けそ

30歳でうつ病・休職を経験。仕事は営業→広告ディレクター・ライター→事業企画・営業企画…

けそ

30歳でうつ病・休職を経験。仕事は営業→広告ディレクター・ライター→事業企画・営業企画→Webマーケ→CS(イマココ)。ジャズや深夜ラジオや旅行が好き。うつ病との奮闘、仕事で経験したことや学んだこと、日常などを綴っていこうと思います。

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  • うつ病体験記

    HSP&うつ病体験記のエッセイをまとめてます。週一くらいで更新、20話くらい予定です。

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うつ病体験記:エピローグ

いかがでしたか? ここまで30話くらいになったうつ病体験記。 けっこう赤裸々に書いたな〜という印象です。 しかも更新し忘れてて、最後いっきに3つ更新しちゃいました。。 うつ病中書いていた日記をもとに当時のことを思い出し、 「辛かったなぁ」とか 「ありがたいなぁ」とか、 自分自身が追体験しました。 そして改めて、いろんなことへの感謝が湧き上がってきました。 いろんな人に支えられ、いろんな言葉に支えられたなと。 中でも親家族妻友人への感謝が止まらないなと。 中でも仏教の言

    • うつ病体験記30:前兆を見逃すな

      メンタル不調は普段の生活や生活リズム、体調などと密接に関わっていると思う。 仏教に「色心不二」という言葉がある。 色(物とか肉体とか)と心(心の働き)は別物のようであって、実は分けられないみたいな意味。 普段の生活、忙しさ、体調など、健康を保つ意識を持ち続けなければ、メンタルにも影響が出てくる。 そしてメンタル不調が起きてしまっては、治るのに時間がかかる。 しかも目に見えないから厄介だ。 だから普段から体調やメンタル面を客観視して、コントロールしていきたい。 そのた

      • うつ病体験記29:自分がうつ病になった本当の意味

        「すべてに無駄はない。無駄にしない。」 前回書いたこの好きな言葉は、後に強く強く、実感する。 自分が苦しんだ宿命は、使命へと転換していくことになる。 人間は意味を見出したくなる動物だって、何かで読んだことがある。 自分がうつ病を経験した意味ーー 「文章を書くことが好きな自分」とかけ合わせて考えるなら、同じようにうつ病で苦しんでいる人や、その人のそばにいる人たちに向けてこうして体験記を記すことで寄り添い、共感し、一緒に乗り越えていけるようにすることだと思った。 でも、もっ

        • うつ病体験記28:うつ病になってプラスになったこと

          僕が大切にしている言葉の一つに「すべてに無駄はない、無駄にしない」がある。 失敗しても糧にする。 「転んでも何かをつかんで起き上がる。」 これは母が好きな言葉で、失敗したときによく教えてくれる。 これはとても共感する。 経験したことはどこかで活きると思っている。 うつ病という経験も、人格に影響を与える大きな経験だった。 病というマイナス面ばかりではなく、プラスに活きているなと思うことを紹介する。 人への思いやりが強まったもともと人から「優しい」と言われるタイプではあっ

        うつ病体験記:エピローグ

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          うつ病体験記27:休職中の不安まとめ

          休職期間中に不安になったことや気になったことなどのうち代表的なものを記録する。 不安や気になったこと1:お金休職期間中はずっとお金について不安を抱いていた。 生活が成り立つのか? 今後もし寛解しなかったら生きていけるのか? という不安だ。 そりゃそうだ、労働収入がなくなるのだから。 とはいえ、貯金がなかったわけじゃない。 もともと支出も少ない方だ。 計算上、1年くらいは働かなくても生きていけるだけはあった。 でも、残高が減っていくことにはただただ恐怖があった。 もし

          うつ病体験記27:休職中の不安まとめ

          うつ病体験記26:苦手な感じの人の特徴

          嬉しかった他人の対応もあれば、苦手だな〜今は嫌だな〜と思う人もいる。 嫌だな〜と思ってもその人が悪い人なのではなく、自分にとって嫌な特徴が出てる人だ。 その中から、けっこううつ病の人はこういうタイプ苦手だろうなという特徴をまとめてみる。 苦手な特徴1:怒鳴るマンHSPなので、怒鳴る人は苦手だ。 そのベクトルが自分に向いていなくてもだ。 脈絡のない大きな音は辛いが、さらに怒りという感情が乗っているとなおさら怖さを感じる。 そもそもその怒りは怒鳴る必要があるのか?と思う。

          うつ病体験記26:苦手な感じの人の特徴

          うつ病体験記25:嬉しかった他人の対応

          嬉しかったこと1:特別扱いしない「うつ病の人」に慣れていない人に、「自分うつ病なんですよね」と言ったら、どんな反応をするだろうか? 憐れな目を向けるだろうか? 腫れ物に触るようだろうか? 「え!?」と慌てるだろうか? それとも、「大変だったねぇ、休むことも大事だぜ〜」と思うだろうか? 自分がされて嬉しかったことの1つ目は、後者の対応だ。 特別扱いせず、憐れまれず。 寄り添いすぎることもなく、見放すこともなく。 親も仲の良い友達も、あとから出会った妻も、一人の人間として

          うつ病体験記25:嬉しかった他人の対応

          うつ病体験記24:寛解のためにやったこと意識したこと

          寛解したい、とは常々思っていたが、実際に行動に移すことができるのはちょっとずつ元気になってきてからだ。 そのときまでにした行動や意識をまとめておく。 やったこと1:セロトニンを出す生活食事、睡眠、運動を大切にした。 というか、幸せホルモンであるセロトニンを出すことに力をいれた。 特に睡眠については、休職中はとにかく寝まくった。 光や音などの刺激に敏感になっていたので、きついときはベッドに潜って遮った。 この世に存在しないものだと意識を閉ざした。 でも、比較的元気なとき

