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うつ病体験記22:転職先の働き方で救われたことと気圧

2021年3月、晴れて社会復帰を果たした。

結構長く続く老舗のIT企業だ。
社員数もそれなりにいて、中堅〜大手くらいの規模。
そこではマーケティング部に配属された。

マーケティング職自体は未経験だが、前職で企画職をやっており、その中で少しかじっていた。

Webマーケティングで大事な点などを勉強したり、マーケティング支援会社のウェビナーなどに参加して、わりと頑張って勉強した。

というのも、焦っていたのだ。

キャリアにおいて大事な30歳前後。
ここでつまづいてしまったので、遅れを取り戻したいと思っていた。

未経験であっても早く吸収して、成果を出せるようになりたいと思った。

しかし、入社した企業は働く時間的にホワイト企業である。
残業もほぼなく、業務も人もけっこうゆるい。

やる気があっても活かせる場所がなかなかないなと感じていたのも事実だ。

それが逆によかったと今では思う。
働くペースは強制的にゆっくりとなる。
しかもほとんど在宅勤務。

自分はその会社の中では比較的要領よく仕事できるタイプであったため、他の人が1週間かかるものでも1日で終わる。

任された仕事は早めに終えて、あとはのんびり過ごせた。

もちろん焦っていたり成果を出したいと思っていたので、最初のころは率先していろいろと提案したり、仕事を取りに行っていた。

しかし、その仕事を終えて上司に確認依頼を出すと、1週間以上待つことになる。

最悪の場合、いや、8割方は忘れられて、確認されないまま流れていく。

じゃあいいやと思い、頑張るのはやめた。

おかげで、よいリハビリとなった。
自分でブレーキをかけることが苦手で頑張りすぎてしまうので、ちょうどよい。

朝礼に出たら1日の仕事が終わるなんて日もあった(笑)。

・朝ちゃんと起きたり、夜ちゃんと寝るなど、だんだんと生活のリズムが整えられたこと
・働き方も自分にとってはゆるく、スピードも遅いこと
・暇なときも気ままに漫画読んだりお笑いを見るなど幸福度高く過ごせたこと
などにより、2021年中に寛解(おそらく)に至ることができた。

病院も3月か4月ごろを最後に、通院することはなくなった。

ただ一つ、どうしようもない感情になるときがあった。


気圧だ。


気圧の変化に、どうしようもない気だるさ、存在したくない感じ、かゆいわけではないのに胸のあたりがかきたい感じなど、どう表現すればよいのかわからない状態に襲われ、何もできなくなった。

ここまで気圧や天気に対して敏感になったのは、うつになってからだ。

うつになる前までも、低気圧やどんよりとした天気に滅入ることはあったが、何もできなくなるほどではなかった。

気圧が乱れると、何もできず、横になっていても辛い。
泣きたくなり、元気が出ないどころではない。

眠って意識を失っていたい。
頭痛ーるで気圧アラートがかかると、とてもテンションが下がる。

準備と言っても何をすればよいのかもわからない。

とりあえず漢方薬の五苓散が良いらしいので、市販のものを飲んでいる。
いくらかマシである。
おそらくプラシーボだろう。

これの下書きを書いていた2022年1月は、頭痛ーるのアプリで低気圧が表示されていても前ほどではない。

でもそれは冬だったからなのだろうか?

梅雨や台風シーズンになったら、またやられるのだろうか?
今からそれにビクビクしている。

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