバービューの物件でした。 ここは東京なのかと見紛うような好環境! (ちょっと高台に怖じけずいていた時期でもあったw) 今回の物件は、見てお気づきだと思いますが、中古住宅付き土地、しかもそ

          実際行ってみたvol.3

          実際行ってみたvol.2

          ビルを購入するにあたって、右も左も分からない! とりあえず実際に見に行って感じてみようということで、前回に引き続き、実際見に行った2事例目がこちら。 これも前回と同様、国分寺崖線の高台にある中古住宅付き土地。 もちろん階段を登った先の、手前に緑がある物件がそれです。 国立天文台のすぐ脇、野川も徒歩圏内のこのエリアは、駅からの距離はあるものの、なかなかの人気エリアらしい。 前回と違うのは、既に建物が建っている中古物件付きということ。 こちらはリビング。 天井が高く

          実際行ってみたvol.2

          実際行ってみたvol.1

          前回、なぜビルを購入することにしたのか、その理由を簡単に書きました。 (前回の投稿からだいぶ時間が経ってしまったので念のため。。) 百聞は一見に如かず、実際にいくつか物件を見に行ってみました。 私たちが探すにあたって、何となく基準にしていたことを整理すると、 ・立地1:国分寺崖線の崖地にある見晴らしの良い場所 ・立地2:駅からの距離は問わない(自宅兼事務所とし通勤がないので) ・立地3:駅からの距離より敷地(建物)の広さを重視 (むしろ

          実際行ってみたvol.1