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産業ロボットは10年で倍増!年間導入台数が50万台突破する未来とは?

皆さん、世界でロボットが何台導入されていると思いますか?

こんにちは。

結構前の話ですが、事務所から近くにあったモスバーガーに行くと、レジに「ゆっくりレジ」というスペースがありそこにロボットがいました。

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その時は「ヘェ〜」くらいの感覚でしたが、いわゆる「遠隔ロボット」でした。何がゆっくりなんだろう、と思ったら結構会話をしてくれるやりとりができるロボットで、私は急ぎで横のレジを使っていたのですが同じタイミングで利用している方の状況でなんだかほっこりしました。

暮らしにだんだん密接に関わってきているロボットですが、面白いニュースが入ってきました。

国際ロボット連盟(IFR)は2024年に世界の産業用ロボットの年間設置台数が50万台を超える見通しを明らかにしました。ファナック社や安川電機社などの日本メーカーがこの年間導入台数を牽引しているそうです。

ファナック社といえば、先日も取り上げた「黄色のGoogle」とも呼ばれる優良企業ですね。

今日はその内容についてご紹介します。

国際ロボット連盟 IFRとは

国際ロボット連盟IFR(International Federation of Robotics)とは、世界中のロボットの統計調査や利用促進、規約などを取りまとめる団体です。

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ロボットについてリサーチをしながらロボットにベネフィットを追求し、各種自動化に向けたプロモートしていく団体となり、世界のロボット動向を把握するには有用な情報ソースと言えます。

そんなIFRがこの度、世界に導入される産業ロボットの年間導入台数、2024年に50万台に到達するとリリースしました。

世界の産業ロボット導入台数 2024年に50万台到達

IFRが発表しているWorld Robotics2021によると、

While the way we live and work has changed more in the past year than in the previous 30, the underlying trends driving that transformation haven’t changed – they’ve simply accelerated with the pandemic.

ここ30年で我々の生活や仕事は劇的に変わってきているのに、どこか変わりきれていない技術があった中で、2020年2月から始まったコロナがこの変化を加速させた、と。

中でも2019年比で2020年は0.5%のsales増、約383,545台が新たに導入されました。

地域別に見ていくと、アジア全体が+7%、中でも中国が+20%、台湾が+14%と驚異的な伸びを記録しました。市場自体も中国は非常に大きく今後も伸びることが想定されるでしょう。

特に中国ではJD.com のフルオートメーション倉庫の例にもあるようにどんどん事例が出てきていますね。

日本は10%、イギリスが8%とコチラも非常に伸びた2020年でした。

一方、苦しんだのはヨーロッパとアメリカ。コロナウイルスの影響もあるでしょうが、-8%、-17%と両者ともに打撃を受けました。

これにより、累計導入台数は2020年末時点で前年比+10%の300万台に到達することになりました。

この伸び率を継続していくと、2021 - 2024年の年間導入台数の伸びを見ると、2024年には年間導入台数50万台に到達する見込みだそうです。

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年間50万台、累計300万台の産業用ロボットってどんな規模?

以前の記事にも上げましたが、各国でのロボット導入はコロナウイルスの影響も相まって加速しています。

UNFPAが1978年から毎年発表している「世界人口白書」によると、現在世界の人口は78億7500万人。私が子供の頃は60億人という覚えからするとものすごく増えている印象です。

そこからいくと産業ロボットは10000人の人間に対して4台のロボット程度の存在なのでまだまだ自動化が測れている、というのは難しいでしょう。

年間50万台増加のロボットに対して、昨年の世界での人口増は8000万人とまだまだ乖離がありますが、その差は徐々に縮まりつつあります。

未来を予想せよ

ロボット導入がどんどん進み、いずれは人類の生存数よりもロボットの総導入台数が多い未来がいずれ来るかもしれません。

自動化を進めながら、何が求められているのかを感知しながら、必要な情報発信をし続けて参りたいと思います。

何か御用命ありましたらご連絡ください。

では。


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