「ひとりでできるもん病」の僕が、初めてメンバーを採用して気づいた事実。
「なんでも一人で完結しようとしてしまう」
「自分の力で成功させたい」
「人に頼ることは甘えだ」
僕は昔から「ひとりでできるもん病」を患っていました。
「ひとりで全部やり切ることが偉い」「人に任せたり頼ったりすることは甘えである」という考えを持っていたんです。
しかし、その考えは新メンバーの採用経験から、大きな間違いであることに気づきました。
メンバー採用後に数字が急に伸びた
現在僕はタイでメディアを立ち上げています。
今は3人のチームで僕以外の2人はタイ人メンバー。現地の人に向けてタイ語で情報を発信しているため、どうしてもタイ人スタッフの力が必要になります。
あるとき、メディアの過去の数字を振り返っていました。
約5ヶ月前にメディアを立ち上げましたが、初月はなんの手応えもなく、日本のやり方でごり押ししても、ダメなんだなということを痛感していました。
そこでタイ人メンバーを1名採用し、タイの文化やよく読まれるメディアなどを教えてもらったり、実際に記事を書いてもらったりしていると、数字が急にグンと伸びたんです。
その数月後にまたタイ人ライターを採用したら、また数字が安定的に伸びました。
いずれの場合も新メンバーの採用後に、数字が大きく変化しているんですね。
手が届かない分野や領域、自分の力ではどうしようもないときは、人に頼る、集めることが大事だということを改めて実感しました。
また採用後も、自分がやるよりも、メンバーに任せた方がクォリティの高くなるタスクはどんどん任せるようにしました。
果たして自分の本当の役割とは
メンバーにどんどん任せるようになると、それまでやっていた仕事がなくなっていくので「自分の本当の役割」について考えるようになります。
「自分はタイ語も書けないし喋れないけど、彼らができなくて自分にできることとは何か」と自分の役割を明確に意識し始めました。
それ以降、チーム各々の責任範囲や役割が明確になり、チームが円滑に回るようになってきました。(また規模が大きくなるとまた難しい問題が出てくるかもしれませんが。)
「ああ、これが組織か」とこれまでチームや組織、会社に対して、漠然とした概念がありましたが、最近はそれがより明確になってきた気がします。
本当にいいものを作り出すためには「ひとりでできるもん病」を直さなければいけないし、自分の役割を明確にすることも、成果を出す上で重要なんだなと感じた、タイ立ち上げ期の話でした。
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