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「KOMBUCHA - 昆布茶とコンブチャのミッシングリンク」と「街中で出会ったいけてる人たち」と3/12〜3/18の日記

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2023年2月よりオーストラリア メルボルンへ移住。現在はMBA取得に向けて大学院に通いつつ、Absolute MMAというジムでグラップリング/ブラジリアン柔術の練習に励んでいます。noteには、メルボルン生活をより充実したものにするため、日々をより意識的に過ごすために毎週ちょっとした文章と数枚の写真とその週の日記を投稿しています。

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今週の文章は「KOMBUCHA - 昆布茶とコンブチャのミッシングリンク」
今週の写真は「街中で出会ったいけてる人たち」
です。

今週の文章「KOMBUCHA - 昆布茶とコンブチャのミッシングリンク」

 海外のスーパーに行くとKOMBUCHAと書かれた洒落た包装の飲み物が大量に並んでいるのを目にする。パッションフルーツとかラズベリーとかマンゴーとか、結構トロピカルな味のものがほとんどで、この時点で昆布茶を想像していると脳が味を想像できなくてショートしてくる。実際に買って飲んでみると、炭酸の効いた渋めのジュースという感じで結構おいしい。自分は割と好きなので以前から旅行の際にはスーパーで1本買ってホテルの枕元に置いたりしていた。

 で、まぁきっと昆布茶を飲んだ外国の人がどこかで似た感じのジュースを飲んでそこから巡り巡ってこういうジュースをコンブチャと呼ぶようになったんだろうなと思っていたのだが、パッケージに「コンブチャ配合!」とか書いてあるものもあってどういうことなんだろうと不思議に思っていた。そんな折、先日いつものようにコンブチャを飲んでいた際にたまたま裏面のパッケージが目に入った。すると、そこにあった成分表には思い切りKOMBUCHAと書かれている。どうやらKombuchaという謎の原材料は確かに存在し、それが含まれた飲み物がKombuchaとして販売されているようだ。

成分表 raw kombucha(… wild kombucha culture…)と書かれている

そもそもコンブチャとは何なのか?

 コンブチャとは何なのか?Googleで調べるとWikipediaの「紅茶キノコ」という怪しげなページに飛ばされる。まず、この紅茶キノコは何かというと、紅茶や緑茶に砂糖を加えて発酵させると発生するゼリー状のもののことで、これがキノコに似ていることからそう呼ぶようになったらしい(紅茶キノコはキノコではない)。そして、この紅茶キノコのことを海外ではコンブチャと呼ぶらしい。

紅茶キノコ
(朝日新聞 2020/11/29『紅茶キノコ、名前変えました 分析進めて狙うは再ブーム』より)

 紅茶キノコを使った飲み物は日本では1970年代に健康飲料として一大ブームを巻き起こしたものの、家庭で培養する過程で雑菌が入ったり、発酵させすぎたものを飲んだりして体調を崩す人が増えてブームが一気に終息してしまったらしい。

コンブチャの起源

 英語でコンブチャの起源を調べると、中国の秦の時代まで遡るという話がたくさん出てくる。最初に歴史に登場するのは紀元前221年(それゆえ2月21日は世界コンブチャの日らしい)、その後シルクロードを経由してインド、ロシア、そしてスイスやウクライナなどのヨーロッパ世界へ広まっていったようだ。ソ連の家庭では流行する前から日本でいうぬか床のように各家庭で紅茶キノコ(コンブチャ)が育てられていたという話もあるし、第一次世界大戦の際にはロシアやドイツ兵が前線で飲んでいたという話もあるらしい。

コンブチャ流行のきっかけ

 コンブチャがジュースとして流行るきっかけ自体は明確にわかっていて、アメリカのGT Daveさんという男性が1990年代後半から自宅に伝わっていたコンブチャを商品として製造し始めて、それがその後健康飲料としてSNSを通じて世界的なブームに発展したらしい。このGTさんのメーカーは今でも世界最大のコンブチャメーカーでとんでもない売り上げを上げているらしい。一定のルーツを持つ家庭ならどの家庭にもあるようなものをアレンジして世界的な新しい定番商品を作ってしまったGTさんはおそらくとんでもない商才の持ち主なんだと思う。この人についてもいずれ調べてみたいと思う。

コンブチャの健康効果

 コンブチャの健康効果は「痩せる」というどう捉えればいいかわからないものから「ガンが治った」という嘘か真かわからないものまで色々言われているが、どうやらしっかり研究によって裏打ちされた健康効果はないらしい。ただ、コーラやレッドブルを飲むよりははるかに健康的なのは間違いないと思うので、巨大なマイナスをちょっとのマイナスくらいまで引き下げるという意味では健康的と言ってもいいかもしれない。

オーストラリア/メルボルンのコンブチャ

 オーストラリアではRemedyというブランドが人気で、スーパーにも売ってるし街中でもバーやレストランに看板やポスターが飾られている。パッケージにはメルボルンで30日間培養されたコンブチャを使っていると書かれており、コミュニティ意識が高く地産地消を推進しているメルボルンで人気があるのも頷ける。砂糖は使われておらず、オーガニックな材料から作られているということなので、今後もジュースの代わりに飲んでいこうと思う。

RemedyのKombucha 他にも色々な味がある

まとめ

 Kombuchaは昆布茶とは関係なく、実際は紅茶キノコというキノコではないものを元にした飲み物だった。おそらくだけど、1970年代に流行った際に取り違えられたか、日本で昆布茶を飲んだ人が「あ、こればあちゃんが作ってるやつだ」と思って勘違いしたかどちらかなんじゃないかと思う。ただ、長い歴史があるのは事実で、GTさんもなかなか興味深い人物でもあるので、今後も情報を調べてみようと思う。枕元にはRemedyのKombuchaをおいて。

参考資料

今週の写真「街中で出会ったいけてる人たち」

 今週の写真は街中で出会ったいけてる人たちです。日本人である自分から見た(しかもまだ数週間滞在しているだけなのでかなり偏っている)印象なのですが、どうしても海外に来ると個性をFlexしている(誇示している)人が多い印象になります。働いている人のユニフォームもなんかかっこいいし、服装や外見を気にかけている(綺麗な服を着ていたり体型に気を使っているというだけではない/そういう人ももちろん多いけど)人が多い気がします。今日は散歩などしている時にうまく撮れた街の人たちの写真を紹介します!

めちゃくちゃかっこいい工事のおじさん
たまたま見慣れた構図で撮れた写真
ナイキショップ横でタムロする若者
休憩中のアネゴ
ずっと自撮りしてた女の子

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