          うつ病体験記24:寛解のためにやったこと意識したこと

          うつ病体験記23:やってしまった後悔まとめ

          うつ病を自覚して病院に行き始めた2019年夏〜秋頃から2度の休職、転職、彼女との交際などを経て、「こうしておけばよかった」という後悔と、寛解までに至れた理由をまとめておく。 ※後悔についてはタラレバの話。 後悔1:休職を早めにしておけばよかった2019年秋頃に病院に通い始めたが、この時点ですぐに休職しておけばよかった。 病気が長引かずに済んだかもしれない。 よく、早めに対応すれば3〜6ヶ月で寛解となり、再発したら寛解する可能性が当初の50%、25%と下がっていくと言われ

          うつ病体験記23:やってしまった後悔まとめ

          うつ病体験記22:転職先の働き方で救われたことと気圧

          2021年3月、晴れて社会復帰を果たした。 結構長く続く老舗のIT企業だ。 社員数もそれなりにいて、中堅〜大手くらいの規模。 そこではマーケティング部に配属された。 マーケティング職自体は未経験だが、前職で企画職をやっており、その中で少しかじっていた。 Webマーケティングで大事な点などを勉強したり、マーケティング支援会社のウェビナーなどに参加して、わりと頑張って勉強した。 というのも、焦っていたのだ。 キャリアにおいて大事な30歳前後。 ここでつまづいてしまったの

          うつ病体験記22:転職先の働き方で救われたことと気圧

          うつ病体験記21:こんなに話せないんだ、自分となる日々

          転職に向けて応募活動を始めたわけだが、とても苦労した。 そもそも前提として、主治医は転職活動についてどう思っていたのか。 意見としては、このような感じだった。 ・すぐに働けるとは思えない ・まずは体も心も頭も休息することが重要だ ・でも無職になることへの不安はあると思う ・その不安でさらに不調になったら本末転倒だ ・だから転職活動することで気晴らしや安心につながるならしてもよい 実際に、無職となり、無収入になってしまうことへの不安感や抵抗感がとてもすごく強かった。 妻

          うつ病体験記21:こんなに話せないんだ、自分となる日々

          うつ病体験記20:休職、再び

          妻(当時彼女)の花ちゃん的な後押しと、10月8日の起き上がれなくなった事件をきっかけに、再び休職に踏み出すことにした。 10月中頃には労務の方に相談をし、10月下旬にかけて有給取得。 そして11月からは休職となった。 休職できたことに対する安堵で、10月ほどの落ち込みはなくなった。 その一方で、別の焦りが募った。 休職できる期限は1月21日。 当時働いていた会社では、休職できる上限期間は6ヶ月だった。 1年半の中で取得できる期間が6ヶ月である。 前回の休職から1年半あ

          うつ病体験記20:休職、再び

          うつ病体験記19:なーんとーかなーるなーる

          ここで、私のうつとの闘病をとても支えてくれた妻について記録しておきたい。 妻がいなければ今なお寛解していなかった可能性すらあるからだ。 妻とのことを書き、感謝を留める。 ※少しのろけぎみかもしれないです。 奇跡の出会い以前ちらっと書いたが、私は2019年の春先から身体中がかゆくなった。 背中はゴツゴツと蕁麻疹のようなものができ、かゆみと、かきすぎによる痛みで苦しんでいた。 さらに、2019年のGW明けには、働きたくないからか謎の高熱にうなされた。 インフルエンザなどでも

          うつ病体験記19:なーんとーかなーるなーる

          うつ病体験記18:自分を責めて再びうつへ

          職場に復職すればまた慣れてくるだろうーー そう思っていたが、思考停止状態からなかなか抜け出せなかった。 そういう自分を責め、またうつ状態へと落ち込んでいく。 調子の良い時(一般的に普通な時)もあるが、基本的には思考停止だ。 上司や同僚から、「辛かったら早めにアラート出してね」と言われていたが、どうやってアラートを出せばいいのかがわからない。 在宅勤務なのでなおさら。 邪魔しちゃわないか、気を使わせないかと考えてしまう。 逃げ方や逃げ道がわからず、自分の気持ちをコントロー

          うつ病体験記18:自分を責めて再びうつへ

          うつ病体験記17:仕事と遊びの感じ方

          復職後も、しばらく浮き沈みが続いていた。 朝は調子が悪く、起きるのが辛い。 もともと朝起きるのは苦手なタイプではあるのだが、そういう辛さではない。 朝起きると、胸のあたりがずんと重く、喉が詰まる感覚を覚える。 日中の集中力もないことを自覚していた。 そんな自分を騙しつつ、頭を使う仕事をしていた。 それがとてもしんどかった。 答えが決まっているものややり方が決まっているものをやるのではなく、正解がなく仮説を組み立てながら最適解を導き出すのがもともとやっていた仕事だ。 合

          うつ病体験記17:仕事と遊びの感じ方

          うつ病体験記16:復帰(ただしまだ地獄の出入り口)

          2020年のGWが明けた。 3ヶ月半の休職を経て、いよいよ職場へ復帰した。 もちろん完治したわけでもない。 どちらかというと、休職している自分を、プライドが許さなかったのだと思う。 今思えば、つまらないプライドである。 ちゃんと寛解してから復帰すればいいのに。 そんなだから、復帰してからまた苦しい地獄の日々となった。 何も生み出せていない気がして不安。 与えられた仕事をこなせるか不安。 周囲の期待に応えられるか不安。 仕事に対する恐怖感が拭えず、自己肯定感0&自己卑下

          うつ病体験記16:復帰(ただしまだ地獄の出入り口)