見出し画像

休職中に読んでよかった本@メンタル休職中 #23

復職に向けた動きが出てきたところですが、休職中に読んで良かった本を、自分のメモのためにこのnoteに記載します。

本としては複数あるのですが、複数の本について書くと自分の性格上煩雑になりそうなのでまずは1冊。

『苦しかったときの話をしようか 森岡 毅 著』

USJを復活させた有名なマーケッター森岡さんの著作です。
休職に入ってすぐのころにはさすがに、この手のビジネス寄りの本は読めなかったのですが、ある程度体調も落ち着いてきたあたりからビジネス書・自己啓発的なものも読めるようになってきました。

ストーリー的には森岡さんが娘さんにあてて、就活を起因として”働くこと”について書きとめた内容です。文章も平易であり読みやすく、そして森岡さんの考えがはっきり伝わる内容で、40代の私にも刺激を受けられる中身でした。特に”働くこと”に悩んでいる休職中の身としては。

本著の本質的ではないが(電話が苦手ということへの勝手なシンパシー)

何より、良かったと思えたのが、あの森岡さんでさえも、メンタルダウン寸前まで追い込まれた経験があったということが、リアルに描かれていることです。本著の目的とは違うのかもしれませんが、メンタルダウン中の私には印象的でした。もちろん、森岡さんが若かりし頃の話なので今の私の立場とは大きく違いますが。

その頃の経験があって、今でも電話が苦手だそうです。「電話が鳴ると瞬間的にブルーな気分になることが本質であることは否めない」とのこと。「電話は常時サイレント設定にして基本的には出ないことにしている」とのこと。

まさに、休職前の私の状態。私の場合、電話が鳴れば吐き気まで襲ってくる状態でした。メールやら他コミュニケーションツールが発達しているこのご時世に電話がくるときは、トラブルまたは面倒な相談・依頼しかないと分かってしまっていたので、電話が鳴るだけでただただ苦しい状況でした。
これは正直、復職しても変わらないと思います。
私は電話が嫌いです!大嫌いです!!
でも森岡さんも同じ状況であると聞き勝手に安心しちゃってます。

自分の軸をもつこと

自分の人生をコントロールするのは自分自身ということを、キャリアという点で語ってくれてます。
まさに、うまくコントロールしきれていない私ではありますが、今おきている現実&環境を受け止めながら自分の軸を再度探してみたいと思えてます。
実際に転職サイトに登録するにあたり、自分の職歴をしっかり振り返ったときに自分の職能って何なんだろう?って考えさせられました。会社の歯車で、企業内スキルしか得てない自分に気づかされてます。
もう、40代。遅いことは重々理解しつつこれからの人生での軸を問いかけてみたいと思った1冊でした。

「中身(WHAT)」を考えられるように

中堅→管理職になる中で、HOW(どのように)ばかりを考えていたことに気づかされました。
どのように上司・幹部に伝えるか?
どのように部下・後輩に伝えるか?
どのように上手く進めるか?
どのように資料を作るか?
どのように波風たてずに進めるか?
どのように・・・・・
WHAT(中身)は上からおりてきたものや、誰かが考えたであろうものを、HOW(どのように)さばくかに費やしてきました。
だからうまく自信を持てないまま日々を過ごしていたのかもしれません。
復職後に”WHAT(中身)”を考える機会や職務に当たれるかは不明ですが、小さなWHATでも自分の頭で考えるようにしたいと思わされてます。
もちろん、会社以外の領域でも自分のやりたい軸が見いだせたら、自分自身の中身(WHAT)も磨くために外に飛び出してもいいのかもしれない。
そう思ってます。


自分が本著を読み、どのように感じて、考えたのかを思うがまま書いたので文脈として意味不明なところもあるような気がしますが、自分のアウトプット中心に書いてますので、その点ご容赦ください。

もっともっと気づきはあったし、もちろん同意しきれないところもありました。それを書き続けると、自分の要約力・文章力では心もとないのでこれくらいにしておきます。
とはいえ、少しでも読了後の感想をアウトプットしてみることが自分の血肉になっている気はしているので、こんなアウトプットも時にはしてみたいと思います。



以下は、私自身のメモとして書き写したものです。いわゆる読みながら線を引っ張ったところを、今回あらためて抜粋してみたものです。

・自分の人生をコントロールする”選択肢”を握っているのは実は自分自身しかいない (P10)
・君が真っ先に悩んで、そして最後まで集中して考え抜くべきなのは、君のキャリアにとって重視すべき「軸」なのだ(P27)
・成功は必ず人の強みによって生み出されるのであって、決して弱みからは生まれない(P32)

