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工事編_漆喰ワークショップ②(当日編)

材料の購入、下地プライマー処理などの下準備は前日までに自分たちでやっておき、いざワークショップ当日!


ワークショップ1日目

ワークショップと言っても、狭い室内のため、同時に作業ができるのは5〜6人が限度。(コロナ禍というのもあり、あまりの密は避けるようにしました。)
SNSで告知し、有難いことに集まってくださったのが、私たち3名以外で3名、の計6名!
まずは今日の目標は地下の、漆喰の下地材(漆喰が剥がれたり割れたりしにくくなるような効果がある。)を完了させること。

コテだけでもこの数!この種類!ありがたや〜
カーボンが入った下地材を水と混ぜてペースト状にして使う
会長さんが一人一人に手ほどき
おぁ 下地なのになかなか良き 
下地といえコテを使うのでコテの練習としても良い
できたばかりの1階で休憩タイム

商店会長さんが私たち含む一人一人にコテの扱い方を教えてくれます。
このコテの扱いがなかなか難しい。
ペースト状の材料を大きいおたまみたいなものでコテ受け台にのせ、それを塗る量だけコテですくいとって、出来るだけ均一の厚さになるように塗る。
慣れるまでは、コテですくいとる量やコテを返すスピードや方向が掴めず、ボトボト下に落としたり撒き散らしたり。。
コテですくいとる、という練習をひたすらした後にようやく壁に塗ることができるようになります。
大変なんだけど、コツをつかんでくると結構楽しい(気持ちいい)。
普段パソコンに向かって指先だけを動かしている私たちなので、特に、体を使って集中して無心で作業できる、その気持ちよさはみんな感じてくれたのでは無いでしょうか。


下地塗り完成
階段周りも

こうして1日目のノルマ無事達成!

ワークショップ2日目

今日はいよいよ仕上げ塗りである漆喰を塗っていきます。
今日も午前だけ午後だけの人も全部合わせると、私たち3名以外で6人も集まってくれました。
昨日の下地塗りと要領は大体同じなので、新しい参加者にはまた同じようにレクチャーがあり、その後続々と塗り進めてくれました!

まずは大量の漆喰粉と水を混ぜるところから
かわゆい女子も参戦♡
慣れてきた私たちは細かい角などを押さえて行く
お昼はお寿司とって食べたよ 腹ぺこ
なんか塗ってる様子も様になってきた、、、

1日中の作業(私たちは2日連続)なので、後半はもうぐったり。。。w
自分たちの体力のなさを痛感すると共に、お手伝いに来てくれた人への感謝が溢れる。。。まじで自分たちだけでやってたら大変だった。。

ワークショップ3、4日目_色漆喰にチャレンジ

週を跨いで 次の週末、ワークショップ3,4日目。
前回、たくさん来てくれたのは大変よかったのだが、少し空間に対して人が多すぎて、持て余してしまう場面あり。
今回は、特に仕上げも綺麗にしたいので、少数精鋭、慣れたメンツを個人的に召集し、進めていきました。

寝室なので、養生は念入りに
階段のところまで養生 これ地味に大変

地下と違って、4階は寝室として使う室内。(地下は基本土足。ある程度ざっくり使えた。)まずは他の場所を汚さないように養生を念入りに。
そして、地下同様、まずは下地塗りで3日目終了。

下地塗り完了したところ
照明器具とかスイッチとかあるからこれが大変
今回はガッツリ作業したので途中経過の写真がない。。
コテはこまめに洗う そうしないと固まって使えなくなる
洗われて並ぶコテも愛おしい

4日目は、いよいよ配分を入念に検討した色漆喰塗り本番!
配合を決めたとはいえ、少量で作るのと、大バケツに大量に作るのとは勝手がかなり違うので、なかなか手間取りました。。。
がなんとか材料を練り、あとはもう運任せ!


材料は地下で混ぜて4階に運ぶスタイル

今までと違ったのは、天井の塗りがあったことです。
一部小上がりになっているので、天井は比較的手が届きやすいとはいえ、脚立に乗って上を向いての作業。
漆喰を顔や体に浴びながら、なんとか塗っていきます。
個人的に、毎朝一番最初に目に入る天井と壁。
出来るだけきれいに仕上げたい!気合が入ります!
(実際のところ、ほとんど最後はプロ級の商店会長さんが押さえてきれいにしてくれましたw)

また途中経過写真なし 塗り終わった直後 まだ色が濃い

材料の配合に手間取り、作業が終わった頃にはかなり暗くなっていましたが、なんとか1日で完成!!
塗りたてはまだ多く水分を含んでいるのでかなり濃い色で、不安になりましたが、
一晩空けると、大分乾いて色も落ち着いてきました。

濃いところはまだ水分量が多い
光の当たり具合でも色が変わって見える
むむ〜苦労した甲斐があってなかなか良い仕上がりに

ワークショップをしてみて

地下2日、4階2日の合計4日間のワークショップ。
延べ20人近くの人と一緒に作業をしました。

まさに和気藹々、ああでも無いこうでも無いといいながら、同じ作業なのだけど、個人個人で手を動かしている。息を合わせての共同作業では無いけれど、同じゴールに向かっている。こういう行為の尊さを感じる。
初めましての人同士が多かったけれど、この空間にいると自然と話すし、さらりと仲良くなっていく感じは、とても心地の良いものでした。
何より、脳味噌も使うけど、体を動かして、汗をかき、最後は自動的に手が動いているような状態。
ある意味空っぽになる身体が、きちんと疲労する健やかな達成感で満たされていくような。
昔から建築のもつ共同性(コモン?)の役割みたいなものを肌で感じる機会になりました。

お手伝いしてくださった皆さん、そして何よりここまでの道具と技術を貸してくださり、ここまで付き合ってくださった商店会長さん!
本当にありがとうございました!

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