見出し画像

まずはやってみることが起業の第一歩

昨日、BookS&Appsに、しんざきさんが、こんな記事を投稿されていました。しんざきさんの文章はいつも柔らかくて、ジェントルマンで、好きです。(今日はしんざきさんに影響されているので、私も文体がやわらかいです)

私の起業理由

私自身、小売店むけのコンサルなので、起業家全般のサポートをしているわけではないのですが、

・女性
・ふわっとしたニュービジネス

をしたい人向けの創業支援のセミナーの講師に、呼んで頂くことが多いです。

私自身ラッピング教室という「ふわっとした」ニュービジネス出身で、17年も続いているのが珍しいからだと推測しています。

創業セミナーは、創業「したい人」が対象なので、お勤めの参加者も多いです。自己紹介の時によく聞くフレーズが

「二年後くらいに開業したいです」

というもの。
※実際に2年以内に開業する人は1割くらい。体感です。

実際本当に開業しようとしている人・出来た人は、すでに副業や趣味といってもガチでやっているので、本気で今の仕事を辞めたい!!絶対これで食っていくんだ、というステップアップとしてセミナーに参加しています。

私自身は何度も書きますが、ラッピングが好きでたまらなくて起業したわけではなく、リストラされて、その時点でラッピングの資格しかなかったので、

「また職探しして面接行くのもやだな」

と思ったので、フリーターではなく、ラッピング講師(個人事業主)と名乗ることにしただけであり、あんまり講師として役立つアドバイスは出来ないのですが。リストラされた会社に勤めている間に、副業でラッピング教室をやっていたので、それがきっかけになりました。

だから、まだ趣味レベルで、副業とも言えない人には

「まずはやってみたらいいよ」

という話で、ネットショップだったり、お友達に体験モニターになってもらう話をするんですが、実際にやる人が少ないんです。

で、しんざきさんの記事を見て、これか!というのを理解しました。

人は全体が把握出来ないと、ハードルが高く感じてしまう

しんざきさんは文中でこうおっしゃっています。

これは誰にとっても同じだと思うんですが、「全体が把握出来ないけどなんとなく大変そう」という作業に手をつけるのって、凄くハードルが高いんですよね。
要件定義が適当で全体像がよく分かんないプロジェクトとか、基本近寄りたくないじゃないですか。
タスクリストが何十行もあるけど細部は全く分からないとか、考えるだけでも胃が痛くなる状況です。

なるほど。あの子たちは「起業」は全体が把握出来ず大変そうと思っていたのか。そう思うといろいろ納得です。

私は、頭がよくないので、とりあえず本能で、やってみよ!という感じなのです。基本、自分のことに関しては丁寧な下準備ができません。(お客様のだったら、やります)

普段まともにお仕事をしている人や勉強をされている方は、1をやったら2,3をやったら、4というような思考(&仕事)ですよね!

であれば、起業するには1000くらいのタスクをやりこなさないといけないのでは、と感じていそうです。

完璧じゃないといけない、という囚われ

更に、「こんなもの見せたら「雑過ぎ」と思われるんじゃないか」という品質に対するこだわり。
勉強とおんなじで、「間違ったものを提出したくない」という意識が強いから、「完成品」でないものを作ることに凄く抵抗があるわけです。
その点も次女の手を遅くしている要因であるように思えました。

数年前。3年連続で、京都・長岡京市で創業セミナーの講師をさせていただきました。ある時のテーマがハンドメイドで起業する、というものだったんですね。

講座内では、作品を持ってきてもらったり、ちょっと模擬ディスプレイをしてもらったこともあったんですが、確かにそういう傾向がありました。

「自分よりもっとうまい人もいる」
「こんなものに値段をつけて売って良いのか」

など。個人面談などをしていても、そういう話が出ました。

とりあえず売ってみて、売れなかったら考えればいい、ということを説明しましたが、なかなか受け入れてもらえず、「完璧な準備を!」と思っていた方が多かったです。(創業セミナーなんだから、そりゃそうですよね)