・会社と結婚するな、職能と結婚せよ(P36)
・意志をもたない上に、良くも悪く”ゆらぎ”のないAIは、仮設を立てることが苦手だからだ(P38)
・会社から言われた仕事でまんべんなく薄く分散して、5年や10年経った先に、君は何らかのプロになっているだろうか?「私はどこに勤めている」と言える人にはなれても、「私は何ができます」と言える人になっているだろうか?(P41)

・生涯年収などの経済的成功の度合に最も送還するのが知力の格差だ。それはすべての生物の中で人間が人間たらしめている最大の特長が知力だからであろう(P53)
・資本主義は「欲」を本質とし、「競争」が主な構造だ。そこに先述した「人間は平等ではない」という真実を重ね合わせると、君の生きているこの社会がより明瞭に理解できるようになる。(P60)
・資本主義社会においては、(中略)、自分の24時間を使って稼ぐ人と、他人の24時間を使って稼ぐ人。前者を「サラリーマン」と呼び、後者を「資本家」と呼ぶ。(P61)
・社内評価だけで喜んでいてはダメで、転職するしないにかかわらず、自分が外に出るとどのくらいの値段がつくのか、有力なヘッドハンター数人と繋がって定期的に話を聞いておくべきだろう(P80)
・パースペクティブの中に囚われるとはそういうことだ。認識していないものは、そこにあるのに見えないのだ(P81)
・そもそも情報とは、人の知性があって初めて意味を持つようになる(P88)
・市場の需要は、大きな目でみると必ず消費者のプレファレンス(相対的な好意度)に従う(P92)
・自分の目的に合致するかどうかが重要なのであって、目的に合わない就職や転職ならば、どれだけ業績が良い企業に入っても意味がない(P103)

・「貴方が人生で達成したいことは何ですか?」(P111)
・具体的な”こと”から発想するのではなく、”どんな状態”であれば自分はハッピーだろうかという未来の理想”状態”から発想すること(P112)
・戦略を立てる際に最も重要なのは、己の「資源(ビジネスでは、ヒト、モノ、カネ、情報、時間、知的財産の大に6つ)をどう認識するかだ(P117)
・”強み”とは、自分の「”特徴”とそれを活かす”文脈”がセット」で初めて発揮される(P118)
・社会との関わりで気持ち良かった文脈(≒自分が好きなことをしている文脈)(P119)
・ナスビがナスビだとわかっていることは非常に大切だが、実はそれが一番難しいのだ(P142)
・できるだけ早いうちに、できるだけ頭が柔らかいうちに、スキルを高める挑戦を意図的に選ぶ旅を始めるべきだ(P148)

・「伝え方(HOW)」よりも「中身(WHAT:何をつたえるか)」こそが、遥かに重要な意味を持つ(P152)
・コミュニケーションはマーケティングそのものだと思う。結局は、誰に伝えるのか(WHO)→何を伝えるか(WHAT)→どう伝えるのか(HOW)の順番で考えるのが正しい(P154)
・自分自身のブランドである「My Brand」を予め設計しておくことだ(P156)
・WHATはブランドの”価値”を規定する。購買者がそのブランドを買う本質的な理由がここで定義されなければならない。その価値のことを、ブランドの”便益(ベネフィット)”という。消費者はどれだけ理屈を並べようが、本質的には”情緒的に”意思決定している。したがって、WHATは目に見えないことがほとんどだ(P172)
・「RTB」というのは、WHATに含まれる需要極で「Reason To Believe」の略語を指し、ブランドの便益を信じさせるための重要なドライバーとなる(P174)
・ブランド・エクイティ・ピラミッドに書かれた自分とできるだけ一貫した行動をとることだ。24時間、360度、365日、徹底的にそうする(P194)
・そのようなキャリアの目的を掲げるのであれば、『積極的な転職』というオプションは常に君のパースペクティブの中に入っていなければならない(P203)
・職能はただ増やすのではない、職能を増やすコツは”シナジー”を狙うことだ(P208)

・人が弱点を克服できるのも、すべきなのも、その人の強みとなる特長の周辺領域だけだ(P278)
・究極の”弱点”との向き合い方が必要になる。君も、人の力を活用することで問題を解決する術を身につけなくてはならない(P279)
・人の特徴をよく理解して、特に大事にしなければならないのは、自分と似た人間ではない。人は無意識に自分と似た人間を過剰に評価する傾向がある(P281)
・変わりたいときに、うまく変われるコツとは何か?それは最初からすぐに変われないことを覚悟して、時間がかかることを織り込んで、変わる努力を継続することだ(P286)

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

109,902件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?