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創業3周年を迎えて~トークンエクスプレスの過去・現在・未来~前編

【はじめに】

トークンエクスプレス株式会社は、2022年10月1日に創業3周年を迎えました。このタイミングで、当社社員からインタビューに答える形で、創業のきっかけ、3年間を振り返ってみての想い、今後の当社の抱負などについて振り返る機会がありました。そこで伝えた内容を、社員がまとめてくれたので、この場を借りてその内容をご紹介させていただきます。

起業の理由・きっかけ

キャリア観を変えるほどの強烈な経験

30歳の時、MBAを取得すべく、スペインの大学で勉強していました。そのプログラムの一環として訪れた米国サンフランシスコで、少し大げさに言えば世界の見方が転換するような強烈な体験をすることになります。

そこでは、Airbnb、Uberなど、今や世界的に認知されているような企業が、明確な世界観をもって社会の課題解決を目指し、それまでになかったような発想や仕組みを用いてビジョンを実現していく様子を見ることができました。こうした企業を目の当たりにして、個人の持つビジョンは実現できること、むしろあらゆる手段を駆使してそれを目指すべきだということを教えてもらったように感じています。

余談になりますが、MBA取得を目指したもともとの目的は、国際機関で開発支援の仕事に従事したいと考えていたため、必要な修士号を取得することでした。しかし、終了時には当初描いていたのと違う「出口」が目の前に開ける形になりました。

自分独自のビジョンを実現する形

私自身のビジョンをどのように実現するかについて、色々な選択肢を考えるようになりました。新卒以来お世話になっていた国際協力機構(以下JICA)から、創業間もないコンサルティング会社への転職も経験しました。その結果見えてきたのは、自分の実現したいもの、ビジョン、そのために必要な事業イメージが明確にあり、既存の組織に所属するなかでは実現が難しそうな場合には、自ら事業を始める選択肢が最適ではないか?ということでした。 

当たり前のことではありますが、会社や組織では、どうしても株主や経営者のビジョンが優先されます。自分のビジョンに忠実な事業は、自らリスクを取って作っていく必要があります。

そこで、起業という形を考え始めたわけですが、まず、異なる強みを持ち、ビジョンを共有できる仲間たちとのチームを作ることで、自分一人で事業を立ち上げるよりも大きな「インパクト」を生み出せると考えました。当社のバリューの一つに、"To go fast, go alone. To go far, go together."がありますが、創業当時からの価値観が反映されています。
また、そのチームの「カタチ」(組織形態)として、非営利組織も含めた様々な選択肢の中で、株式会社という形態が、組織として持続的な形で目的を達成するためには優れていると考えました。

JICAに勤務していた時、持続可能な社会の実現に向けて社会に変化を起こしていくためには、「政府」や「国際機関」といったプレイヤーとともに、「企業(株式会社)」が主体的に取り組む枠組みが必要だと痛感したこともあり、企業と協業して社会的インパクトを創出するために、自身も株式会社という組織を構築するのが最適だという結論に至りました。

小さい頃からの夢

小さい頃や青少年時代、やりたいことやなりたいものはコロコロと変わっていましたが、思い返せば、「多くの人にポジティブな影響を与える仕事がしたい」「より多くの人々の暮らしをより良くするために貢献したい」という思いは常に根底にあったと思います。

今、トークンエクスプレス株式会社が掲げている「インパクトを、企業から」というビジョンには、社会に対して大きな影響力を持つ企業セクターの力を最大限に発揮して、多くの人たちにポジティブな影響を与える「後押し」ができれば、という思いが込められています。そこには、かねてから思い描いていたようなあり方が反映されていると言えます。

この3年間を振り返っての所感

起業する前に、不安はなかったか?と言われると、あまりなかったというのが答えですね(笑)。苦労したことはもちろん色々ありますが、「人並の苦労」の域を出るものではないと思っています。

一番課題だと感じ、若干想定外でもあったのは、企業が社会的インパクトを創出することについての理解がなかなか進まないことです。少しずつ、そういうことが大事だという認識は醸成されてきているものの、いわゆる財務諸表と同列の位置づけで成果を出そうと取り組む企業は、まだ多くない。やはり、企業は株主のもので、利益を追求するだけのものだという潜在意識が強く、そもそも何のために利益を上げるのか?という発想が浸透するには時間がかかるのでしょう。

良い意味で想定外だったのは、思っていた以上に素晴らしいメンバーとのチームが組めていることです。私の夢が私だけの夢ではなくなったことがとても嬉しいですね。

【前編の終わりに】

以上が前編になります。手前味噌になりますが、当社社員がきれいにまとめてくれました。ありがとうございます。

まだまだ小さいスタートアップ創業者の個人的な話に誰が興味を持つのだろう・・・とも思いましたが、ソーシャルセクターに転職を考えている方、起業を考えている方など、少しでも今後のキャリアについて考えている方などのお役に立てれればと思い、これまでの振り返りを行ってみました。

次回、後編については2週間後の更新となる予定です。そこでは今のサービスに至った経緯や、今後の抱負などについて語ったものについて掲載できる予定ですので、2週間後もご覧になっていただけたら嬉しいです。

筆者のTwitterでは、インパクトに関する企業の取り組みを紹介していますので、よろしければご覧ください。

本記事、及び当社にご関心ある方はこちらからお問い合わせください。


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