ちなみにこういう時は一つ鉄板の解決法がありまして、「取り敢えず適当でいいから全体をざっと作ってしまう」「細部は後から詰めながらレビューを繰り返して品質を上げていく」という方法です。
いわゆる「Quick & Dirty」ですよね。
汚くってもとにかく「成果物」「全体像」があると、そこからイメージをふくらますことも出来るし、更にそれを改善していくことも出来る。
ものがあるから要件も固めやすくなる。
「取り敢えず提出することは出来る」ということからストレスも下がるし、それ以降の心理的なハードルも低くなる。
仕事でも勉強でも文章書きでも、いいことずくめなわけです。

このときのテーマは、ハンドメイドを作ることではなく、ビジネスを始めるには、ということだったのですが、あの頃この記事を読んでいたら、

「とりあえず始めてみようよ!」

という雑なアドバイスではなく、もっと親身になったアドバイスが出来たのになーと思って、さすがしんざきさん、と感心しております。

私自身、クイック&ダーティ、という言葉は、今回始めて知りました。

ただ、そこに躓いたことがなかった私は、無意識でクイック&ダーティ、をやっていたようです。

単にせっかちで早く手をつけたい、というのが一番で、決して褒められたものではないのですが。

私はいつも、やってみたいことは、ざーっと全体像を作って、とにかく一秒でも早くやり始めます。そして周りの反応や、自分のしたいこと、数字(収入・いいね・フォロワー数)などを見ながら、改善していきます。

このnoteも、今の仕事の他に、ライターの仕事ができたらいいな!と思ってはじめました。プロから見たら、テーマもバラバラ、文体もバラバラ。

思いだけでデータ分析とか全然できてないじゃん、と思われているかもしれません。ただ、私はとにかく始めてみて、どういうところが足りていないのかも見えるし、友人からもフィードバックもらえるし、やってみてよかったなと思います。

結論、やっぱりまずは始めてみよう

起業なら、専用のツイッターアカウントを作るとか、売りたいものがあるなら、ネットショップのアカウントを取るなど。

写真を撮って掲載文を考えてからじゃないと、アカウント取れない、と思ってたら、一生できません。

まずはアカウントを作って、投稿してみる。1枚の写真でも上げてみる。

すると、「ぜんぜん見てもらえない」とか「意外とアクセスがある」など分かってきます。

そこから「じゃあ、次はどうする?」

となってビジネスが回ってきます。

とにかく始めちゃえば、見えてくるものが多い。時間は経てば立つほど、ライバルや競合が出てくるし、新しいサービスやツールもでてくるので、「完璧」なんて永久に来ません。

なので、起業したいけどなーと数年言い続けている人に向けてお伝えしたいのは、とりあえず始めてみて、トライアンドエラーを繰り返しながら、事業にしようぜ!という話です。

私もそんなかんじで、いつのまにかPDCA回して事業になってたので。

なんでこんなことを書こうとしたかというと、昨夜、バンドマン時代お世話になっていた方から、補助金申請の相談をいただきました。

まず自力た書いてみた!というのが偉いなーと思い。そして、私のちょっとしたアドバイスで「もっと書いてみるわ!」と言っていただけたので、この人の補助金は通るだろうな、と確信したからです。

まずはやってみる、いいと思います。

ちなみに明日は、日本政策金融公庫 神戸創業支援センターさんのオンラインセミナーで、スピーカーとして登壇させていただきます。

まだお申込み出来るようなので、よろしければ、女性の起業家さん、お待ちしております。

女性経営者の体験談から学ぶ~ピンチをチャンスに!
~コロナ禍を乗り越える工夫事例~

第1回 5月28日(金)14:00~16:00 
スピーカー 木田聖子さん(保育園)
スピーカー 小林れいさん(小売店コンサル・ラッピング講師)

第2回 6月 4日(金)14:00~16:00 
スピーカー 福永友香さん(コワーキングスペース)
スピーカー 西﨑久美さん(飲食店)

▼お申し込みフォーム

▼PDFのチラシはこちら


小売店のブランディングから一歩踏み込んだ、理念や想いを形にするお手伝いをするコンサルティングをしています。店舗ディスプレイ、POP、ラッピング、ライティングで見せる発信のコツをお伝えしています。