そりゃポニーより馬の方がいいか。

先月車を買った。"車"とはなかなか不思議なものでこれまで数多くの人が虜になってきた。その魅力はただの"道具"としての魅力に留まらない。小さい子に"はたらくくるま"がウケるように、もしかすると人間は"車を魅力的に感じる"ようにプログラミングされているのかも知れない。

自分で始めた話の腰を折る事になるが僕は車に殆ど興味がない。もちろん車は便利なもので常にその恩恵を受けている。しかしそれはあくまで道具としての魅力。それ以上の魅力を感じる事ができない。

そのせいで車を買う時ちょっと困った。なぜなら

めちゃくちゃどれでもいいから

車屋に行って店員さんが「どのような車をお探しですか？」と聞いてくれた。「軽の中古車で！」と答えた。これが答えとして不十分なのは自分でも分かっている。そんなん無数にあるわ。絞れるか。ただ僕の要望はこれだけなのだ。

結局店員がおすすめしてくれた車にした。記念すべき初めてのマイカー選び。そこに自分の思想は無かった。

正直車なんて走るならそれでいい。よっぽどダサいやつじゃ無い限り。別にずっと中古の軽でいい。しかしこれはあくまで"自分が乗るなら"の場合である。

例えデートの時、車で待ち合わせ場所まで迎えに行くとする。その場合、車はおとぎ話で言うところの馬だ。

中古の軽はポニーだ。やっぱり白馬に乗って迎えに行きたいよね。

ゆくゆくは白馬を飼いたいです。