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自然に囲まれ菊池渓谷近くの窯元でオンリーワンの器づくり~陶芸体験~

いつも読んで頂きありがとうございます。
さて、今回は陶芸体験…。
一度はやってみたいと気になっている方多いのではないでしょうか。私もその一人です。菊池渓谷にほど近い、山の中にひっそりと佇む窯元で、喧騒を忘れて静かな時間を過ごしてみませんか。

有紗窯への行き方

菊池市内から、国道387号線を菊池渓谷へ。
国道沿いは6月は紫陽花が咲き誇り、秋には段々畑も見られたりと様々な表情を見せてくれます。
この道をまっすぐ日本森林浴の森百選・日本名水百選・日本の滝百選などに選ばれている菊池を代表する観光名所「菊池渓谷」へと進みます。
菊池市内から車で15分。右側に「有紗窯」と書かれた小さな看板が見えてきます。菊池警察署 水源駐在所が目印です。ここから右へ、山手にどんどん登っていきます。

右の山手へ進んでいきます。

すると、かわいらしいピンクの「有紗窯」の看板が見えてきます。
ここが自然の中に佇む窯元です。ちなみに娘さんのお名前が窯元の由来だそうです。

有紗窯入口のピンクの看板
振り返ってみると、結構登ってきました。

有紗窯外観と陶芸作品紹介

こちらが有紗窯

とっても大人しい看板犬はいつもはケージの中にいるそうです。

早速中へ。

作品がたくさん

作品を作っていらっしゃるのは、優しいお人柄が滲みでている元田さん。お花をモチーフにした柔らかな作品や芯が通ったような凛とした作品を手掛けていらっしゃいます。
作品が並べられていたので少しご紹介していきます。

菊池を代表する桜が特徴的なかわいい陶器
釉薬のかけ方で味わいも変わるようです
花瓶
白の陶器も

作品を見ているだけで芸術に触れているようで豊かな気持ちになります。
こんなに素敵な作品はできないかもしれませんが、初めての陶芸体験に期待感がとても高まりました。

初めての陶芸体験 ろくろor手びねり

体験をするのがこちらのお部屋。体験は電動ろくろと手びねりの2種類から選べるそうです。
「手びねり」は、粘土を指先で伸ばしながら形を整えていく技法。
「電動ろくろ」は、電気の力で動かす回転可能な円形の台に陶芸粘土を乗せて、足踏みペダルで回転数を調整し、その台を回転させて成形します。
実際に作ることが出来るのは、ご飯茶碗、マグカップ、フリーカップなどだそうです。

実際に体験をする場所

私たちは憧れの「電動ろくろ」を選びました。

セッティング完了した状態で準備をしていただけていました。

ちなみに手びねりを選ぶとこんな感じで出来上がります。

左が窯入れ前、右が出来上がった状態。出来上がりの色合いは選べます。
平のお皿を作ったりと思い思いの物が作れます。

電動ろくろで体験するとこのような感じに仕上がるそうです。

模様も付けることができます。

体験スタート

早速電動ろくろの前に座って未知の体験がスタートです。

電動ろくろ

この中央の土が、自分の器になるかと思うと、わくわくしてしまいます。
土は信楽と唐津のもの白土・赤土をブレンドしたものだそうですが、土は奥深く、何千何万通りの組み合わせにもなるんだそうです。
季節や気温などでもブレンドの仕方が変わってくるそう。

まずは、ろくろの使い方から教えていただきます。ろくろ横のペダルを踏むと土台が回り始めます。緩めるとスピードが落ち、離すと止まります。車のペダルと要領は同じです。恐る恐る踏むより、思ったより踏み込む方がよさそうでした。

右下のペダルを踏んでろくろを回転させます。
使い方をレクチャー。踏むと回って動きます。

動き始めたら、回転する土を掌で優しく包み込むように覆い、両親指で中央に穴を開けていきます。この作業はコップの場合でもお皿の場合でも同じ工程になります。

始めは恐る恐る…結構勇気がいりました。
掌には力を入れず、親指に全集中です。

ある程度まで窪ませたら、両親指をクロスさせ、中指と中指で窪みの下から上へスーッと指の腹を土の側面にあてながら、ゆっくりと上へ滑らせ窪みを広げていきます。中指がズレないことがポイントだそうです。

