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なぜ私は今の会社に入ることを決めたのか、もう一度考えてみた。

「あなたにとっての幸せって何ですか。」

先日内定先の合宿のワークでこんな質問があった。
あまり得意じゃない問いだな、と思った。いつも少し違う答えを言う気がするし、答えるのに時間がかかる。

就職活動中、私はどんな自分でありたくて、どんなことをしたいのか、私なりに考えたつもりだ。でも、この質問には未だにすぐに答えられない。
前者は、私の理想であり、目指したいところである。でも後者の問う"幸せ"は、理想とは少し違う。もっと身近にある、ものだ。

10月、内定式があった。
そしてこれから配属面談が控えている。気づけば、入社までの日々も刻々と迫ってきていた。あまり大きなことと身構えたくはないけれど、それでも私は社会に出るのだ。やはりそれは大きな節目にはなると思う。

そこで、ここらでもう一度私がなぜ今の会社で働くことを決めたのか考えてみたいと思う。勿論言葉にできることが全てではないけれど、それでも。

話は変わるが、私は最近引っ越しをした。そしてすこぶる調子がいい。
引っ越しをしてから、料理、洗濯、その他諸々の家事を全て一人でするようになったり、お金を使う範囲が広がった。
要するに、自分が自分でやらなければいけないことが増えた。

なのに何故か毎日1日の終わりに満足感を感じている。そりゃあ、たまにはうまくいかない日もあるけれど、何というか

そう、私の"幸せ"が増えている。
そんな感じがする。

前述べる内定先の合宿で、尊敬する先輩が「幸せは個人の納得度だ。」と仰っていた。
その言葉が私はなぜか頭から離れなかった。その言葉は私の心にストンと落ち、そして収まった。

要するに、幸せは環境ではなく、自分の捉え方次第。そういうことなのだと思う。
先輩の言葉をお借りするなら、私は今自分の人生の「納得度が上がっている」のだと思う。
私は生活の身の回りのことを自分でやる、そのことによって自分の人生に関わることに責任を持ち、それによって生じた結果が良いものであれ悪いものであれ、自分で納得することができているのだと、思う。

そしてそれが、私の幸せに繋がっている。

「かなこはもっと遊びな〜。」
「かなこもう少しゆっくりしなよ!」
と言ってもらうことが、私は本当によくある。私は確かに予定を詰めすぎることが右往にしてあるし、
そう言われるのも、ごもっともだなぁといつも肩をすくめている。
でも生意気ながら、それらの言葉にほんの少しの違和感を抱いてしまう。
それは、私の幸せは多分、遊ぶこと、や休むこと自体にあるのではないから。

何をするかよりも、それを自分で決めて、自分なりに取り組んで、その結果の責任を自分が負っている、それに納得している、ことが私にとって大事なんだと思う。

そして、それはまさに、私が就職活動をする上で最後に無意識に重要視していたことだったと思う。

「会社の決まりはこうだから。」
「これはしないといけないから。」

会社のせいにできる自分の責任逃れのための言い訳を、最大限に減らせる環境を私は選んでいたと思う。
それは、他責にできる理由を出来るだけ事前に減らす行為だ。それは強いこと、でもあるのかもしれない。でも私はそうではないとも思う。時に上手くいかないことを他責してしまう、自分の弱さを私は知っている。私はきっと、弱さの回避方法を選択しているだけだ。

手を上げればできることは沢山あるけれど、手を上げなければ何も降ってこない。こうでなければいけない、という縛りが少ない。給料も仕事の仕方も時間も場所も自分で決める。

そうやって、自分で決める、ことによって私はそれに納得せざるを得ない。納得するために頑張らざるを得ない。納得できないときは、自分に改善点を見つけ出すしかない。

それは決して楽なことではないけど、そうすることで、私はそれによって生じる結果を納得できる。自分の人生の手綱を自分で握ることができる。

思い返せば、私はいつもそうやって選択をしてきたと思う。自分で決めて、誰にも言わずに会社や学校や、その他の人生における選択を決めてきた。「今度からここに行く。これやるんだ!」と、いつももう戻れないところまで話を進めてから事後報告をして、周りに驚かれていた。

確かに人の意見を聞くことは、何かを選択する際にとても重要だ。より広い視点から"正しい選択"ができるだろう。
でも、"正しい選択"なんて本当はどこにもないのではないかとも思うのだ。"正しい選択"にする、だけなのではないかと。
だから私は、「あの人があの時あぁ言ったから」なんて言い訳を出来るだけしないようにしたい。
「参ったなぁ、でも自分で決めちゃったしなぁ、どうしようかなぁ、やるしかないなぁ」
なんて言っていたいのだ。

そんな風だから、私は今でも「参ったなぁ、ちょっと予定詰めすぎちゃったなぁ、でも自分で決めちゃったしなぁ。頑張るか」なんて言っている。
もっとちゃんと自分の限界を把握しなくてはいけないし、タスク管理も健康管理も必要だ。それでも、そんなことを言っている私を、私は嫌いじゃない。

自分で決めて、自分で責任を持つ、それは私の幸せの形の一つだろう、と今思う。
そしてそれは、私が今の会社で働くことを決めた一つの理由でもあるのだ。

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