フロサポ福島の国から2024春・出陣(前編)
フットワークが軽いのか、せっかちなのか
「福島ユナイテッドFCが何か提携割ってのをやってくれるってさ」
そう俺は告げた。
数日後旦那氏からQRチケットが送られてきた、って通常料金やねん。
我々はよく調べもせず買っちゃったんである。しかも旦那氏は移動の為に青春18きっぷを購入していたのだ。
あぁ、はい。わかりましたー。
旦那氏、昨年より「信長の野望・出陣」をプレイしている。わかりやすく言うと信長GO、城跡などに行くと御当地武将がもらえる。(この話は2023甲府編にも書いたのでそちらもどうぞ)
以後アウェイ遠征に史跡巡りがついてくるようになった。
今回もどっか寄るんだなぁ。
こうして一泊二日電車旅が決まったのである。
乗り継ぎ大変だな
自宅で朝食をJRを乗り継いで行く。
途中で思ったことは18きっぱー多いな、春休みだしな。
長く乗るのでなるべく座りたい。
あとリュックには最低限甘味と茶を入れとくマイルール。
まぁそれでも腹はすいてくる。
宇都宮手前で旦那氏が言った。
「途中下車して餃子を食おう」
PASEO一階の店を目指したが新しくて流行ってるのか行列が長過ぎて断念。
辿り着いたのは宇都宮餃子館、ベタでしょ。
枝豆も注文。
餃子12種盛り合わせを頼む。
どれがどの味か食ってみないとわからない仕様。
激辛はオレンジ色の餡が透けて見えるので旦那氏にパス。個人的に帆立・チーズ入り・にらはわかり易かった。旦那氏は海老とにんにくを引き当てた。
温まりたいからという理由で旦那氏スープ餃子追加オーダー。海老いいよね。
腹もいい具合に膨らみ移動再開。
開閉式ボタンの扉がマストになってきた。寒いもん。
し、城なのだ
旦那氏「二本松駅で降りたい」
城武将獲得できるらしい。
夕刻ですが日没迄に上りたいですね。
下車後バス停の時刻表を眺める。うん、無い。
歩くと30分だぜ、一時間も到着遅れる。
「タクシー乗ろう」
女性運転手さんに二本松城行きを告げると「帰りはどうなさいますか?」と訊かれた。
「精算後駐車場で待ってますからゆっくりご覧になってください」
運転手さんがそう言った理由は走り出してすぐ理解した。
町中なのに起伏が激しい!
下って登る!
山城感!
すれ違うのも難しい山道をうねうねしながら石垣だけの二本松城へ到着。階段には滑り止めマットが敷いてある。
語彙力無し。
その横で旦那氏が片倉小十郎をゲットしてた。
(ちなみに移動中も領地拡大の為戦闘とかあったりするらしい。以前のアウェイ遠征より充電池が必要)
さぁ、目的も達成したし駅へ戻ろう。
今度はちゃんと資料館とか入れる時間に来ようね。
二本松少年隊(当時は名称無し)とか有名。
帰路タクシー運転手さんが色々教えてくれた。
「高村光太郎ご存知ですか?実は奥様と初めてデートした場所があるんですよ」
え?智恵子抄の?
俺、そっちのほうが興味ある。
ね、年度末でしたね
我々は首都圏での暮らしに慣れ過ぎている。
それがアウェイ遠征時弊害として出る場合がある。
福島に到着しホテルチェックイン。
晩ごはんという名の酒盛りをしたい。
できればローカルなメニューがある居酒屋で、だ。
我々には悪い癖がある。それは予約を取らない。
その日の気分で決めたいのだ。
巡る店がことごとく満席で察した。
あー、年度末やん。送別会やるやん。
「土曜にわざわざ出てきて送別会やるか?」旦那氏が言う。知らねえよ、現にスーツの方で一杯だぞ。
どうしても郷土料理的なものが食べたくて繁華街を徘徊。
ようやく見つけた店でいか人参と出会う。
嬉しさのあまり夜ふかしして飲む。
ホテルに帰りおにぎりで飲んで寝た。
尚、貧乏性なので飲み切らないと寝たくない。
後編へ続く。
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