親指をクロスさせて中指をつけるこんな感じです。

上に行く程、指が遠心力で持っていかれるので、気をつけながらそっと抜きます。どうしても上の方で力が入り、薄くなるので、下側も思いっきり薄くするイメージで力を調整していきます。

根気よく少しづつ薄くしていきます。
ある程度ペダルを踏んで回転させた方がいいそうです。
たまに補助していただきながらどんどん深く中央を窪ませていきます。
優しく教えて下さる窯元さん

水に手を濡らすと滑りが良くなりますので、時折指を濡らしながら進めていきといいそうです。これを何度も何度も繰り返していきます。これがなかなか難しい。力を入れ過ぎないよう、でも力を加えて綺麗な形に仕上げていきます。最後に指を抜く時が一番の緊張感。そっと抜かないと形が崩れてしますからです。何度も繰り返し、少しずつ形になってきました。

あとは自分の思い描く形に変えていきます。一緒に行った仲間はお茶碗を作りたいとのことで、器の下半分辺りを掌で押さえていくとこんな風に…底にくびれが出来てきます。

一緒に行った仲間はお茶碗を作っています…

私はコップを作りたいのでこんな感じに…

あとちょっと!という時にこんなことになってしまう場合も…
でも、これは失敗ではなく、閃き!新たな発見!これで完成でいいかなと思いましたが、途中でヨレてしまった場合空気が入って割れてしまうそうです。と言うわけでもう一度チャレンジ

集中して、なんとか再チャレンジ。少しづつお茶碗になってきました。

最後に形を整えて。

ほぼお茶碗になった!

糸で底をカットし人差し指と中指で軽く持ち上げて…

慎重に…

形が完成!!

お茶碗!
私はコップ!思った以上に2人とも、うまくできました。

模様をつけてオリジナル度をアップ

器の形成が完成したら、模様も付けられます。
色んなスタンプがありました。直接絵や模様を描くこともできるそうです。

かわいいトナカイのスタンプや草花などのスタンプが

私は自分で描くことはできないのでスタンプにしました。シンプルにしたかったのでこんな感じに。

花びらを少しだけランダムに足してみました。
あえて書かない!というのもあり。

釉薬は、私は緑っぽくなるイメージで、仲間は白っぽい器になるような釉薬を選んでみました。焼き上げて頂いたら後日発送頂けるそうで、本当の完成品を見るのがとても楽しみです。

体験後にはお茶で静かなひと時を

体験が終わったら奥の囲炉裏の部屋へとご案内頂き、お茶のおもてなしを受けました。趣があってどこか懐かしいようなタイムスリップしたような素敵な空間でした。いろんなお話をしたり、作品の事を聞いたり、緑に囲まれた静かな場所で喧騒を忘れ静かなひと時を過ごすことが出来ました。

囲炉裏のあるお部屋にはレトロな家具があって雰囲気がとても素敵でした。
茶器の淵の口当たりがよく、素敵な茶器で飲むと、
まろやかなお茶がより深みのあるお茶に感じました。

有紗窯 陶芸体験情報

体験料】電動ろくろ 3,500円・手びねり2,500円
営業時間】9時~16時30分
店休日】不定休
電話】0968-27-1550
有紗窯ホームページ
※必ず予約してお出かけください。

マップ(有紗窯)


まとめ

山間の静かな場所で、鳥のさえずりや緑の香りを味わいながら澄んだ空気の場所で体験する陶芸は、何も考えず没頭することができました。
時間をみつけてまでもぜひ体験していただきたいです。

有紗窯から車で10分程行くと、マイナスイオンたっぷりの「菊池渓谷」もあります。日本森林浴の森百選・日本名水百選・日本の滝百選などにも選ばれている場所で、年中通して水は15℃といわれています。夏は天然のクーラーで、水がコバルトブルーをしています。
菊池渓谷公式HPはこちら

Writing/Photo:RUMI

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