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コノカゼ
2019年1月23日 01:30
学園祭が近づき準備も大詰めになってきた頃、彼と私はだいぶ話すようになっていた。彼の当時の彼女は嫉妬が激しかったため、恨まれない程度に仲良くしていた。ある日の放課後、どんな流れだったかは全く覚えてないけれど2人でカラオケに行くことになった。彼女にバレないか不安で仕方なかったが、カラオケの個室に入ってしまえばそんな気持ちはすぐどこかに消え去った。だが、それと同時に新しい気
2019年1月21日 00:46
美容院という共通点を見つけた私たちは、目が合えば話をする友人くらいになった。それとほぼ同時期に、学園祭に向けた準備が始まった。私は裁縫が大の苦手だというのに、どういうわけか仮装部門の責任者に選ばれ、放課後は毎日衣装作りに悪戦苦闘していた。そんな私を見兼ねて、彼は衣装作りを手伝ってくれるようになった。ミシンの下糸を巻く時には必ず教室の片隅で本を読む彼を呼んだ。「なんで